この項では、Oracle RAC環境でのデータベースの設計およびデプロイメント方法について簡単に説明します。また、高可用性を実現するための考慮事項を説明し、Oracle RACの様々なデプロイメントに関する一般的なガイドラインを示します。
Oracle RACデータベース上にデプロイするアプリケーションの設計および開発時には、次の手順の実行を検討してください。
設計とアプリケーションのチューニング
メモリーとI/Oのチューニング
競合のチューニング
オペレーティング・システムのチューニング
注意:
アプリケーションをSMPシステムで拡張できない場合は、アプリケーションをOracle RACデータベースに移動してもパフォーマンスは向上しません。
挿入集中型オンライン・トランザクション処理(OLTP)アプリケーションには、ハッシュ・パーティション化を使用することを検討します。ハッシュ・パーティション化の特長は次のとおりです。
OLTP環境に対して表および索引のハッシュ・パーティション化を使用すると、Oracle RACデータベースでのパフォーマンスが大幅に向上します。ハッシュ・パーティション化された索引では、索引レンジ・スキャンは使用できないことに注意してください。