Oracle Enterprise Managerでは、Oracle RAC環境を集中的に制御し、複数のクラスタ・データベースで同時に管理タスクを実行できます。Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Oracle Enterprise Manager 11gではGrid Control)グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)に基づいて、非クラスタ環境とOracle RAC環境の両方を管理できます。
Oracle Enterprise Managerでは、通常、Oracle RAC固有の管理タスクは、クラスタ・データベース全体に関係するタスクおよび特定のインスタンスに関係するタスクの2つのレベルが中心です。たとえば、Oracle Enterprise Managerでは、ジョブのスケジュールやメトリックのアラートしきい値の設定に加え、データベース、クラスタ・データベース・インスタンスおよびそのリスナーを起動、停止および監視できます。または、パラメータの設定やリソース・プランの作成のようなインスタンス固有のコマンドを実行できます。また、Oracle Enterprise Managerを使用して、スキーマ、セキュリティおよびクラスタ・データベースの記憶域機能を管理できます。
関連項目:
Oracle Enterprise Managerを使用してOracle RACデータベースの日常的な管理タスクを実行する方法を説明するタスク指向型ガイドについては、『Oracle Database 2日でReal Application Clustersガイド』を参照してください。
『Oracle Database 2日でReal Application Clustersガイド』で取り上げられていない高度な管理タスクについては、「Oracle Enterprise Managerの高度な管理」を参照してください