サービスは、管理者管理のOracle RACデータベースの1つ以上のインスタンスに割り当てるか、またはポリシー管理データベースのサーバー・プールに割り当てることができます。Oracle RACで障害が検出されると、Oracle Clusterwareは、障害が発生したコンポーネントを隔離して、依存するコンポーネントをリカバリします。サービスの場合、障害が発生したコンポーネントがインスタンスであった場合、Oracle Clusterwareはサービスのカーディナリティを維持しようとします。サービス定義によりフェイルオーバーが許可され、カーディナリティを維持するためにフェイルオーバーが必要な場合は、フェイルオーバーが発生します。
FANイベントはOracle Databaseアーキテクチャ内の様々なレベルで発生し、前のOCIクライアントとの下位互換性のためにOracle Notification ServiceおよびOracle Streamsアドバンスト・キューイングを使用して発行されます。FANコールアウトは、FANイベントに応答してデータベース・サーバーで実行されるように記述することもできます。
障害ノードのサービスが停止すると、稼働を続けるノードからFANが発行されます。Oracle RAC環境内でサービスを提供するインスタンスの位置および数は、アプリケーションに対して透過的です。再起動およびリカバリは自動的に実行され、データベースのみでなく、リスナーやOracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)プロセスなどのサブシステムも再起動されます。FANコールアウトを使用して、障害管理システムに障害を報告して、修復ジョブを起動できます。