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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
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srvctl add listener

クラスタ内のすべてのノードにリスナーを追加します。

構文およびパラメータ

srvctl add listenerコマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。

Oracle Databaseリスナーを作成します。

srvctl add listener [-listener listener_name] [-netnum network_number]
  [-oraclehome Oracle_home] -user user_name [-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key]
  [/NMP:pipe_name][/TCPS:s_port][/SDP:port]"] [-skip]

Oracle ASMリスナーを作成します。

srvctl add listener [-listener listener_name] -asmlistener [-subnet subnet]
 [-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key][/NMP:pipe_name][/TCPS:s_port][/SDP:port]"]
 [-skip]

リーフ・リスナーを作成します。

srvctl add listener [-listener listener_name] -leaflistener [-subnet subnet]
 [-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key][/NMP:pipe_name][/TCPS:s_port][/SDP:port]"]
 [-skip]

SCANリスナーを作成するには、srvctl add scan_listenerコマンドを使用します。管理リスナー(CHMリポジトリ用)を作成するには、srvctl add mgmtlsnrコマンドを使用します。

表A-11 srvctl add listenerのパラメータ

パラメータ 説明
-listener listener_name

リスナー名を指定します。このパラメータは省略可能です。

このパラメータを指定しない場合、リスナーの名前はデフォルトでLISTENER (データベース・リスナー)、LISTENER_ASM (Oracle ASMリスナー)およびLISTENER_LEAF (リーフ・ノード・リスナー)になります。

-netnum network_number

VIPを取得するネットワーク番号(オプション)。指定しなかった場合は、nodeapps VIPが取得されるネットワークと同じデフォルトのネットワークからVIPが取得されます。

注意: Oracle Databaseリスナーを追加する場合は、このパラメータを使用してください。

-oraclehome oracle_home

クラスタ・データベースのOracleホームを指定します。このパラメータを含めなかった場合は、SRVCTLによってデフォルトでGridホームが使用されます。

注意: Oracle Databaseリスナーを追加する場合は、このパラメータを使用してください。

-user user_name

リスナーを実行するユーザーを、より低い権限のユーザーに設定するには、このコマンドを使用します。セキュリティを向上させるためにこのパラメータを使用することをお薦めします。

注意:

  • このコマンドを実行し、-userパラメータを使用するには、rootとしてログインする必要があります。

  • Oracle Databaseリスナーを追加する場合は、このパラメータを使用します。

  • -userパラメータを使用する場合は、次のことを確認します。

    このパラメータを使用する前に、ORACLE_BASE内のリスナー・ログ・ディレクトリと、Grid_home/network/admin/user_nameディレクトリの両方を各ノードに配置する必要があります。また、user_nameは、ディレクトリでの読取り、書込みおよび実行の権限を持っている必要があります。

    ORACLE_HOME/network/admin/endpoints_listener.oraファイルが存在し、user_nameがこのファイルに対して読取りおよび書込みの権限を持っています。

    $ORACLE_BASE/diag/tnslsnr/host_name/lower_case_listener_nameディレクトリが存在し、user_nameがこのディレクトリに対して読取り、書込みおよび実行の権限を持っています。

-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key]
[/NMP:pipe_name][/TCPS:s_port]
[/SDP:port]

リスナーのプロトコル仕様。port_listはTCPポートまたはリスナー・エンドポイントのカンマ区切りリストです。

Oracle Databaseリスナーに-endpointsパラメータを指定しない場合、SRVCTLは、1521から1540の間で空きポートを探します。

注意: この属性はオンライン・リソース属性変更を使用して変更できます。

-skip

ポートの確認をスキップすることを示します。

-asmlistener

リスナー・タイプとしてOracle ASMリスナーを指定します。-listenerパラメータを指定しない場合、Oracle ASMリスナーの名前はデフォルトでLISTENER_ASMになります。

注意: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。

-leaflistener

リスナー・タイプとしてリーフ・ノード・リスナーを指定します。-listenerパラメータを指定しない場合、リーフ・ノード・リスナーの名前はデフォルトでLISTENER_LEAFになります。

注意: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。

-subnet subnet

Oracle ASMリスナーまたはリーフ・ノード・リスナーに使用するサブネットを指定します。

注意: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。

使用上の注意

  • -userパラメータを指定する場合、LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

次のコマンドは、ポート1341、1342および1345でリスニングするlistener112というリスナーを追加し、クラスタ内の各ノードのOracleホーム・ディレクトリから実行されます。

$ srvctl add listener -listener listener112 -endpoints "1341,1342,1345" 
-oraclehome /u01/app/oracle/product/12.1.0/db1