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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
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Oracle RACのASHレポートの概要

ASHはOracle Databaseの自己管理フレームワークにとって不可欠な部分であり、Oracle RAC環境のパフォーマンスの問題の診断に役立ちます。ASHレポート統計は、Oracle Databaseのセッション・アクティビティに関する詳細を示します。Oracle Databaseでは、Oracle RACのすべてのアクティブ・インスタンスのアクティブ・セッションに関する情報を記録して、このデータをシステム・グローバル領域(SGA)に格納します。データベースに接続してCPUを使用しているすべてのセッションが、アクティブ・セッションとみなされます。ただし、アイドル状態の待機クラスに属するイベントを待機しているセッションは例外です。

ASHレポートは、アクティブ・セッションの情報のみを取り込むことによって、管理可能なデータのセットを表示します。データの量は、システムで許可されているセッションの数ではなく、実行されている作業に直接関連します。

指定した期間中に収集されたASH統計をASHレポートに含めることができます。各ASHレポートは、ADDM分析には表示されない短時間のパフォーマンスの問題を特定できるように、複数のセクションに分割されています。Oracle RAC固有の2つのASHレポート・セクションは、次の2つの項で説明するとおり、トップ・クラスタ・イベントとトップ・リモート・インスタンスです。