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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
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ポリシー・ベースのクラスタ管理

Oracle Database 12cでは、Oracle Clusterwareでは、クラスタ構成ポリシー・セットの管理がネイティブOracle Clusterware機能としてサポートされます。クラスタ構成ポリシーには、システム内で定義された、サーバー・プールごとに1つの定義が含まれます。また、クラスタ構成ポリシーでは、リソース配置およびクラスタ・ノードの可用性についても指定します。クラスタ構成ポリシー・セットでは、クラスタ内に構成されるすべてのサーバー・プール名が定義され、1つ以上の構成ポリシーが含まれます。

一度に1つの構成ポリシーのみが常に有効になります。ただし、管理者は通常、カレンダ日付または時間パラメータに基づいて様々なビジネス・ニーズおよび要求を反映させるために、いくつかの構成ポリシーを作成します。たとえば、一般的に、就業日の午前中は多くのユーザーがログインし、電子メールをダウンロードしますが、夜間や週末は電子メール関連のワークロードが通常は少なくなります。このような場合、クラスタ構成ポリシーを使用して、予想される需要に基づいてサーバー割当てを定義します。より具体的には、この例の場合、より多くのサーバーをOLTPワークロードに割り当てる構成ポリシーを就業日の午前中に有効にし、週末および就業日の夜には、別の構成ポリシーで、より多くのサーバーをバッチ・ワークロードに割り当てます。

クラスタ構成ポリシーを使用すると、様々なコンピュータやメモリー・サイズ(異機種)など、様々な機能のサーバーを構成するクラスタの管理に役立てることもできます。異機種サーバー・タイプで構成されるクラスタ用に管理および可用性ポリシーを作成するために、クラスタ管理者は、サーバー属性に基づいてサーバー・カテゴリを作成できます。これらの属性によって、どのサーバーをどのサーバー・プールに割り当てることができるかを制限できます。たとえば、古いハードウェアを実行するサーバーがクラスタ内に存在する場合に、それらのサーバーを、オンライン販売やその他の業務上重要なアプリケーションに使用されるサーバー・プールではなく、バッチ・ジョブやテストをサポートするサーバー・プールにのみ割り当てるように指定する属性を使用できます。

関連項目:

詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。