スナップショット制御ファイルは、RMANによってオペレーティング・システム固有の位置に作成されるデータベース制御ファイルのコピーです。RMANでは、制御ファイルの一貫性バージョンを保持して、リカバリ・カタログの再同期化時または制御ファイルのバックアップ時に使用できるように、スナップショット制御ファイルを作成します。
クラスタ・ファイル・システムまたはRAWデバイス接続先をスナップショット制御ファイルの位置に指定できます。このファイルはクラスタ内のすべてのノードで共有され、クラスタ内のすべてのノードがアクセスできる必要があります。次のRMANのコマンドを実行して、スナップショット制御ファイルの構成位置を判別します。
SHOW SNAPSHOT CONTROLFILE NAME;
スナップショット制御ファイルの構成位置は変更できます。たとえば、LinuxシステムおよびUNIXシステムの場合は、RMANのプロンプトで次のコマンドを入力し、スナップショット制御ファイルの位置を$ORACLE_HOME/dbs/scf/snap_prod.cf
に指定できます。
CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO '$ORACLE_HOME/dbs/scf/snap_prod.cf';
このコマンドは、クラスタ・データベースのすべてのインスタンスのスナップショット制御ファイルの位置構成をグローバルに設定します。したがって、バックアップを実行するすべてのノードによって$ORACLE_HOME/dbs/scf
ディレクトリが共有されるようにしてください。
CONFIGURE
コマンドを使用すると、複数のRMANセッションにまたがる永続的な設定を作成できます。したがって、スナップショット制御ファイルの位置を変更しないかぎり、再度このコマンドを実行する必要はありません。
スナップショット制御ファイルを削除するには、次に示すように、最初にスナップショット制御ファイルの位置を変更してから、古い位置のファイルを削除する必要があります。
CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO 'new_name';
DELETE COPY OF CONTROLFILE;
関連項目:
スナップショット制御ファイルの構成方法については、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス』を参照してください