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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
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Oracle RACおよびネットワーク接続性

Oracle RAC環境内のすべてのノードは、ユーザーおよびアプリケーションがデータベースにアクセスできるようにするために、少なくとも1つのLocal Area Network (LAN) (一般にパブリック・ネットワークと呼ばれます)に接続する必要があります。Oracle RACでは、パブリック・ネットワークに加えて、ノードとこのノード上で動作するインスタンスの間の通信専用に使用するプライベート・ネットワーク接続が必要になります。このネットワークは、一般にインターコネクトと呼ばれます。

インターコネクト・ネットワークは、クラスタ内のすべてのサーバーに接続するプライベート・ネットワークです。インターコネクト・ネットワークは、1つ以上のスイッチと1つのギガビット・イーサネット・アダプタを使用する必要があります。

注意:

  • より大きい帯域幅とのインタフェースはサポートされていますが、インターコネクトとの間のクロスオーバー・ケーブルの使用はサポートされていません

  • キャッシュ・フュージョンによってインターコネクトがインスタンス間通信で使用されるため、ユーザー通信でインターコネクト(プライベート・ネットワーク)を使用しないでください。

Windowsクラスタの場合を除き、クラスタ・インターコネクト用にユーザー・データグラム・プロトコル(UDP)を構成する必要があります。Windowsクラスタでは、TCPプロトコルが使用されます。LinuxおよびUNIXシステムでは、インターコネクト上のインスタンス間通信用にUDPまたはリライアブル・データ・ソケット(RDS)・プロトコルのいずれかを使用するようにOracle RACを構成できます。Oracle Clusterwareは、UDPプロトコルを使用して同じインターコネクトを使用しますが、RDSを使用するように構成することはできません。

ネットワーク接続ストレージ(NAS)を使用する場合、追加のネットワーク接続が必要になります。ネットワーク接続ストレージは、NFSファイラなどの通常のNASデバイスに、またはFibre Channel over IPなどを使用して接続されるストレージにできます。この追加のネットワーク通信チャネルは、Oracle RAC (パブリックおよびプライベート・ネットワーク通信)で使用されている他の通信チャネルとは独立させる必要があります。他のネットワーク通信チャネルの1つを使用してストレージ・ネットワーク通信を収束する必要がある場合は、ストレージ関連の通信が1番目の優先順位を得るようにする必要があります。