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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
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アプリケーション・コンティニュイティおよびトランザクション・ガードのサービスの作成

アプリケーションでアプリケーション・コンティニュイティおよびトランザクション・ガードを使用する場合は、サービスを構成する必要があります。この項では、実装予定の機能に応じてこれらのアプリケーション・サービスを構成する方法について説明します。

アプリケーション・コンティニュイティのサービスの作成

アプリケーション・コンティニュイティのサービスを構成するには、SRVCTLを使用してサービスを作成する場合、-failovertypeパラメータをTRANSACTIONに設定し、-commit_outcomeTRUEに設定します。また、アプリケーション・コンティニュイティおよびロード・バランシングのその他のサービス・パラメータに値を設定することもできます。

ポリシー管理されたOracle RACデータベースに対してアプリケーション・コンティニュイティのサービスを作成するには、次のようなコマンドを使用しますが、racdbはOracle RACデータベースの名前を、app2は変更するサービスの名前を、そしてSvrpool1はサービスが提供されるサーバー・プールの名前を表します。

$ srvctl add service -db racdb -service app2 -serverpool Srvpool1
    -failovertype TRANSACTION -commit_outcome TRUE -replay_init_time 1800
    -retention 86400 -notification TRUE -rlbgoal SERVICE_TIME -clbgoal SHORT
    -failoverretry 30 -failoverdelay 10

SRVCTLを使用してアプリケーション・コンティニュイティの既存のサービスを変更するには、次のようなコマンドを使用しますが、racdbは使用しているOracle RACデータベースの名前を、そしてapp1は変更するサービスの名前を表します。

$ srvctl modify service -db racdb -service app1 -clbgoal SHORT
    -rlbgoal SERVICE_TIME -failoverretry 30 -failoverdelay 10
    -failovertype TRANSACTION -commit_outcome TRUE -replay_init_time 1800
    -retention 86400 -notification TRUE

トランザクション・ガードのサービスの作成

トランザクション・ガードは有効にするが、アプリケーション・コンティニュイティは有効にしない場合は、SRVCTLを使用してサービスを作成し、-commit_outcome TRUEのみを設定します。

SRVCTLを使用して、トランザクション・ガードを有効にするように既存のサービスを変更するには、次のようなコマンドを使用しますが、racdbは使用しているOracle RACデータベースの名前を、そしてapp2は変更するサービスの名前を表します。

$ srvctl modify service -db racdb -service app2 -commit_outcome TRUE
    -retention 86400 -notification TRUE

前述の例では、-retentionパラメータは、履歴を保持する時間(秒単位)を指定しています。また、–notificationパラメータはTRUEに設定され、FANイベントを有効化しています。

トランザクション・ガードを使用するには、DBAは次のように権限を付与する必要があります。

GRANT EXECUTE ON DBMS_APP_CONT;

関連項目:

アプリケーションでトランザクション・ガードを使用する方法の詳細は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。