この手順を開始する前に、既存ノードのGrid_home
へのパスが正しいこと、および$ORACLE_HOME
環境変数がOracle RACホームに設定されていることを確認します。
関連項目:
クラスタの新規ノードへのOracle Clusterwareホームの拡張の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
ローカル(非共有)のOracleホームを使用している場合は、クラスタの既存のノード(この手順ではnode1
)にあるOracle RACデータベース・ホームをターゲット・ノード(この手順ではnode3
)に拡張する必要があります。
node1
のOracle_home
/addnode
ディレクトリに移動し、addnode.sh
スクリプトを実行します。
サイレント・インストールを実行する場合は、次の構文を使用してaddnode.sh
スクリプトを実行します。
$ ./addnode.sh -silent "CLUSTER_NEW_NODES={node3}"
Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)を使用して共有されている共有Oracleホームを持つ場合は、次の手順を実行し、Oracle Databaseホームをnode3
に拡張します。
root
としてGrid_home
/bin
ディレクトリから次のコマンドを実行して、新しいノードでOracle ACFSリソースを起動します。
# srvctl start filesystem -device volume_device [-node node_name]
注意:
Oracleホームが格納されているOracle ACFSレジストリ・リソースおよびOracle ACFSファイル・システム・リソースを含むOracle ACFSリソースが、新しく追加されたノードでオンラインであることを確認します。
Oracle RACをインストールしたユーザーとして、追加したノードのOracle_home
/oui/bin
ディレクトリから次のコマンドを実行し、Oracle RACデータベース・ホームを追加します。
$ ./runInstaller -attachHome ORACLE_HOME="ORACLE_HOME" "CLUSTER_NODES={node3}"
LOCAL_NODE="node3" ORACLE_HOME_NAME="home_name" -cfs
node1
のOracle_home
/addnode
ディレクトリに移動し、次の構文を使用してOracle RACをインストールしたユーザーとしてaddnode.sh
スクリプトを実行します。
$ ./addnode.sh -noCopy "CLUSTER_NEW_NODES={node3}"
注意:
宛先ノードのOracleホームはすでにソフトウェアに完全に移入されているため、-noCopy
オプションを使用します。
Oracle ACFS以外の共有ファイル・システムで共有Oracleホームを持つ場合は、まずターゲット・ノードでOracle RACデータベース・ホームのマウント・ポイントを作成し、Oracle RACデータベース・ホームをマウントおよびアタッチし、次のようにOracle Inventoryを更新します。
クラスタ内の既存ノードでsrvctl config database -db
db_name
コマンドを実行して、マウント・ポイント情報を取得します。
次のコマンドをroot
としてnode3
で実行し、マウント・ポイントを作成します。
# mkdir -p mount_point_path
Oracle RACデータベース・ホームをホストするファイル・システムをマウントします。
Oracle RACをインストールしたユーザーとして、追加したノードのOracle_home
/oui/bin
ディレクトリから次のコマンドを実行し、Oracle RACデータベース・ホームを追加します。
$ ./runInstaller -attachHome ORACLE_HOME="ORACLE_HOME" "CLUSTER _NODES={local_node_name}" LOCAL_NODE="node_name" ORACLE_HOME_NAME="home_name"
Oracle RACをインストールしたユーザーとして、次のようにOracle Inventoryを更新します。
$ ./runInstaller -updateNodeList ORACLE_HOME=mount_point_path "CLUSTER_NODES={node_list}"
前述のコマンドで、node_list
はOracle RACデータベース・ホームがインストールされたすべてのノード(追加したものも含む)のリストです。
root
として、node3
でOracle_home
/root.sh
スクリプトを実行します。
注意:
ノード追加プロセスの終了後は、OCRをバックアップすることをお薦めします。
これで、次の項のいずれかの手順を使用して、ターゲット・ノードにOracle RACデータベース・インスタンスを追加できます。