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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
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Oracle RACのクローニングの概要

クローニングとは、既存のOracle RACインストールを別の位置にコピーし、コピーしたインストールを新しい環境で動作するように更新するプロセスのことです。ソースOracleホームで適用された1回限りのパッチによって行われた変更は、クローニング操作後も存在します。ソース・パスと宛先パス(クローニング対象のホスト)は同じである必要はありません。

クローニングは、次のような状況で役立ちます。

クローン・インストールは、ソース・インストールと同様に動作します。たとえば、クローンOracleホームは、Oracle Universal Installerを使用して削除したり、OPatchを使用してパッチを適用することができます。また、クローンOracleホームを別のクローニング操作のソースとして使用することもできます。コマンドラインのクローニング・スクリプトを使用して、テスト用、開発用または本番用のインストールをクローニングしたコピーを作成できます。デフォルトのクローニング手順は、ほとんどの使用例に適しています。ただし、カスタム・ポート割当ての指定やカスタム設定の保存など、クローニングの様々な側面をカスタマイズすることもできます。

クローニング・プロセスでは、ソースOracleホームから宛先Oracleホームにすべてのファイルがコピーされます。このため、ソースOracleホームのディレクトリ構造外にあるソース・インスタンスによって使用されるすべてのファイルは、宛先位置にコピーされません。

ソースと宛先でバイナリのサイズが異なる場合がありますが、これは、これらがクローン操作の一部として再リンクされており、これら2つの位置のオペレーティング・システムのパッチ・レベルが異なっていることがあるためです。また、いくつかのファイルがソースからコピーされることによって、特にインスタンス化されたファイルはクローン操作の一部としてバックアップされるため、クローン・ホームのファイルの数が増える場合があります。