srvctl relocate service

指定した1つのインスタンスから指定した別のインスタンスに指定したサービス名を一時的に再配置します。srvctl relocate serviceコマンドは、同時に1つのソース・インスタンスと1つのターゲット・インスタンスでのみ機能し、1つのソース・インスタンスから1つのターゲット・インスタンスにサービスを再配置します。

注意:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文およびパラメータ

srvctl relocate serviceコマンドは、次の構文で使用します。

srvctl relocate service -db db_unique_name -service service_name {-oldinst 
    old_inst_name -newinst new_inst_name | -currentnode source_node -targetnode target_node}
    [-pq] [-force [noreplay]] [-eval] [-verbose]

表A-119 srvctl relocate serviceのパラメータ

パラメータ	説明
-db db_unique_name	データベースの一意の名前
-service service_name	サービス名
-oldinst old_instance_name	元のインスタンス名
-newinst new_instance_name	新しいインスタンス名 注意: 管理者管理を使用している場合、-oldinstおよび-newinstパラメータを使用する必要があり、ターゲット・インスタンスはサービスの優先または使用可能リストにある必要があります。
-currentnode source_node	サービスが現在実行中のノードの名前
-targetnode target_node	サービスを再配置する必要があるノードの名前 注意: ポリシー管理を使用している場合、-currentnodeおよび-targetnodeパラメータを使用する必要があります。
-pq	パラレル問合せサービスでアクションを実行
-force	サービス操作の停止または再配置中のすべてのセッションの切断
-noreplay	切断中にセッション・リプレイを無効化
-eval	このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。
-verbose	冗長出力

例

データベース・インスタンスcrm1で実行されるcrmサービスの特定のサービス・メンバーをデータベース・インスタンスcrm3に一時的に再配置します。

$ srvctl relocate service -db crm -service crm -oldinst crm1 -newinst crm3