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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71323-07
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srvctl add network

静的ネットワークまたは動的ネットワークを追加します。サーバーが複数のネットワークに接続している場合、このコマンドを使用して、Oracle RAC用の追加のネットワーク・インタフェースを構成でき、これによって複数のパブリック・ネットワーク上にVIPを作成できるようになります。また、LISTENER_NETWORKSデータベース初期化パラメータを使用して、クライアントが適切なネットワークにリダイレクトするように制御できます。

注意:

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

  • DHCP割当てのネットワークがサポートされるのはデフォルトのネットワークのみで、後続のネットワークではサポートされません。

構文およびパラメータ

srvctl add networkコマンドは、次の構文で使用します。

srvctl add network [-netnum net_number] -subnet subnet/netmask[/if1[|if2|...]]
   [-nettype {static | dhcp | autoconfig | mixed}]
   [-leaf] [-pingtarget "ping_target_list"] [-verbose]

表A-13 srvctl add networkのパラメータ

パラメータ 説明
-netnum net_number

ネットワーク番号を指定します。デフォルトは1です。

-subnet subnet/netmask
[/if1[|if2|...]]

サブネットを定義します。インタフェース名を指定しない場合、ネットワークは指定されたサブネットの任意のインタフェースを使用します。

IPv6の場合、netmaskは接頭辞の長さ(64など)です。

-nettype {static|dhcp|autoconfig|mixed}

ネットワーク・タイプ(staticdhcpautoconfigまたはmixed)を指定します。

ネットワーク・タイプとしてstaticを指定した場合は、srvctl add vipコマンドを使用して仮想IPアドレスを指定する必要があります。

ネットワーク・タイプとしてdhcpを指定した場合は、VIPエージェントによってDHCPサーバーからIPアドレスが取得されます。

ネットワーク・タイプとしてautoconfigを指定した場合は、VIPエージェントによってネットワークのステートレスIPv6アドレスが生成されます。IPv6ネットワークにのみautoconfigを使用できます。サブネット/ネットマスクの指定がIPv6アドレスに対応していない場合は、SRVCTLによってエラーが戻されます。

ネットワーク・タイプにmixedを指定する場合、VIPリソースは、静的IPアドレスと、IPv4の場合はDHCPサーバーから動的に取得する、またはIPv6の場合はステートレス自動構成を使用して動的に取得するIPアドレスとの両方を使用します。

-leaf

リーフ・ノードでのみ実行され、アプリケーションVIPによって使用されるアプリケーションVIPネットワーク・リソースを作成する場合は、-leafパラメータを指定します。

[-pingtarget "ping_target_list"]

pingするIPアドレスまたはホスト名のカンマ区切りリストを指定します。

-verbose

冗長出力。

使用上の注意

  • このコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムではrootでログインし、Windowsでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl add network -netnum 3 -subnet 192.168.3.0/255.255.255.0