このレポートは、1つのワークロード・リプレイとその取得、または同じ取得の別のリプレイとの高レベルの比較を実行する場合に使用します。このレポートでは、5分以上のデータベース時間を含むワークロード・リプレイのみを比較できます。
概要
レポートのこの部分に、両方の期間に共通するSQL文の平均的なリソース消費に基づいて基本期間および比較期間を比較できるSQLの共通性が表示されます。
100%の共通性とは、両方の期間でのワークロードの署名が同一であることを示します。リプレイ中のワークロードが同じ(リプレイ・フィルタを使用していないと想定)であるので、このような場合に100%の共通性が期待されます。0%の値は、特定のワークロード・ディメンションについて2つの期間に共通するものがないことを示します。
共通性は入力タイプ(つまり実行されているSQL)と、実行中のSQL文の負荷に基づいています。つまり、ある期間でのみ実行されるが、時間がかからないSQL文は共通性に影響を与えません。そのため、一部のSQL文が2つの期間のいずれかでのみ実行されている場合でも、それらのSQL文が多くのリソースを消費していない条件で2つのワークロードの100%の共通性を確保できます。
構成
表示される情報には、インスタンス、ホストおよびデータベース別に分類された各種パラメータのベース期間と比較期間の値が含まれます。
結果
結果にパフォーマンスの向上が示され、システム変更による主なパフォーマンスの差異を識別できる可能性があります。原因を把握してこれを解決すると、マイナスの結果が解消されます。
基本期間および比較期間に表示される値は、データベース時間に関するパフォーマンスを表します。
「影響の変更」の値は、ある期間から別の期間のパフォーマンスの変化の規模の測定値を表します。これは、それぞれの期間で消費したデータベースの合計時間によって測定した問題またはアイテムに適用できます。絶対値は降順でソートされます。
値がプラスの場合は増加、マイナスの場合は減少を示します。たとえば、影響の変化が200%の場合は、期間2が期間1より3倍低速であることを意味します。
ADDMおよびSQLチューニング・アドバイザなどのパフォーマンス・チューニング・ツールを実行して、比較期間の問題を修正し、全体的なシステム・パフォーマンスを向上させることができます。
リソース
表示される情報は、両方の期間のデータベース時間分割のサマリーと、CPU、メモリー、I/Oおよび相互接続のリソース使用率を示します(Oracle RACのみ)。