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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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14.1.2 ワークロード・インテリジェンスの使用事例

本番システムで実行されるSQL文は通常ユーザーが入力するものではなく、データベース・サーバーに接続されているアプリケーション・サーバーで実行されている1つ以上のアプリケーションから入力されます。アプリケーションには、通常このようなSQL文は有限数あります。特定の文のすべての実行で様々なバインド値が使用された場合でも、そのSQLテキストは基本的に同じです。

ユーザーのアプリケーションへの入力に応じ、データベースに対して、アプリケーション・コードで定義された特定の順序で発行される1つ以上のSQL文を含むコード・パスが実行されます。ユーザーが頻繁に行うアクションは、常に実行されるアプリケーションのコード・パスに対応します。このような頻繁に実行されるコード・パスによって、データベースによって特定の順序で実行されるSQL文のパターンが頻繁に生成されます。ワークロード・インテリジェンスは、取得済ワークロードを分析して、このようなパターンを検出し、関連する実行統計と関連付けます。つまり、ワークロード・インテリジェンスでは、取得ファイルに保存されているこの情報を使用し、ワークロードの取得時に本番システムで実行されていたアプリケーションの有意なコード・パスによって生成されるパターンを検出します。ワークロード・インテリジェンスは、これをアプリケーションの情報をまったく使用せず行います。

ワークロード・インテリジェンスを使用し、有意なパターンを検出することにより、次が可能となります。