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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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17.7 テスト・データ管理およびアクセス権

デフォルトでは、Enterprise Manager管理者は、次のプライマリ・テスト・データ管理(TDM)のページにアクセスできます。

これは、PUBLICロールに含まれるTDM_ACCESS権限に基づいています。スーパー管理者は、指定した管理者の権限を取り消すことができるため、TDMのページへのアクセスを制限できます。権限がない場合、個々のメニュー項目はCloud Controlコンソールに表示されません。

また、Enterprise Managerには、スーパー管理者および管理者がTDMオブジェクトへのアクセスを認可ユーザーのみに制限できる権限アクセス・モデルが用意されています。このモデルでは、選択したユーザーにオペレータおよびデザイナ権限を付与できます。

オペレータ権限

付与されたこれらのオペレータ権限では、データ・マスキングおよびサブセット化の操作を実行できます。権限は、アプリケーション・データ・モデル(ADM)、データ・サブセット化定義およびデータ・マスキング定義で、TDMプロジェクトに付与できます。オペレータ権限では、これらのオブジェクトを編集および削除できません。

  • ADM: オペレータ権限を持つユーザー(スーパー管理者以外)はADMを表示できますが、編集および削除することはできず、プロパティを表示することもできません。これを行うための「編集」アイコン、「削除」アイコン、および「プロパティ」メニューは無効になります。さらに、検証ジョブの作成・ページの同期オプションは無効になります。

  • データ・サブセット定義: オペレータ権限を持つユーザー(スーパーDSD管理者以外)は、サブセット定義を表示できますが、編集および削除することはできません。これを行うための「編集」アイコンおよび「削除」アイコンは無効になります。

    データ・サブセット定義オペレータ権限を持つユーザーは、データ・サブセット定義の編集および削除以外の操作を実行することができ、次の操作を実行する権限を持ちます。

    • データ・サブセット定義を表示します。

    • データ・サブセットを作成してファイルをエクスポートします。

    • データベースにデータ・サブセットを作成します。

    • サブセット・スクリプトを保存します。

  • データ・マスキング定義: データ・マスキング定義オペレータ権限を持つユーザーは、データ・マスキング定義の編集および削除以外の操作を実行することができ、次の操作を実行する権限を持ちます。

    • データ・マスキング定義を表示します。

    • データ・マスキング・スクリプトを生成します。

    • データ・マスキング・ジョブをスケジュールします。

    • データ・マスキング定義をエクスポートします。

デザイナ権限

デザイナ権限を付与されたユーザーは、TDMオブジェクトを拡張、変更および管理できます。これらのユーザーは、オペレータおよびデザイナ権限を他のユーザーに付与したり取り消すこともできます。デザイナの権限は、TDMオブジェクト上の対応するオペレータ権限を意味します。

  • ADM: デザイナ権限を持つユーザーは、削除も含め、ADMでのすべての操作を実行できます。

  • データ・サブセット定義: デザイナ権限を持つユーザーは、削除も含め、サブセット定義でのすべての操作を実行できます。

  • データ・マスキング定義: デザイナ権限を持つユーザーは、削除も含め、マスキング定義でのすべての操作を実行できます。