1つのリプレイ・クライアントからデータベースとの複数のセッションを開始できるため、取得されたセッションごとにリプレイ・クライアントを起動する必要はありません。起動する必要があるリプレイ・クライアントの数は、ワークロード・ストリームの数、ホストの数およびホストごとのリプレイ・クライアントの数によって異なります。
リプレイ・クライアントおよび特定のワークロードをリプレイするために必要なホストの数を見積もるには、wrc
実行可能ファイルをcalibrateモードで実行します。
較正モードでは、wrc
実行可能ファイルで次のキーワードを使用できます。
replaydir
: リプレイする事前処理された取得済のワークロードを含むディレクトリを指定します。指定しない場合は、デフォルトで現在のディレクトリが使用されます。
process_per_cpu
: 各CPUで実行可能なクライアント・プロセスの最大数を指定します。デフォルト値は4です。
threads_per_process
: 1つのクライアント・プロセスで実行可能なスレッドの最大数を指定します。デフォルト値は50です。
次の例は、較正モードでwrc
実行可能ファイルを実行する方法を示しています。
%> wrc mode=calibrate replaydir=./replay
この例では、現在のディレクトリ内のreplay
サブディレクトリに格納されている取得済のワークロードのリプレイに必要なリプレイ・クライアントおよびホストの数を見積もるために、wrc
実行可能ファイルを実行しています。次の出力例では、21個以上のリプレイ・クライアントを6個のCPUで分割して使用することが推奨されています。
Workload Replay Client: Release 12.1.0.0.1 - Production on Fri Sept 30 13:06:33 2011 Copyright (c) 1982, 2011, Oracle. All rights reserved. Report for Workload in: /oracle/replay/ ----------------------- Recommendation: Consider using at least 21 clients divided among 6 CPU(s). Workload Characteristics: - max concurrency: 1004 sessions - total number of sessions: 1013 Assumptions: - 1 client process per 50 concurrent sessions - 4 client process per CPU - think time scale = 100 - connect time scale = 100 - synchronization = TRUE