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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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11 データベース・ワークロードの事前処理

ワークロードを取得し、テスト・システムの設定が完了したら、取得したデータを事前処理する必要があります。取得されたワークロードの事前処理によって、ワークロードのリプレイに必要なすべてのメタデータが作成されます。事前処理は、取得したワークロードをリプレイする前に、ワークロードごとに1回行う必要があります。取得したワークロードは、事前処理を行うと、リプレイ・システムで繰り返しリプレイできるようになります。

取得したワークロードを事前処理するには、まず、取得したすべてのデータ・ファイルを取得システムの格納先のディレクトリから、事前処理を実行するインスタンスのディレクトリに移動する必要があります。事前処理は、リソースを大量に必要とするため、次の条件を満たすシステムで実行する必要があります。

Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)では、事前処理用にリプレイ・システムのデータベース・インスタンスを1つ選択します。このインスタンスは、ローカル・ファイル・システムまたは共有ファイル・システムに格納可能な、事前処理を必要とする取得済データ・ファイルにアクセスできる必要があります。取得システムの取得ディレクトリのパスが各インスタンスで別の物理ディレクトリに解決される場合、それらを前処理が実行される1つの取得ディレクトリにマージする必要があります。すべてのディレクトリには、同じディレクトリ・ツリーが必要であり、これらのディレクトリに含まれるすべてのファイルは、取得ディレクトリと同じ相対パスを持つディレクトリに移動される必要があります。

通常、取得したワークロードはリプレイ・システムで事前処理します。取得したワークロードをリプレイ・システムから切り離されたシステムで事前処理する場合は、事前処理完了後に、すべての事前処理済データ・ファイルを、事前処理を行ったシステムの格納先ディレクトリからリプレイ・システムのディレクトリに移動する必要があります。

この章の構成は、次のとおりです。

ヒント:

取得したワークロードを前処理する前に、「データベース・ワークロードの取得」で説明されているように、まず本番システムでワークロードを取得する必要があります。