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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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15 データベース統合リプレイの使用

データベース・リプレイでは、本番システムのワークロードを取得し、テスト・システムでそれをリプレイすることができます。これは、本番システムに変更の影響を与えずにテストできるので、新しいデータベース・テクノロジを評価したり採用するときに非常に便利です。ただし、テスト対象の新しいシステムのパフォーマンスが既存のシステムよりも大幅に高い場合、データベース・リプレイでは、新しいシステムでさらにどの程度ワークロードを追加処理できるか正確に予測できない場合があります。

たとえば、複数の本番システムを1つのOracle Exadataマシンに統合する場合、1つの既存のシステムから取得したワークロードをOracle Exadataマシンでリプレイすると、新しいシステムの方が強力であるため、リソースの使用率(ホストCPUやI/Oなど)が低くなる場合があります。このような場合には、1つのシステムの1つのワークロードではなく、すべての既存のシステムのワークロードを統合したものを新しいシステムがどのように処理するか評価するのが有用です。

データベース統合リプレイでは、1つ以上のシステムから取得した複数のワークロードを統合し、1つのテスト・システムで同時にリプレイできます。この例では、データベース統合リプレイを使用し、データベースの統合がどのように本番システムに影響を与えるか、また1つのOracle Exadataマシンで統合データベースのワークロードを処理できるか評価できます。

この章では、次の内容で、データベース統合リプレイの使用方法について説明します。