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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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6.1.2.2 SQLパフォーマンス・アナライザ・レポートの確認: グローバル統計

「グローバル統計」セクションにより、SQLワークロードの全体的なパフォーマンスについての統計がレポートされます。このセクションによりSQLワークロードの全体的なパフォーマンスに対するシステム変更の影響をレポートされるため、SQLパフォーマンス・アナライザ分析の非常に重要な部分を占めます。このセクションの情報を使用して、ワークロード・パフォーマンスの傾向を理解し、システム変更によりワークロード・パフォーマンスがどのように影響を受けるかを判断します。

グローバル統計を確認するには、次の手順を実行します。

  1. 「予測されるワークロードの経過時間」サブセクション内のグラフを確認します。

    注意:

    サブセクションの名前は、選択された比較メトリックによって異なります。

    グラフでは、X軸に2つの試行、Y軸に経過時間(秒)が示されます。

    最も重要な統計は全体的な影響で、パーセントで示されます。全体的な影響は、改善の影響と低下の影響とで異なります。「SQLパフォーマンス・アナライザ・レポートの確認: グローバル統計の詳細」の説明に従って、あらゆる影響統計のリンクをクリックして詳細を確認できます。

    この例では、改善の影響が20%、低下の影響が-2%であるため、システム変更の全体的な影響は約18%の改善となります。つまり、この例のパフォーマンスの低下がすべて改善された場合、変更による全体の影響は、20%の改善ということになります。

    注意:

    全体的な影響の割合は、改善の影響と低下の影響の合計と比較して1%ほどずれることがあります。この相違は、数値の丸めによって起こるもの、あるいはSQLやワークロードの時間制限を推奨値である1%に設定した場合に起こるものと考えられます。したがって、影響の少ないSQL文を除外することにより、影響の大きいSQL分を重点的に分析することができます。

  2. 「SQL文の数」サブセクション内のグラフを確認します。

    グラフのX軸には、システム変更後にパフォーマンスが改善されたSQL文、パフォーマンスが低下したSQL文またはパフォーマンスの変更がなかったSQL文の数が示されます。Y軸には、SQL文の数が示されます。また、グラフには、SQL文に対して実行計画が変更されたかどうかも示されます。

    このグラフにより、SQL文の相対的なパフォーマンスを迅速に比較できます。「SQLパフォーマンス・アナライザ・レポートの確認: グローバル統計の詳細」の説明に従って、グラフ内のいずれかのバーをクリックしてSQL文の詳細を確認できます。実際のSQL文の数が100を超えている場合でも、最大100個のSQL文のみ表示されます。

    この例では、システム変更後にすべてのSQL文で変更がありません。