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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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6.1.3 Oracle Enterprise Managerを使用した低下したSQL文のチューニング

SQLパフォーマンス・アナライザ・レポートを確認したら、SQLパフォーマンスの比較後に特定されるパフォーマンスが低下したSQL文をチューニングする必要があります。パフォーマンスが低下したSQL文が多数表示される場合は、根本原因を特定し、システム・レベルの変更を行って問題を修正する必要があります。パフォーマンスが低下したSQL文が少数の場合は、次のいずれかのチューニング方法を使用して、部分的な解決を行うことを検討してください。

パフォーマンスが低下したSQL文をチューニングしたら、SQLパフォーマンス・アナライザを使用して、それらの変更をテストする必要があります。新しいSQL試行をテスト・システムで実行すると、2番目の比較(新しいSQL試行と最初の試行の比較)が実行され、結果が検証されます。SQLパフォーマンス・アナライザにパフォーマンスが安定していることが示されたら、テストは完了します。この手順での修正を本番システムに実装してください。

Oracle Database 11g リリース1以上では、SQL文のチューニング時に、SQLチューニング・アドバイザによって代替計画が分析されます。SQLチューニング・アドバイザは、現在のシステムで以前の実行計画(最初のSQL試行の計画も含む)を検索します。最初のSQL試行の実行計画が2番目のSQL試行の実行計画と異なる場合、SQLチューニング・アドバイザは、最初のSQL試行の計画を推奨します。これらの実行計画のパフォーマンスがよい場合は、最初のSQL試行の計画を使用して計画ベースラインを作成できます。

注意:

SQLパフォーマンス・アナライザでは、リモートSQL試行の完了直後に、SQL計画ベースラインを作成したり、SQLチューニング・アドバイザを実行するオプションを提供しません。このような場合、APIを使用して、SQLチューニング・セットを手動で転送し、リモート・データベースで適切な手順を完了する必要があります。

関連項目:

  • 代替計画の分析については、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください。