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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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17.1 アプリケーション・データ・モデルの作成

次の手順を使用すると、次の操作を実行できます。

  • アプリケーション・データ・モデル(ADM)の作成の開始

  • アプリケーション表の表示および編集

  • 参照関係の表示

  • 参照関係の手動追加

  • 機密列の検出

  • 機密列のタイプの設定

続行する前に、次の権限があることを確認します。

  • Enterprise Manager Cloud ControlユーザーのEM_ALL_OPERATOR

  • データベース・ユーザーのSELECT_CATALOG_ROLE

  • データベース・ユーザーのSelect Any Dictionary権限

注意:

ADMを作成する際、PL/SQLのメタデータのコレクション・パッケージがターゲット・データベースに自動的にデプロイされます。パッケージを自動デプロイするデータベース・ユーザーには、DBA権限が必要です。

アプリケーション・データ・モデルを作成するには:

  1. 「アプリケーション・データ・モデル」ページから、テスト環境用のデータベースを作成する方法を示すダイアグラムを表示します。

    ダイアグラムで示されているように、最初のステップはADMを作成することです。

  2. ADMを作成します。

    1. 「作成」をクリックします。

      一般プロパティ情報を求めるポップアップ・ウィンドウが表示されます。

    2. 必要な「名前」と「ソース・データベース」を指定します。

      「ソース・データベース」からメタデータが抽出されます。

    3. 「アプリケーション・スイート」の選択:

      「カスタム・アプリケーション・スイート」を選択した場合:

      • デフォルトでは、ADM作成プロセスでメタデータ収集は有効になっています。

      • 「スキーマごとに1つのアプリケーションの作成」の選択を解除した場合、シェルADMを作成したら、後でそのADMを編集してアプリケーションと表を追加する必要があります。また、デフォルトの設定とは異なり、メタデータ・コレクション・ジョブも発行されません。

      「Oracleアプリケーション・スイート」を選択した場合:

      • Oracle E-Business Suite: APPSユーザー(または同等)にデータベース資格証明を渡し、ADMを作成するジョブを発行します。

      • Oracle Fusion Applications: FUSIONユーザー(または同等)にデータベース資格証明を渡し、ADMを作成するジョブを発行します。

      メタデータ収集に関して次の点について注意してください。

      • 選択したアプリケーション・スイートのメタデータ収集により、ADMにそのスイート内のアプリケーションと表が移入されます。

      • ADMでは1つ以上のスキーマについてメタデータを収集できます。ADMアプリケーションとは、一般的にはスキーマを示します。選択した各スキーマはADMアプリケーションとなり、特にカスタム・アプリケーションの場合はADMにスキーマの表が入力されます。ただし、Fusion Applicationsなどのように、複数のアプリケーションから1つのスキーマへマッピングされる場合もあります。実際のマッピングには、メタデータのコレクション・ジョブによって検出されたアプリケーションのメタデータによります。

    4. 「続行」をクリックします。

      「カスタム・アプリケーション・スイート」を選択したと仮定すると、選択可能なリストから組み込むスキーマを選択するための「スキーマ」ポップアップが表示されます。

    5. 「続行」をクリックして、スケジュール・パラメータを指定し、「発行」をクリックして、メタデータ・コレクション・ジョブを発行します。

      作成したADMがアプリケーション・データ・モデル・ページに表示されます。「最新のジョブ・ステータス」表の列は、メタデータ収集ジョブが実行中であることを示します。モデルはロックされており、この期間中はステータスがジョブ完了になるまで編集できません。

  3. アプリケーション表を表示および編集します。

    1. 作成したモデルを選択し、「編集」を選択します。

      「アプリケーションと表」サブページが表示され、メタデータの収集中に見つかったアプリケーションが示されます。

      アプリケーションの表を表示するには、拡張( > )アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを編集するには、アプリケーションを選択して「アクション」メニューを開き、「表をアプリケーションに追加」を選択します。

      「表をアプリケーションに追加」ポップアップ・ウィンドウが表示されます。

    3. 「表」検索アイコンをクリックします。

      アプリケーションに割り当てられていない、選択されているスキーマからのすべての表を表示する「検索および選択」ポップアップが表示されます。

    4. 割り当てられていない表を選択し、「OK」をクリックします。

      これで、この表の名前が「表をアプリケーションに追加」ポップアップに表示されます。

    5. 「表タイプ」を選択したら、「OK」をクリックします。

      これで、この表は、「アプリケーションと表」ビューに表示されます。

  4. 参照関係を表示します。

    1. 「参照関係」タブをクリックします。

      参照関係には、3つのタイプがあります。

      • ディクショナリ定義

        このタブを開くと、このビューには、主キーおよび外部キー関係によるメタデータ収集によって抽出された参照関係が表示されます。必要に応じて、関係をADMから削除できます。

      • テンプレートからのインポート

        Oracle Fusion ApplicationsやOracle E-Business Suiteなどのエンタープライズ・アプリケーションのベンダーの使用可能なアプリケーション・テンプレートがある場合、ADMホームページの「インポート」アクションを使用して、アプリケーション・ベンダーが提供するテンプレートからADMを作成できます。

      • ユーザー定義

        詳細は、手動での参照関係の追加に関する次の手順を参照してください。

    2. アプリケーション・ビューを選択して開き、山アイコン(>)を使用して親と依存キーの関係を表示するか、「表示」メニューから「すべてを開く」を選択してすべての関係を表示します。

  5. 参照関係を手動で追加します。

    1. 「参照関係」タブから、「アクション」メニューを開き、「参照関係の追加」を選択します。

      「参照関係の追加」ポップアップ・ウィンドウが表示されます。

    2. 必要な親キーおよび依存キー情報を選択します。

    3. 「列名」リストで、親キー列に関連付ける依存キー列を選択します。

    4. 「OK」をクリックして、参照関係をADMに追加します。

      これで、新規依存列が参照関係リストに表示されます。

  6. 機密列を自動で検出または手動で追加:

    機密列を自動的に検出する場合:

    1. 「機密列」タブから、「アクション」メニューを開き、「機密列検出ジョブの作成」を選択します。

      「パラメータ」ポップアップが表示されます。

    2. 1以上のアプリケーションおよび1つ以上の機密列のタイプを選択します。

      選択した各タイプは、各アプリケーションでそのタイプに一致する列を検索するために使用されます。

    3. 「続行」をクリックします。

      スケジュール・ポップアップ・ウィンドウが表示されます。

    4. 必要な情報を指定し、ジョブをスケジュールし、終了したら「発行」をクリックします。

      「機密列」サブページが表示されます。

    5. 「保存して戻る」をクリックし、「アプリケーション・データ・モデル」ページに戻ります。

    6. 「最新のジョブ・ステータス」列にジョブが成功したと表示されたら、ADMを選択して「編集」をクリックします。

    7. 「機密列」タブを選択し、「検出」「結果」の順にクリックし、ジョブの結果を表示します。

    8. 任意の列の機密列を設定するには、定義する列の行を選択し、「ステータスの設定」メニューを開き、「機密」または「機密ではありません」を選択します。

    9. 「OK」をクリックして保存し、「機密列」タブに戻ります。

      これで、前のステップで定義した機密列がリストに表示されます。

    10. 「保存して戻る」をクリックし、「アプリケーション・データ・モデル」ページに戻ります。

    機密列を手動で検出する場合:

    1. アプリケーション・データ・モデル・ページからADMを選択し、「編集」をクリックします。

    2. 「機密列」タブを選択し、「追加」をクリックします。

      「機密列の追加」ポップアップが表示されます。

    3. 必要な情報およびオプションの機密列タイプを指定して、「OK」をクリックします。

      「機密列」タブの表に機密列が表示されます。

  7. 機密列のタイプの変更:

    1. 「機密列」タブをクリックします。

      このビューにすでに識別された機密列が表示されます。

    2. タイプを変更する機密列を選択します。

    3. 「アクション」メニューを開き、「機密列タイプの設定」を選択します。

      「機密列タイプの設定」ポップアップ・ウィンドウが表示されます。

    4. 新しいタイプを選択して「OK」をクリックします。