セキュア・テスト・データ管理では、Enterprise Managerに、機密データ検出、データ・サブセッティング、データ・マスキングなどの操作を有効にする機能が提供されます。これらの機能により、アプリケーション・データ・モデル(ADM)内に組み込まれた機密データのスキャンおよびタグ付けと、データ関係のモデリングが可能です。テスト・データ管理機能を使用するには、Oracle Data Masking and Subsetting Packライセンスが必要です。
ADMには、アプリケーションのリスト、表およびデータ・ディクショナリで宣言される表の列、アプリケーションのメタデータからインポートされる表の列またはユーザー指定の表の列の関係が格納されています。ADMは、機密データのタイプとそれに関連付けられた列を保持し、データ・サブセット化やデータ・マスキングなどのテスト・データ操作によって使用され、テスト・データを安全に生成します。ADMの作成は、データ・サブセット化およびデータ・マスキング操作の前提となります。
図17-1は、アプリケーション・データ・モデルの他のテスト・データ管理コンポーネントおよび本番環境とテスト環境との関係性を示しています。
この章で説明する次のタスクを含むアプリケーション・データ・モデルに関連する複数のタスクを実行できます。
注意:
この章の手順は、Oracle Enterprise Manager 12.1以上のCloud Controlのみに適用されます。
関連項目:
データのサブセット化の詳細は、「データ・サブセット化」を参照してください
データ・マスキングの詳細は、「機密データのマスキング」を参照してください