システム変更(データベースのアップグレードや索引の追加など)を行うと、SQL文の実行計画が変更され、SQLパフォーマンスに大きな影響を与える場合があります。システム変更によってSQL文が低下し、パフォーマンスの低下につながる場合もあります。システム変更によってSQLパフォーマンスが改善される場合もあります。システム変更がSQLパフォーマンスに与える可能性がある影響を正確に予測できると、SQL文の低下に備えてシステムを事前にチューニングしたり、SQL文のパフォーマンスが改善された場合のパフォーマンスの向上を検証し、評価することができます。
SQLパフォーマンス・アナライザは、SQL文ごとのパフォーマンスの相違を識別することで、すべてのSQLワークロードに対する変更の全体的影響を評価するプロセスを自動化します。レポートには、変更によるワークロード・パフォーマンスへの最終的な影響が示されます。SQLパフォーマンス・アナライザでは、パフォーマンスが低下しているSQL文に適した詳細な実行計画や推奨の調整方法を提供します。これによって、エンド・ユーザーに影響が及ぶ前に、望ましくない結果を修正することができます。また、時間とコストを大幅に節約しながら、本番環境のシステム変更が最終的なパフォーマンス向上につながることを検証できます。
SQLパフォーマンス・アナライザを使用すると、次に示す変更を含むあらゆるタイプのシステム変更のSQLパフォーマンスに対する影響を分析できます。
データベースのアップグレード
プラガブル・データベース(PDB)および手動で統合したスキーマのデータベース統合テスト
オペレーティング・システムまたはハードウェアの構成変更
スキーマの変更
データベース初期化パラメータの変更
オプティマイザ統計のリフレッシュ
SQLチューニング・アクションの検証
関連項目:
SQLパフォーマンス・アナライザの使用については、「SQLパフォーマンス・アナライザの概要」を参照してください。