使用上の注意
プライマリ・データベースのDBIDは、これに関連付けられているフィジカル・スタンバイ・データベースのDBIDと同じです。リカバリ・カタログ内のデータベースは、DBIDおよびデータベースのDB_UNIQUE_NAME初期化パラメータの値によって一意に識別されます。
任意のコマンドにforDbUniqueNameOptionを指定すると、RMANは操作の対象を、DB_UNIQUE_NAMEが指定されたデータベースにのみ関連付けられているオブジェクトに制限します。たとえば、LISTコマンドでこのオプションを使用すると、RMANでは、DB_UNIQUE_NAMEが指定されたデータベースにのみ関連付けられているオブジェクトのみがリストされます。いずれのデータベースにも関連付けられていないオブジェクト(リカバリ・カタログ・ビューのSITE_KEY列がNULL)はリストされません。
セマンティクス
| 構文要素 | 説明 |
|---|---|
|
ターゲット・データベースのDBID(または |
FOR DB_UNIQUE_NAME db_unique_name |
|
例
例4-19 スタンバイ・データベースに関連付けられた期限切れバックアップのリスト
この例では、リカバリ・カタログに接続し、Data Guard環境にDBIDを設定します。この環境のすべてのプライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースが、同じDBIDを共有します。LISTコマンドは、データベースstandby1に関連付けられたすべての期限切れバックアップをリストします。
RMAN> CONNECT CATALOG rco@catdb;
recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database
RMAN> SET DBID 3257174182;
RMAN> LIST EXPIRED BACKUP FOR DB_UNIQUE_NAME standby1;