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Oracle® Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
12cリリース1 (12.1)
B71298-08
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toDestSpec

用途

toDestSpec副次句を使用して、ディスク・バックアップのディレクトリまたは自動ストレージ管理ディスク・グループを指定します。TO DESTINATIONに値を指定しない場合、RMANは、高速リカバリ領域(使用可能な場合)にバックアップを作成するか、または高速リカバリ領域が使用不可の場合は、プラットフォーム固有のディレクトリ(たとえばUNIX上の?/dbsなど)にバックアップを作成します。RMANでは、TO DESTINATIONパラメータを使用する際、Oracle Managed Filesのファイル名を使用します。

使用上の注意

この副次句は、ディスク・デバイスにのみ使用可能で、FORMATオプションとともに使用することはできません。

バックアップの最適化が有効になっている場合は、RMANによってTO DESTINATIONフィールドで指定された場所にまったく同じバックアップが存在するファイルのバックアップのみがスキップされます。

指定できるTO DESTINATION文字列は4つ以内です。RMANで2番目、3番目および4番目の値が使用されるのは、BACKUP COPIESSET BACKUP COPIESまたはCONFIGURE ... BACKUP COPIESが有効な場合のみです。各バックアップ・ピースに使用する形式を選択すると、RMANでは最初の形式値がコピー1、2番目の形式値がコピー2というように順番に使用されます。形式値の数がコピー数より多ければ、余分の形式は使用されません。形式値の数がコピー数より少なければ、RMANでは最初の形式値から順番に再利用されます。

次の位置のいずれかにtodest_stringを指定します。優先順位は次のようになります。

  1. backupSpec

  2. BACKUPコマンド

  3. ALLOCATE CHANNELコマンド

  4. CONFIGURE CHANNELコマンド

複数の場所で指定されている場合、RMANは前述の順序でTO DESTINATIONパラメータを検索します。

例4-38 ASMディスク・グループの指定

この例では、データベースをASMディスク・グループDISK1にコピーします。

BACKUP AS COPY DATABASE TO DESTINATION '+DISK1';

例4-39 データファイルのコピー先の指定

この例では、LATESTCOPYのタグが付いた2つのデータファイルを/disk2ディレクトリにコピーします。

BACKUP AS COPY
 COPY OF DATAFILE 27, 28
 FROM TAG 'LATESTCOPY'  TO DESTINATION '/disk2';

例4-40 リカバリ領域ファイルのコピー先の指定

この例では、すべてのリカバリ領域ファイルを/disk2にコピーします。

Backup Recovery Areaのデフォルトでは、バックアップの最適化が有効になっているため、RMANによって/disk2上にすでにバックアップが存在するファイルのバックアップのみがスキップされます。それ以外の場所にバックアップが存在する場合はスキップされません。

注意: この副次句は、BACKUP RECOVERY AREAと一緒に使用することで、ディスク・チャネルを場所として指定できます。

BACKUP RECOVERY AREA TO DESTINATION '/disk2';