用途
DELETE SCRIPTコマンドを使用すると、ローカルまたはグローバルのストアド・スクリプトをリカバリ・カタログから削除できます。
前提条件
DELETE SCRIPTは、RMANプロンプトでのみ実行できます。RMANが、リカバリ・カタログとターゲット・データベースに接続している必要があります。リカバリ・カタログ・データベースはオープンの状態である必要があります。
使用上の注意
ストアド・スクリプトには、ローカルとグローバルがあります。ローカル・スクリプトは、現行のターゲット・データベース用にのみ作成されますが、グローバル・スクリプトは、リカバリ・カタログに登録されているすべてのデータベースで使用できます。
GLOBALが指定されている場合は、同じ名前のグローバル・スクリプトがリカバリ・カタログに存在している必要があります(存在していない場合は、エラーRMAN-06710が戻されます)。GLOBALを指定しなかった場合は、RMANによって、指定した名前のローカル・ストアド・スクリプトが現行のターゲット・データベースに定義されていないかどうか確認されます。そのようなスクリプトがターゲット・データベースに定義されていなかった場合は、RMANでは、同じ名前のグローバル・ストアド・スクリプトが検索され、存在した場合は削除されます。
セマンティクス
| 構文要素 | 説明 |
|---|---|
|
スクリプトをグローバルとして指定します。 グローバル・スクリプトを削除する場合は、RMANが仮想プライベート・カタログに接続していないことが必要です。仮想カタログのユーザーは、グローバル・スクリプトを実行できますが、変更することはできません。 関連項目: グローバル・スクリプトとローカル・スクリプトの違いについては、「使用上の注意」を参照してください |
|
削除するスクリプトの名前を指定します。スクリプト名に空白または予約語が含まれている場合は、引用符で囲む必要があります。 |
例
例2-79 グローバル・スクリプトの削除
この例では、リカバリ・カタログからグローバル・スクリプトbackup_dbを削除します(例には出力例も含まれます)。
RMAN> LIST SCRIPT NAMES;
List of Stored Scripts in Recovery Catalog
Scripts of Target Database PROD
Script Name
Description
-----------------------------------------------------------------------
backup_whole
backup whole database and archived redo log files
Global Scripts
Script Name
Description
-----------------------------------------------------------------------
global_backup_db
back up any database from the recovery catalog, with logs
RMAN> DELETE GLOBAL SCRIPT global_backup_db;
deleted global script: global_backup_db
RMAN> LIST SCRIPT NAMES;
List of Stored Scripts in Recovery Catalog
Scripts of Target Database PROD
Script Name
Description
-----------------------------------------------------------------------
backup_whole
backup whole database and archived redo log files