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Oracle® Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
12cリリース1 (12.1)
B71298-08
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SHUTDOWN

用途

SHUTDOWNコマンドを使用すると、RMANを終了せずに、ターゲット・データベースを停止できます。このコマンドは、SQL*PlusのSHUTDOWN文と同じです。

関連項目:

データベースの起動と停止の方法については『Oracle Database管理者ガイド』、SHUTDOWN構文については『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

使用上の注意

リカバリ・カタログ・データベースの停止には、RMANのSHUTDOWNコマンドは使用できません。リカバリ・カタログ・データベースを停止するには、SQL*Plusセッションを開始してSHUTDOWN文を発行します。

データベースをNOARCHIVELOGモードで操作している場合は、データベースを正しく停止し、バックアップの作成前にSTARTUP MOUNTを発行する必要があります。

セマンティクス

構文要素 説明

ABORT

ターゲット・インスタンスを一貫性のない状態で停止します。次の結果になります。

  • すべての現行のクライアントのSQL文は、即時終了します。

  • コミットされていないトランザクションは、次の起動までロールバックされません。

  • すべての接続ユーザーは切断されます。

  • 次の起動時に、データベースのインスタンス・リカバリが実行されます。

IMMEDIATE

ターゲット・インスタンスを一貫性のとれた状態で即時停止します。次の結果になります。

  • データベースで処理中の現行のクライアントのSQL文が完了します。

  • コミットされていないトランザクションはロールバックされます。

  • すべての接続ユーザーは切断されます。

NORMAL

データベースを一貫性のとれた状態でNORMALモード(デフォルトのオプション)で停止します。これには、次のような意味があります。

  • 文の発行後は、新しい接続ができません。

  • データベースは、現在の接続ユーザーが切断するまで待機してから停止します。

  • 次回のデータベース起動時には、インスタンス・リカバリの必要がありません。

TRANSACTIONAL

ターゲット・データベースを一貫性のとれた状態でクライアントへの中断を最小化して停止します。次の結果になります。

  • 現在トランザクションを進めているクライアントは、データベースの停止前にトランザクションをコミットするか、終了します。

  • このインスタンス時には、どのクライアントも新しいトランザクションを開始できません。新しいトランザクションを開始しようとするクライアントは切断されます。

  • すべてのトランザクションがコミットするかまたは終了した後に、接続中のクライアントが切断されます。

例3-58 IMMEDIATEオプションを指定したデータベースの停止

この例では、現行のSQLトランザクションが処理されるのを待ってデータベースを停止し、その後でデータベースをマウントします。

SHUTDOWN IMMEDIATE;
STARTUP MOUNT;

例3-59 NOARCHIVELOGモードでのデータベースの停止

この例では、NOARCHIVELOGモードで実行中のデータベースをバックアップします。

STARTUP FORCE DBA;
SHUTDOWN IMMEDIATE;
STARTUP MOUNT;
# executing the preceding commands ensures that database is in proper state 
# for NOARCHIVELOG backups
BACKUP DATABASE;
ALTER DATABASE OPEN;