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Oracle® Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス
12cリリース1 (12.1)
B71298-08
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STARTUP

用途

STARTUPコマンドを使用すると、RMAN環境内からターゲット・データベースを起動できます。このコマンドは、SQL*PlusのSTARTUPコマンドと同じです。

また、RMANのSTARTUPコマンドでは、サーバー・パラメータ・ファイルや初期化パラメータ・ファイルがない場合にも、NOMOUNTモードでインスタンスを起動できます。この機能は、消失したサーバー・パラメータ・ファイルのリストアを必要とする場合に役立ちます。

関連項目:

データベースの起動と停止の方法については『Oracle Database管理者ガイド』を、SQL*Plus STARTUP構文については『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

前提条件

RMANがターゲット・データベースに接続されている必要があります。このコマンドは、ターゲット・データベースの起動のみに使用できます。

使用上の注意

RMANのSTARTUPコマンドでは、サーバー・パラメータ・ファイルや初期化パラメータ・ファイルがない場合にも、NOMOUNTモードでインスタンスを起動できます。この機能は、消失したサーバー・パラメータ・ファイルのリストアを必要とする場合に役立ちます(例3-67を参照)。

セマンティクス

構文要素 説明

STARTUP

STARTUPのみを指定して他のオプションを指定しない場合、インスタンスはデフォルトのサーバー・パラメータ・ファイルを使用して起動され、制御ファイルがマウントされた後、データベースがオープンされます。

   DBA

アクセスをRESTRICTED SESSION権限を持つユーザーに制限します。

   FORCE

データベースがオープン状態の場合、FORCEは、データベースを再オープンする前にSHUTDOWN ABORT文で停止します。データベースがクローズ状態の場合、FORCEはデータベースをオープンします。

   MOUNT

インスタンスを起動してからデータベースをマウントしますが、オープンはしません。

   NOMOUNT

データベースをマウントせずにインスタンスを起動します。パラメータ・ファイルが存在しない場合、RMANは一時パラメータ・ファイルでインスタンスを起動します。RESTORE SPFILEを実行すると、バックアップ・サーバー・パラメータ・ファイルをリストアできます。

   PFILE filename

ターゲット・データベースで使用するテキスト・ベースの初期化パラメータ・ファイルのファイル名を指定します。PFILEを指定しなければ、デフォルトの初期化パラメータ・ファイルの名前が使用されます。

例3-66 パラメータ・ファイルの指定によるデータベースのマウント

この例では、SHUTDOWN ABORTを実行してから、非デフォルトの初期化パラメータ・ファイルの位置を指定し、制限付きアクセスでデータベースをマウントします。

CONNECT TARGET /
STARTUP FORCE MOUNT DBA PFILE=/tmp/initPROD.ora;

例3-67 パラメータ・ファイルを使用しないインスタンスの起動

サーバー・パラメータ・ファイルが誤ってファイル・システムから削除されたとします。次の例では、パラメータ・ファイルを使用せずにインスタンスを起動して、RESTORE SPFILE FROM AUTOBACKUPを実行します。この例では、自動バックアップの場所が高速リカバリ領域であるため、SET DBIDは必要ありません。

CONNECT TARGET /
STARTUP FORCE NOMOUNT; # RMAN starts instance with dummy parameter file
RESTORE SPFILE TO '?/dbs/spfileprod.ora'
  FROM AUTOBACKUP
  RECOVERY AREA '/disk2' DB_NAME='prod';
STARTUP FORCE; # restart instance with restored server parameter file