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Oracle® Databaseプラットフォーム共通日本語README
12cリリース1 (12.1)
B71333-12
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Oracle Universal Connection Pool README

原典情報: <ORACLE_HOME>/relnotes/readmes/README_ucp.txt


目次

このリリースの内容

インストール

環境の設定

重要

このリリースの既知の問題/制限事項

このリリースで修正された問題/制限事項


このリリースの内容

全プラットフォーム

[ORACLE_HOME]/ucp/libには、次のファイルが含まれています。

ucp.jar

JDK 6およびJDK 7用のクラス。スタンドアロンのUCP/JDBCアプリケーション用の組込みJDBCプール・アダプタ・クラスのみでなく、ユニバーサル接続プール・クラスも含まれています。

ucpdemos.jar

JDK 6およびJDK 7用のクラス。ユニバーサル接続プールのデモおよびコード・サンプル、サンプル・ロギング構成、および高速接続フェイルオーバー用のクイックスタート・ツールキットが含まれています。

Javadoc/ドキュメント/デモ:

すべてOTNからダウンロードできます。

インストール

Oracle Installerにより、ユニバーサル接続プールのファイルが[ORACLE_HOME]/ucp ディレクトリに配置されます。

環境の設定

Windowsプラットフォームの場合

CLASSPATHに[ORACLE_HOME]\ucp\lib\ucp.jarを追加します。

すべてのUNIXプラットフォームの場合

CLASSPATHに[ORACLE_HOME]/ucp/lib/ucp.jarを追加します。

重要

UCPはDB2やSQLServerなどのOracle以外のデータベースのみでなく、11gや10gデータベースなど、以前のOracle Databaseでも機能します。JDBCドライバおよびベンダーのデータベース・バージョンなど、UPCの完全な証明書情報はOTNを参照してください。

11g RACデータベースの機能を活用するよう設計されているため、UCPの接続アフィニティ機能(Webセッション・ベースのアフィニティおよびトランザクション・ベースのアフィニティ)は、Oracle Real Application Clusters (RAC)11.1以上で使用するよう設計されています。これらのUCP機能は、以前のバージョンのRACでは正常に機能しない可能性があります。

このリリースでは、UCPは、データベース・サーバーによってFCF、アプリケーションなどの機能のために生成されたONS構成を自動的に取得できますが、PoolDataSource.setONSConfiguration(String remoteONSConfig)をコールしてこれらの構成を上書きすることもできます。詳細は、UCP 12.1ドキュメントのグローバル・データ・サービスの使用に関する項を参照してください。

RACの機能では、現在128を超えるインスタンスをサポートしています。前のリリースではこれが上限でした。

ランタイム接続ロード・バランシング(RCLB)が大幅に改善されました。接続のオープンおよびクローズが最小化され、RCLBはサーバー・アドバイザリにスムースかつ厳密に従うようになりました。UCP 12.1では、ログで高度なRCLB統計情報も提供されます。

接続アフィニティ機能に厳密なアフィニティ・モードが追加されます。常に同じインスタンスへの接続が必要なアプリケーションは、システム・プロパティ"oracle.ucp.jdbc.oracle.affinity.strict"をtrueに設定できます。このモードでは、アフィニティ・インスタンスへの利用可能な接続が見つからない場合、UCPが例外をスローします。詳細は、UCP 12.1ドキュメントの接続アフィニティの使用に関する項を参照してください。

長時間実行中の問合せでの流用されている接続で、AbandonedConnectionTimeout処理がより適切になります。UCP 12.1ドキュメントの中止接続タイムアウトの設定に関する項を参照してください。

このリリースでは、不良接続の自動削除がサポートされます。SQLRecoverableExceptionが発生しているJDBC接続は、プールには戻されません。

UCPの接続ラベル付け機能を使用していて、高速接続フェイルオーバーとRACのロード・バランシング・アドバイザを有効化している場合は接続ラベル付けよりランタイム接続ロード・バランシング(RCLB)が優先されることに注意してください。つまり、RACが有効化されている環境では、UCPのRCLB方が、一般的な接続ラベル付け機能よりパフォーマンス特性が優れています。

このリリースの既知の問題/制限事項

Oracle Bug #15880508: 12.1では、UCPのランタイム接続ロード・バランシング(RCLB)機能が動作するには、Oracle JDBC 12.1ドライバのjarが必要です。これは、THINまたはJDBC-OCIドライバを使用している場合に当てはまります。

データベース常駐接続プーリング(DRCP)で接続ラベリングを使用すると、DRCPの簡易なタグ付けサポートのせいで、最適なパフォーマンスが得られないことがあります。

組込みプール・アダプタPoolDataSourceおよびPoolXADataSourceを使用しているアプリケーションでは、プールを使用すると、指定された接続ファクトリに、接続URL、ホスト、ポートなどのプロパティを実行時に動的に設定できます。ただし、接続URLを除くその他の接続ファクトリ・プロパティの設定時に、プールはリフレッシュされません。これは、標準の接続ファクトリ・プロパティ(たとえば、user、password、portNumber、databaseNameなどを含むjavax.sql.DataSourceのプロパティ)と、接続ファクトリに固有のカスタマイズ・プロパティの両方に当てはまります。

回避策: プールに接続が移入された後は、アプリケーションで重要な接続ファクトリ・プロパティの動的設定を回避する必要があります。これを回避できない場合は、すべての動的プロパティが設定された後に、アプリケーションで明示的にプールのリフレッシュを実行できます。

このリリースで修正された問題/制限事項

Oracle Bug#15858757

プールの起動中に、接続のオープンおよびクローズが過剰に行われます

Oracle Bug#14734972

UCP JDBCプロキシ参照のパブリック以外のドライバ・インタフェース

Oracle Bug#14588478および13982926

UCP JDBCプロキシ内の不良接続の処理

Oracle Bug#14546567

大規模なInitialPoolSizeが構成されると、プールの起動が遅くなります

Oracle Bug#14402709

closeOnCompletion()後にStatement.isClosed()が間違った値を返します

Oracle Bug#14324523

FAN UPイベント処理時のブロックに関する問題

Oracle Bug#14107279

接続プロキシでUCP isValid(0)の動作が不適切です

Oracle Bug#14067981

不明瞭なエラー・メッセージ「接続はすべて使用中です」

Oracle Bug#13926828

過負荷状態で、接続待機タイムアウトの処理で問題が発生しました

Oracle Bug#13916297

AbandonedConnectionTimeoutが、長時間実行中の問合せを中止しました

Oracle Bug#13889871

接続リクエスト・キューでの同期に関する問題

Oracle Bug#13879083

インスタンス当たりの接続数が不適切です

Oracle Bug#13829763

UCPによって作成されたセッションで、ログオフ・トリガーが起動されません

Oracle Bug#13113879

接続検証によりプールがブロックされます

Oracle Bug#13090371

2つめのプール・インスタンスの作成時にInstanceAlreadyExistsExceptionが発生します

Oracle Bug#12908935

新規接続時にラベリング・コールバックconfigure()がコールされません

Oracle Bug#12720962

FCFで大文字のサービス名を使用できません

Oracle Bug#12596492

接続検証により、FAN処理が遅延しました

Oracle Bug#12317354

未処理FANイベントに、GetFCFProcessingInfo()が空の文字列を返しました

Oracle Bug#11927620

MBean操作でプール名をMBeanにマップする必要があります

Oracle Bug#11725265

InactiveConnectionTimeoutにより、接続のクローズ/オープンが過剰に行われます

Oracle Bug#10323666

MBean登録時にNoClassDefFoundErrorにより、プールでエラーが発生します