この章で説明されているほとんどすべてのV$
ビューには、対応するGV$
(グローバルV$
)ビューがあります。Oracle Real Application Clustersでは、GV$
ビューに対して問合せを実行すると、該当するすべてのインスタンスからV$
ビュー情報が取り出されます。V$
情報に加えて、各GV$
ビューには、NUMBER
データ型のINST_ID
という追加の列が含まれています。INST_ID
列にはインスタンス番号が表示され、この番号に基づいて関連するV$
ビュー情報が取得されます。INST_ID
列をフィルタとして使用することで、使用可能なインスタンスのサブセットからV$
情報を取り出せます。たとえば、次の問合せを実行して、V$LOCK
ビューからインスタンス2および5の情報を取り出します。
SQL> SELECT * FROM GV$LOCK WHERE INST_ID = 2 OR INST_ID = 5;
関連項目:
ご使用のオペレーティング・システムのOracle Real Application Clustersのインストレーション・ガイド
GV$ビューはCONTAINER_DATA
オブジェクトです。ルートに接続したユーザーがGV$ビューを問い合せる場合、問合せ結果はそのビューに対するユーザーのCONTAINER_DATA
属性によって異なります。ユーザーのCONTAINER_DATA
属性を設定および変更するには、SQL文のALTER USER
のCONTAINER_DATA
句を使用します。
関連項目:
コンテナ・データ・オブジェクトの詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
SQL文のALTER USER
のCONTAINER_DATA
句の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。