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Oracle® Databaseリファレンス
12c リリース1 (12.1)
B71292-14
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7.51 V$ASM_DISK

V$ASM_DISKの各行は、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)インスタンスによって検出された各ディスクを示します(どのディスク・グループにも属さないディスクを含む)。

データ型 説明

GROUP_NUMBER

NUMBER

ディスクを含むディスク・グループの番号(V$ASM_DISKGROUPビューに対する外部キー)

DISK_NUMBER

NUMBER

ディスク・グループ内のディスクに割り当てられた番号

COMPOUND_INDEX

NUMBER

上位8ビットがディスク・グループ番号、下位24ビットがディスク番号で構成される32ビットの番号(ビューへのアクセスを容易にする)

INCARNATION

NUMBER

ディスクのインカネーション番号

MOUNT_STATUS

VARCHAR2(7)

グループのマウントに相対する、ディスクのインスタンス別の状態:

  • MISSING - Oracle ASMのメタデータに、ディスクがOracle ASMディスク・グループのメンバーであると認識されていることは示されるが、示された名前のディスクがストレージ・システムに存在しない。

  • CLOSED - ディスクはストレージ・システムに存在するが、Oracle ASMによってアクセスされていない。

  • OPENED - ディスクはストレージ・システムに存在し、Oracle ASMによってアクセスされている。これは、データベース・インスタンスに存在し、インスタンスで使用中のディスク・グループのメンバーであるディスクの通常の状態である。

  • CACHED - ディスクはストレージ・システムに存在し、Oracle ASMインスタンスによってアクセスされているディスク・グループのメンバーである。これは、Oracle ASMインスタンスに存在し、マウント済のディスク・グループのメンバーであるディスクの通常の状態である。

  • IGNORED - ディスクはシステムに存在するが、次のいずれかの理由により、Oracle ASMによって無視される。

    • ディスクはシステム・ライブラリによって検出されたが、Oracle ASMライブラリが同じディスクを検出した

    • ディスク・ヘッダーが要求したメンバーシップがすでに有効ではないことがOracle ASMによって判別された

  • CLOSING - Oracle ASMがこのディスクをクローズ中。

HEADER_STATUS

VARCHAR2(12)

検出によって示される、ディスクのインスタンス別の状態:

  • UNKNOWN - Oracle ASMディスク・ヘッダーが読み取られていない

  • CANDIDATE - ディスクはディスク・グループのメンバーではなく、ALTER DISKGROUP文を使用してディスク・グループに追加できる

  • INCOMPATIBLE - ディスク・ヘッダーのバージョン番号がOracle ASMソフトウェアのバージョンと互換性がない

  • PROVISIONED - ディスクはディスク・グループのメンバーではなく、ALTER DISKGROUP文を使用してディスク・グループに追加できる。PROVISIONEDヘッダー状態は、CANDIDATEヘッダー状態とは異なり、ディスクをOracle ASMで使用可能にするためのプラットフォーム固有の追加操作が管理者によって行われたことを示す。

  • MEMBER - ディスクは既存ディスク・グループのメンバーである。このディスクを別のディスク・グループに追加することは許可されていない。追加しようとすると、FORCEオプションによってオーバーライドされないかぎり、ALTER DISKGROUP文によって拒否される。

  • FORMER - ディスクは以前はディスク・グループのメンバーであったが、グループから完全に削除されている。これは、ALTER DISKGROUP文を使用して新しいディスク・グループに追加できる。

  • CONFLICT - Oracle ASMディスクは、競合が原因でマウントされていない

  • FOREIGN - Oracle ASM以外のOracle製品によって作成されたデータがディスクに含まれる。これにはデータ・ファイル、ログ・ファイルおよびOCRディスクが含まれる。

MODE_STATUS

VARCHAR2(7)

ディスクに対して許可されているI/O要求の種類に関するグローバル状態:

  • ONLINE - ディスクはオンライン状態であり、正常に稼働している。ディスクのマウント時に、読取り/書込みが試行される。読取りは、ディスク検出の一環として試行される。

  • OFFLINE - ディスクはオフライン状態であり、データへのアクセスが許可されていない。読取り/書込みは試行されない。オフライン・ディスクは、論理的にはそのディスク・グループのメンバーのままになる。

STATE

VARCHAR2(8)

ディスク・グループに対する、ディスクのグローバル状態:

  • UNKNOWN - Oracle ASMディスクの状態は不明(通常、ディスクがマウントされていない)

  • NORMAL - ディスクはオンライン状態であり、正常に稼働している

  • ADDING - ディスクをディスク・グループに追加中であり、ディスク・グループがマウントされているすべてのインスタンスによる検証を保留中

  • DROPPING - ディスクは手動でオフライン化されており、ディスクに対する領域割当てまたはデータ・アクセスが停止している。リバランスが開始され、データがこのディスクからディスク・グループ内の他のディスクに再配置される。リバランスが完了すると、ディスクはグループから除外される。

  • HUNG - 削除中のディスクからデータを再配置するための十分な領域がないため、ディスク削除操作を続行できない。

  • FORCING - データのオフロードを試行せずに、ディスクをディスク・グループから削除中。データは、可能な場合には、冗長コピーからリカバリされる。

  • DROPPED - ディスクはディスク・グループから完全に除外されている

REDUNDANCY

VARCHAR2(7)

ディスクのハードウェア冗長性:

  • UNKNOWN

  • UNPROT

  • MIRROR

  • PARITY

注意: この列は、ハードウェア冗長性に関する情報を返す機能をサポートしているASMLIBが存在する場合にのみ有効。この列は、ディスクがメンバーであるディスク・グループの冗長性とは関連しない。

LIBRARY

VARCHAR2(64)

ディスクを検出したライブラリの名前

OS_MB

NUMBER

ホスト・オペレーティング・システムでレポートされるディスク・サイズ(MB)

TOTAL_MB

NUMBER

ディスクの合計容量(MB)

FREE_MB

NUMBER

ディスクの未使用容量(MB)

HOT_USED_MB

NUMBER

ホット・リージョン内の使用済のMB数

COLD_USED_MB

NUMBER

コールド・リージョン内の使用済のMB数

NAME

VARCHAR2(30)

ディスクの名前

FAILGROUP

VARCHAR2(30)

ディスクを含んでいる障害グループの名前

LABEL

VARCHAR2(31)

検出で戻される名前のディスク・ラベル部分

PATH

VARCHAR2(256)

検出で戻される名前のオペレーティング・システム・パス名部分

UDID

VARCHAR2(64)

検出で戻される名前の一意のデバイスID部分

PRODUCT

VARCHAR2(32)

メーカー名および製品名。製品IDが同じディスクは、すべて同じパフォーマンス特性および信頼性特性を持つ。

CREATE_DATE

DATE

ディスクがディスク・グループに追加された日時

MOUNT_DATE

DATE

ディスクが最初のインスタンスによってマウントされた日時

REPAIR_TIMER

NUMBER

ディスクが自動削除されるまでの残り時間(障害がない場合は0)

READS

NUMBER

ディスクに対するI/O読取り要求の合計数

WRITES

NUMBER

ディスクに対するI/O書込み要求の合計数

READ_ERRS

NUMBER

ディスクに対する失敗したI/O読取り要求の合計数

WRITE_ERRS

NUMBER

ディスクに対する失敗したI/O書込み要求の合計数

READ_TIMEOUT

NUMBER

タイムアウトした読取りI/Oの数

WRITE_TIMEOUT

NUMBER

タイムアウトした書込みI/Oの数

READ_TIME

NUMBER

TIMED_STATISTICS初期化パラメータがtrueに設定されている場合の、ディスクに対する読取り要求の合計I/O時間(秒)。falseに設定されている場合は0

WRITE_TIME

NUMBER

TIMED_STATISTICS初期化パラメータがtrueに設定されている場合の、ディスクに対する書込み要求の合計I/O時間(秒)。falseに設定されている場合は0

BYTES_READ

NUMBER

ディスクから読み取られた合計バイト数

BYTES_WRITTEN

NUMBER

ディスクに書き込まれた合計バイト数

PREFERRED_READ

VARCHAR2(1)

優先される読取り障害グループのステータス:

  • U - 優先される読取り障害グループがディスク・グループに含まれていない

  • Y - ディスクが優先される読取りディスクである

  • N - ディスクが優先される読取りディスクではない

優先される読取り障害グループが1つ以上含まれているディスク・グループでは、優先される読取り障害グループのいずれかにディスクがある場合、この列の値はY、それ以外の場合はN

HASH_VALUE

NUMBER

Oracle ASMディスクの一意のハッシュ値。Oracle ASMディスク名(v$asm_diskNAME列に指定されている名前)とOracle ASMディスク・グループ名(v$asm_diskgroupNAME列に指定されている名前)を使用して算出される。

HOT_READS

NUMBER

ディスク上のホット・リージョンからの読取り数

HOT_WRITES

NUMBER

ディスク上のホット・リージョンへの書込み数

HOT_BYTES_READ

NUMBER

ディスク上のホット・リージョンからの読取りバイト数

HOT_BYTES_WRITTEN

NUMBER

ディスク上のホット・リージョンへの書込みバイト数

COLD_READS

NUMBER

ディスク上のコールド・リージョンからの読取り数

COLD_WRITES

NUMBER

ディスク上のコールド・リージョンへの書込み数

COLD_BYTES_READ

NUMBER

ディスク上のコールド・リージョンからの読取りバイト数

COLD_BYTES_WRITTEN

NUMBER

ディスク上のコールド・リージョンへの書込みバイト数

VOTING_FILE

VARCHAR2(1)

ディスクに投票ファイルが含まれているかどうか(Y | N)

SECTOR_SIZE

NUMBER

物理ブロック・サイズ(バイト)

FAILGROUP_TYPE

VARCHAR2(7)

障害グループのタイプ:

  • REGULAR

  • QUORUM

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

このビューの場合、値は常に0

注意:

GROUP_NUMBERおよびDISK_NUMBER列は、ディスクがインスタンスによって現在マウントされているディスク・グループのメンバーである場合にのみ有効になります。それ以外の場合は、GROUP_NUMBER0になり、DISK_NUMBERは同じ0のグループ番号を持つ他のディスクに対して一意の値になります。

関連項目:

ビューを使用したOracle ASM情報の表示の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。