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Oracle® Databaseリファレンス
12c リリース1 (12.1)
B71292-14
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8.9 V$INSTANCE_RECOVERY

V$INSTANCE_RECOVERYは、リカバリI/Oを制限するためにユーザーが使用できるメカニズムを監視します。メカニズムは、次のとおりです。

  • LOG_CHECKPOINT_TIMEOUT初期化パラメータを設定

  • LOG_CHECKPOINT_INTERVAL初期化パラメータを設定

  • FAST_START_MTTR_TARGET初期化パラメータを設定

  • 最小のREDOログサイズを設定

データ型 説明

RECOVERY_ESTIMATED_IOS

NUMBER

バッファ・キャッシュ内の使用済バッファ件数。Standard Editionでは、この列は常にNULL。

ACTUAL_REDO_BLKS

NUMBER

リカバリに必要なカレントREDOブロックの実際の数

TARGET_REDO_BLKS

NUMBER

リカバリ用に処理される必要があるカレントREDOブロックのターゲット数。この値は、次に示す3つの列の最小値であり、3つのユーザー定義制限のうち、どれがチェックポイントを支配するかを示す。

LOG_FILE_SIZE_REDO_BLKS

NUMBER

ログ・スイッチがチェックポイント完了前に発生しないことを保証することを必要とするREDOブロックの最大数。

LOG_CHKPT_TIMEOUT_REDO_BLKS

NUMBER

LOG_CHECKPOINT_TIMEOUTパラメータを満たすためにリカバリ時に処理する必要があるREDOブロック数。パラメータが設定されていない場合、表示される値は無効。

LOG_CHKPT_INTERVAL_REDO_BLKS

NUMBER

LOG_CHECKPOINT_INTERVALパラメータを満たすためにリカバリ時に処理される必要があるREDOブロック数。パラメータが設定されていない場合、表示される値は無効。

FAST_START_IO_TARGET_REDO_BLKS

NUMBER

この列は廃止されたが、旧バージョンとの互換性を保つために残されている。この列の値は常にNULL。

TARGET_MTTR

NUMBER

効果的なMTTR(平均リカバリ時間)ターゲット値(秒)。TARGET_MTTR値は、FAST_START_MTTR_TARGET パラメータ(TARGET_MTTR値は内部で使用される)の値を基にして計算され、通常、パラメータ値の近似値。ただし、FAST_START_MTTR_TARGETパラメータ値がきわめて小さい(たとえば、1秒)場合またはきわめて大きい(たとえば、3600秒)場合、計算はシステム制限で指定されるターゲット値を提供する。この場合、リカバリに予想される時間を示すTARGET_MTTR値は、最短または最長の計算時間。

ESTIMATED_MTTR

NUMBER

使用済バッファ数およびログ・ブロック数に基づいた現在の推定平均リカバリ時間(MTTR)。基本的に、この値は、ご使用のシステムの現在の動作状況に基づき推定されるリカバリ所要時間を示す。

CKPT_BLOCK_WRITES

NUMBER

チェックポイント書込みによって書き込まれるブロック数

OPTIMAL_LOGFILE_SIZE

NUMBER

FAST_START_MTTR_TARGETの現在の設定に基づいて最適と判断されるREDOログ・ファイルのサイズ(MB単位)。すべてのオンラインREDOログをこの値以上に設定することを推奨。REDOログ・ファイルのサイズは最小で4MB必要であり、それより小さい場合はエラーが生成される。

ESTD_CLUSTER_AVAILABLE_TIME

NUMBER

このインスタンスに障害が発生した場合、クラスタが部分的に使用可能になるまでの見積り時間(秒)。この列は、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)環境でのみ有効。Oracle RAC環境以外の場合、この列の値はNULL。

WRITES_MTTR

NUMBER

FAST_START_MTTR_TARGET初期化パラメータによる書込み数

WRITES_LOGFILE_SIZE

NUMBER

最小サイズのREDOログ・ファイルによる書込み数

WRITES_LOG_CHECKPOINT_SETTINGS

NUMBER

LOG_CHECKPOINT_INTERVALまたはLOG_CHECKPOINT_TIMEOUT初期化パラメータによる書込み数

WRITES_OTHER_SETTINGS

NUMBER

他の理由(非推奨のFAST_START_IO_TARGET初期化パラメータなど)による書込み数

WRITES_AUTOTUNE

NUMBER

自動チューニング・チェックポイントによる書込み数

WRITES_FULL_THREAD_CKPT

NUMBER

フル・スレッド・チェックポイントによる書込み数

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID