8.8 V$INSTANCE_PING

V$INSTANCE_PINGは、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)環境のすべてのインスタンスのインターコネクトについて測定された待機時間に関する情報を示します。

Oracle RAC環境では、数秒ごとに、各インスタンスのPINGプロセスによって、同じデータベースのすべてのインスタンスに対するインターコネクトの応答がチェックされます。

2つのメッセージが送信されます。1つのメッセージのサイズは500バイト(列の説明には500Bと示されます)で、もう1つのサイズは8KB (列の説明には8Kと示されます)です。

各インスタンスに送信されるメッセージごとに、応答を取得するまでにかかった時間(マイクロ秒)が測定されます。このビューには、最新の測定値およびインスタンス起動後の累積データが記録されます。

列	データ型	説明
INSTANCE	NUMBER	通信対象のインスタンス。各インスタンスのV$ビューにはそのインスタンスの行が1つ、各インスタンスのGV$ビューにはそのインスタンスの行が1つあるため、nインスタンスの場合はn2の行があります。
CURRENT_500B	NUMBER	500Bメッセージに対する最新の応答時間(マイクロ秒)
AVERAGE_500B	NUMBER	インスタンス起動後の、500Bメッセージに対する平均応答時間(マイクロ秒)。AVERAGE_500BはWAIT_TIME_500B/COUNT_500Bと同じ値になる必要があります。
MAX_500B	NUMBER	インスタンス起動後の、500Bメッセージに対する最大応答時間(マイクロ秒)
COUNT_500B	NUMBER	インスタンス起動後の500Bメッセージの測定数
WAIT_TIME_500B	NUMBER	インスタンス起動後の、500Bメッセージに対するすべての応答時間の合計(マイクロ秒)
WAIT_TIME_SQUARED_500B	NUMBER	インスタンス起動後の、500Bメッセージに対する応答時間の二乗の合計。単位はマイクロ秒の二乗を1000で割ったものです。
CURRENT_8K	NUMBER	8Kメッセージに対する最新の応答時間(マイクロ秒)
AVERAGE_8K	NUMBER	インスタンス起動後の、8Kメッセージに対する平均応答時間(マイクロ秒)。AVERAGE_8KはWAIT_TIME_8K/COUNT_8Kと同じ値になる必要があります。
MAX_8K	NUMBER	インスタンス起動後の、8Kメッセージに対する最大応答時間(マイクロ秒)
COUNT_8K	NUMBER	インスタンス起動後の8Kメッセージの測定数
WAIT_TIME_8K	NUMBER	インスタンス起動後の、8Kメッセージに対するすべての応答時間の合計(マイクロ秒)
WAIT_TIME_SQUARED_8K	NUMBER	インスタンス起動後の、8Kメッセージに対する応答時間の二乗の合計。単位はマイクロ秒の二乗を16で割ったものです。
CON_ID	NUMBER	データが関係するコンテナのID。このビューに指定できる値は次のとおりです。 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。