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Oracle® Databaseアドバンスト・レプリケーション・マネージメントAPIリファレンス
12cリリース1 (12.1)
E52979-02
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18 DBMS_REPCAT

DBMS_REPCATは、レプリケーション・カタログと環境を管理および更新するルーチンを提供します。

この章には、次の項が含まれます。

DBMS_REPCATサブプログラムの概要

表18-1 DBMS_REPCATパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明

「ADD_GROUPED_COLUMNプロシージャ」


既存の列グループにメンバーを追加します。

「ADD_MASTER_DATABASEプロシージャ」


レプリケーション環境に他のマスター・サイトを追加します。

「ADD_NEW_MASTERSプロシージャ」


DBA_REPSITES_NEWデータ・ディクショナリ・ビューのマスター・サイトを、使用可能な全マスター・サイトのレプリケーション・カタログに追加します。

「ADD_PRIORITY_datatypeプロシージャ」


優先グループにメンバーを追加します。

「ADD_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャ」


サイト優先グループに新しいサイトを追加します。

「ADD_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャ」


更新、削除または一意性競合のための、解消方法を指定します。

「ALTER_CATCHUP_PARAMETERSプロシージャ」


DBA_REPEXTENSIONSデータ・ディクショナリ・ビューに保存されたパラメータの値を変更します。

「ALTER_MASTER_PROPAGATIONプロシージャ」


指定されたマスター・サイトの、指定されたレプリケーション・グループの伝播方法を変更します。

「ALTER_MASTER_REPOBJECTプロシージャ」


レプリケーション環境のオブジェクトを変更します。

「ALTER_MVIEW_PROPAGATIONプロシージャ」


カレント・マテリアライズド・ビュー・サイトの、指定されたレプリケーション・グループの伝播方法を変更します。

「ALTER_PRIORITYプロシージャ」


指定された優先グループ・メンバーに対応付けられた優先順位レベルを変更します。

「ALTER_PRIORITY_datatypeプロシージャ」


優先グループ・メンバーの値を変更します。

「ALTER_SITE_PRIORITYプロシージャ」


指定されたサイトに対応付けられた優先順位レベルを変更します。

「ALTER_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャ」


指定された優先順位レベルに対応付けられたサイトを変更します。

「CANCEL_STATISTICSプロシージャ」


正常に実行された、表の更新、一意性および削除の競合解消の統計の収集を中止します。

「COMMENT_ON_COLUMN_GROUPプロシージャ」


列グループのALL_REPCOLUMN_GROUPビュー内のコメント・フィールドを更新します。

「COMMENT_ON_MVIEW_REPSITESプロシージャ」


マテリアライズド・ビュー・サイトのALL_REPGROUPビュー内のSCHEMA_COMMENTフィールドを更新します。

「COMMENT_ON_PRIORITY_GROUPプロシージャ」


優先グループのALL_REPPRIORITY_GROUPビュー内のコメント・フィールドを更新します。

「COMMENT_ON_REPGROUPプロシージャ」


マスター・グループのALL_REPGROUPビュー内のコメント・フィールドを更新します。

「COMMENT_ON_REPOBJECTプロシージャ」


レプリケート・オブジェクトのALL_REPOBJECTビュー内のコメント・フィールドを更新します。

「COMMENT_ON_REPSITESプロシージャ」


レプリケート・サイトのALL_REPSITEビュー内のコメント・フィールドを更新します。

「COMMENT_ON_SITE_PRIORITYプロシージャ」


サイト優先グループのALL_REPPRIORITY_GROUPビュー内のコメント・フィールドを更新します。

「COMMENT_ON_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャ」


競合解消ルーチンのALL_REPRESOLUTIONビュー内のコメント・フィールドを更新します。

「COMPARE_OLD_VALUESプロシージャ」


更新および削除のために、各マスター・サイトの古い列値をレプリケート表の非キー列と比較するかどうかを指定します。

「CREATE_MASTER_REPGROUPプロシージャ」


空の静止したマスター・グループを新規に作成します。

「CREATE_MASTER_REPOBJECTプロシージャ」


オブジェクトがレプリケート・オブジェクトであると指定します。

「CREATE_MVIEW_REPGROUPプロシージャ」


ローカル・データベースに、空のマテリアライズド・ビュー・グループを新規に作成します。

「CREATE_MVIEW_REPOBJECTプロシージャ」


マテリアライズド・ビュー・グループにレプリケート・オブジェクトを追加します。

「DEFINE_COLUMN_GROUPプロシージャ」


空の列グループを作成します。

「DEFINE_PRIORITY_GROUPプロシージャ」


マスター・グループの新しい優先グループを作成します。

「DEFINE_SITE_PRIORITYプロシージャ」


マスター・グループの新しいサイト優先グループを作成します。

「DO_DEFERRED_REPCAT_ADMINプロシージャ」


カレント・マスター・サイトの指定されたマスター・グループ、またはすべてのマスター・サイトで、ローカルな遅延管理プロシージャを実行します。

「DROP_COLUMN_GROUPプロシージャ」


列グループを削除します。

「DROP_GROUPED_COLUMNプロシージャ」


列グループからメンバーを削除します。

「DROP_MASTER_REPGROUPプロシージャ」


カレント・サイトからマスター・グループを削除します。

「DROP_MASTER_REPOBJECTプロシージャ」


マスター・グループからレプリケート・オブジェクトを削除します。

「DROP_MVIEW_REPGROUPプロシージャ」


マスター・グループからレプリケート・オブジェクトを削除します。

「DROP_MVIEW_REPGROUPプロシージャ」


レプリケーション環境からマテリアライズド・ビュー・サイトを削除します。

「DROP_MVIEW_REPOBJECTプロシージャ」


マテリアライズド・ビュー・サイトからレプリケート・オブジェクトを削除します。

「DROP_PRIORITYプロシージャ」


優先順位レベルに基づいて、優先グループ・メンバーを削除します。

「DROP_PRIORITY_GROUPプロシージャ」


指定されたマスター・グループの優先グループを削除します。

「DROP_PRIORITY_datatypeプロシージャ」


値に基づいて、優先グループ・メンバーを削除します。

「DROP_SITE_PRIORITYプロシージャ」


指定されたマスター・グループのサイト優先グループを削除します。

「DROP_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャ」


サイト優先グループから、指定された名前のサイトを削除します。

「DROP_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャ」


更新、削除または一意性競合解消メソッドを削除します。

「EXECUTE_DDLプロシージャ」


各マスター・サイトで実行されるDDLを渡します。

「GENERATE_MVIEW_SUPPORTプロシージャ」


トリガーをアクティブ化して、更新可能なマテリアライズド・ビューのレプリケーションやプロシージャ・レプリケーションのサポートに必要なパッケージを生成します。

「GENERATE_REPLICATION_SUPPORTプロシージャ」


指定したオブジェクトのレプリケーションのサポートに必要なトリガー、パッケージおよびプロシージャを生成します。

「MAKE_COLUMN_GROUPプロシージャ」


1つ以上のメンバーを持つ新しい列グループを作成します。

「PREPARE_INSTANTIATED_MASTERプロシージャ」


マスター・グループに追加するデータベースのグローバル名を変更します。

「PURGE_MASTER_LOGプロシージャ」


指定されたID番号、ソースまたはマスター・グループに対応付けられた、DBA_REPCATLOG内のローカル・メッセージを削除します。

「PURGE_STATISTICSプロシージャ」


ALL_REPRESOLUTION_STATISTICSビューから情報を削除します。

「REFRESH_MVIEW_REPGROUPプロシージャ」


マテリアライズド・ビュー・グループを、対応付けられたマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトからの最新データでリフレッシュします。

REGISTER_MVIEW_REPGROUPプロシージャ


DBA_REGISTERED_MVIEW_GROUPSでのマテリアライズド・ビューの挿入、変更または削除を行って、マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトでのマテリアライズド・ビューの管理を容易にします。

「REGISTER_STATISTICSプロシージャ」


正常に実行された、表の更新、削除および一意性の競合解消の統計を収集します。

「RELOCATE_MASTERDEFプロシージャ」


マスター定義サイトを、レプリケーション環境の他のマスター・サイトに変更します。

「REMOVE_MASTER_DATABASESプロシージャ」


レプリケーション環境から、1つ以上のマスター・データベースを削除します。

「RENAME_SHADOW_COLUMN_GROUPプロシージャ」


レプリケート表のシャドウ列グループの名前を変更して、名前付き列グループにします。

「REPCAT_IMPORT_CHECKプロシージャ」


レプリケート・オブジェクト、またはアドバンスト・レプリケーション機能で使用されたオブジェクトのエクスポートまたはインポート後に、マスター・グループのオブジェクトが適切なオブジェクト識別子およびステータス値を持つようにします。

「RESUME_MASTER_ACTIVITYプロシージャ」


レプリケーション環境を静止した後で、通常のレプリケーション・アクティビティを再開します。

「RESUME_PROPAGATION_TO_MDEFプロシージャ」


エクスポートが終了し、マスター・サイトに存在する拡張レプリケーション・グループおよび影響を受けないレプリケーション・グループの両方の伝播を有効にできるようになったことを示します。

「SEND_OLD_VALUESプロシージャ」


更新および削除のために、レプリケート表のキー列ではない古い列値を送信するかどうかを指定します。

「SET_COLUMNSプロシージャ」


主キーのかわりに代替列または列グループを使用して、行レベル・レプリケーションを使用する際に比較する表中の列を決定するよう指定します。

「SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャ」


既存のレプリケーション・グループに追加したいマスター・サイトを、グループを静止せずに指定します。

「STREAMS_MIGRATIONプロシージャ」


Advanced Replication環境をStreams環境に移行する移行スクリプトを生成します。

「SUSPEND_MASTER_ACTIVITYプロシージャ」


マスター・グループのレプリケーション・アクティビティを一時停止します。

「SWITCH_MVIEW_MASTERプロシージャ」


マテリアライズド・ビュー・グループのマスター・サイトを他のマスター・サイトに変更します。

「UNDO_ADD_NEW_MASTERS_REQUESTプロシージャ」


指定したextension_idの、SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャおよびADD_NEW_MASTERSプロシージャによるすべての変更を元に戻します。

「UNREGISTER_MVIEW_REPGROUPプロシージャ」


DBA_REGISTERED_MVIEW_GROUPSでのマテリアライズド・ビューの挿入、変更または削除を行って、マスター・サイトおよびマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトでのマテリアライズド・ビューの管理を容易にします。

「VALIDATEファンクション」


マルチマスター・レプリケーション環境のキー条件が正確であるかどうかを確認します。

「WAIT_MASTER_LOGプロシージャ」


マスター・サイトに非同期で伝播された変更の適用状況を判定します。


ADD_GROUPED_COLUMNプロシージャ

このプロシージャは、既存の列グループにメンバーを追加します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.ADD_GROUPED_COLUMN ( 
   sname                 IN   VARCHAR2,
   oname                 IN   VARCHAR2,
   column_group          IN   VARCHAR2,
   list_of_column_names  IN   VARCHAR2 | DBMS_REPCAT.VARCHAR2S);

パラメータ

表18-2 ADD_GROUPED_COLUMNプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

レプリケート表が置かれたスキーマの名前です。

oname

列グループが対応付けられているレプリケート表の名前です。表はネストした表の記憶表を利用できます。

column_group

メンバーを追加する列グループの名前です。

list_of_column_names

指定された列グループに追加する列の名前です。列名は、カンマ区切りのリストとPL/SQL連想配列のいずれでも指定できます。PL/SQL連想配列のタイプはDBMS_REPCAT.VARCHAR2Sにする必要があります。表のすべての列を含む列グループを作成するには、単一の値'*'を使用します。

列オブジェクトは指定できますが、列オブジェクトの属性は指定できません。

表がオブジェクトである場合、SYS_NC_OID$を指定して列グループにオブジェクト識別子列を追加できます。この列は各行オブジェクトのオブジェクト識別子を追跡します。

表がネストした表の記憶表である場合は、NESTED_TABLE_IDを指定して、ネストした表の各行の識別子を追跡する列を追加できます。


例外

表18-3 ADD_GROUPED_COLUMNプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定された表は存在しません。

missinggroup

指定された列グループは存在しません。

missingcolumn

指定された列は、指定された表に存在しません。

duplicatecolumn

指定された列は、すでに他の列グループのメンバーになっています。

missingschema

指定されたスキーマは存在しません。

notquiesced

指定された表が所属するレプリケーション・グループは静止していません。


ADD_MASTER_DATABASEプロシージャ

このプロシージャは、レプリケーション環境に他のマスター・サイトを追加します。このプロシージャは、既存のマスター・サイトで、すべてのトリガーとそれらに対応付けられたパッケージを再生成します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.ADD_MASTER_DATABASE (
   gname                 IN   VARCHAR2,
   master                IN   VARCHAR2, 
   use_existing_objects  IN   BOOLEAN  := TRUE, 
   copy_rows             IN   BOOLEAN  := TRUE,
   comment               IN   VARCHAR2 := '',
   propagation_mode      IN   VARCHAR2 := 'ASYNCHRONOUS',
   fname                 IN   VARCHAR2 := NULL);

パラメータ

表18-4 ADD_MASTER_DATABASEプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

レプリケートされるレプリケーション・グループの名前です。このレプリケーション・グループは、マスター定義サイトに存在している必要があります。

master

新しいマスター・データベースの、完全修飾されたデータベース名です。

use_existing_objects

新しいマスター・サイトのスキーマに存在する同じタイプで同じshapeのオブジェクトを再利用する場合は、TRUEを指定します。

copy_rows

新しいマスター・サイトの表の初期の内容を、マスター定義サイトの表の内容と一致させる場合は、TRUEを指定します。

comment

このコメントは、DBA_REPSITESビューのMASTER_COMMENTフィールドに追加されます。

propagation_mode

新しいマスター・データベースに変更を送る、または新しいマスター・データベースから変更を受け取る方法です。使用できる値はsynchronousおよびasynchronousです。

fname

このパラメータは内部で使用します。

注意: Oracleサポート・サービスから指示された場合を除き、このパラメータを設定しないでください。


例外

表18-5 ADD_MASTER_DATABASEプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

notquiesced

マスター・グループのレプリケーションは中断されていません。

missingrepgroup

レプリケーション・グループは、指定されたデータベース・サイトに存在しません。

commfailure

新しいマスターにアクセスできません。

typefailure

指定された伝播モードは正しくありません。

duplrepgrp

マスター・サイトは存在しています。


ADD_NEW_MASTERSプロシージャ

このプロシージャは、DBA_REPSITES_NEWデータ・ディクショナリ・ビューのマスター・サイトを、SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャの実行時に指定されたマスター・グループに追加します。これらの新しいマスター・サイトに関する情報は、使用可能な全マスター・サイトのレプリケーション・カタログに追加されます。

この時点では、オブジェクトレベルのエクスポートまたはインポートでインスタンス化された全マスター・サイトがアクセス可能である必要があります。新しいレプリケーション・グループは、静止中状態で追加されます。全データベースのエクスポートやインポートを通して、または変更ベースのリカバリを通してインスタンス化されたマスター・サイトは、アクセス可能である必要はありません。

SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャを実行した後に、このプロシージャを実行します。


注意:

このプロシージャの実行後は、新しいマスター・サイトが追加されるまで遅延トランザクション・キューの伝播を無効または有効にしないでください。DBA_REPEXTENSIONSデータ・ディクショナリ・ビューは、伝播を無効または有効にする前に消去しておく必要があります。Oracle Enterprise Manager Cloud ControlのAdvanced Replicationインタフェース、またはDBMS_DEFER_SYSパッケージのSET_DISABLEDプロシージャを使用して、伝播を無効または有効にできます。


関連項目:


構文

DBMS_REPCAT.ADD_NEW_MASTERS (
   export_required                IN    BOOLEAN,
   { available_master_list        IN    VARCHAR2, 
   | available_master_table       IN    DBMS_UTILITY.DBLINK_ARRAY,}
   masterdef_flashback_scn        OUT   NUMBER,   
   extension_id                   OUT   RAW,   
   break_trans_to_masterdef       IN    BOOLEAN   := FALSE,    
   break_trans_to_new_masters     IN    BOOLEAN   := FALSE,    
   percentage_for_catchup_mdef    IN    BINARY_INTEGER  := 100,    
   cycle_seconds_mdef             IN    BINARY_INTEGER  := 60,    
   percentage_for_catchup_new     IN    BINARY_INTEGER  := 100,    
   cycle_seconds_new              IN    BINARY_INTEGER  := 60);

注意:

このプロシージャはオーバーロードされています。available_master_listパラメータとavailable_master_tableパラメータは、同時には指定できません。

パラメータ

表18-6 ADD_NEW_MASTERSプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
export_required

1つ以上の新しいマスター・サイトにオブジェクトレベルまたは全データベースのエクスポートが必要な場合は、TRUEに設定します。新しいマスター・サイトすべてに変更ベースのリカバリを使用している場合は、FALSEに設定します。

available_master_list

オブジェクトレベルのエクスポートまたはインポートを使用してインスタンス化される新しいマスター・サイトの、カンマ区切りのリストです。リストされたサイトは、SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャで指定されたサイトと一致する必要があります。既存のマスター・サイトは含めず、新しいマスター・サイトのみをリストします。各サイト名の間に空白は入れないでください。

すべてのマスターが全データベースのエクスポートやインポートまたは変更ベースのリカバリを使用してインスタンス化される場合は、NULLを指定します。

available_master_table

オブジェクトレベルのエクスポートまたはインポートを使用してインスタンス化される新しいマスター・サイトをリストした表です。表のサイトは、SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャで指定されたサイトと一致する必要があります。全データベースのエクスポートやインポートまたは変更ベースのリカバリを使用してインスタンス化されるマスターは、指定しないでください。

オブジェクトレベルのエクスポートまたはインポートを使用してインスタンス化されるマスター・サイトをリストする表には、拡張されるマスター・グループにおける新しいマスター・サイトのみをリストします。拡張されるマスター・グループの既存のマスター・サイトはリストしないでください。最初のマスター・サイトは1の位置、2番目のマスターは2の位置と、順に配置します。

masterdef_flashback_scn

このOUTパラメータは、エクスポートまたは変更ベースのリカバリの最中に使用する必要のあるシステム変更番号(SCN)を戻します。エクスポートを実行する際は、このパラメータに戻された値をFLASHBACK_SCNエクスポート・パラメータに使用します。flashback_scn値は、DBA_REPEXTENSIONSデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せて検索できます。

extension_id

このOUTパラメータは現在保留になっている要求の識別子を戻して、静止せずにマスター・データベースを追加します。extension_idは、DBA_REPSITES_NEWおよびDBA_REPEXTENSIONSデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せて検索できます。

break_trans_to_masterdef

このパラメータはexport_requiredTRUEに設定されている場合のみ有効です。

break_trans_to_masterdefTRUEに設定されている場合、既存のマスターは、マスター・サイトが追加されていないレプリケーション・グループのために、マスター定義サイトへの遅延トランザクションの伝播を継続できます。マスター・サイトが追加されているレプリケーション・グループの遅延トランザクションは、エクスポートが完了するまで伝播できません。

各遅延トランザクションは、1つ以上のリモート・プロシージャ・コール(RPC)からなっています。この値がFALSEに設定されており、影響を受けないマスター・グループおよび拡張されているマスター・グループの両方のオブジェクトを参照するトランザクションが発生した場合、トランザクションは2つに分割されて、2つの別個のトランザクションとして異なる時間に接続先に送られる場合があります。このようなトランザクションを分割トランザクションといいます。分割トランザクションが可能な場合は、この動作によって破られる可能性のある整合性制約を、新しいマスター・サイトが追加されるまで無効にしておく必要があります。

break_trans_to_masterdefFALSEに設定されている場合、既存のマスターは、遅延トランザクションをマスター定義サイトに伝播することはできません。

break_trans_to_new_masters

break_trans_to_new_mastersTRUEに設定されている場合、既存のマスター・サイトは、マスター・サイトが追加されていないレプリケーション・グループのために、新しいマスター・サイトへの遅延トランザクションの伝播を継続できます。

各遅延トランザクションは、1つ以上のリモート・プロシージャ・コール(RPC)からなっています。この値がTRUEに設定されており、影響を受けないマスター・グループおよび拡張されているマスター・グループの両方のオブジェクトを参照するトランザクションが発生した場合、トランザクションは2つに分割されて、2つの別個のトランザクションとして異なる時間に接続先に送られる場合があります。このようなトランザクションを分割トランザクションといいます。分割トランザクションが可能な場合は、この動作によって破られる可能性のある整合性制約を、新しいマスター・サイトが追加されるまで無効にしておく必要があります。

break_trans_to_new_mastersFALSEに設定されている場合、遅延トランザクション・キューの新しいマスターへの伝播は無効になります。

percentage_for_catchup_mdef

このパラメータはexport_requiredおよびbreak_trans_to_masterdefの両方がTRUEに設定されている場合にのみ有効です。

マスター定義サイトへの伝播に追いつくために使用する、伝播リソースのパーセンテージです。10の倍数で、かつ0以上100以下の数値にする必要があります。

cycle_seconds_mdef

このパラメータはpercentage_for_catchup_mdefがともに有効で、10以上90以下の値に設定されている場合に有効です。この場合、マスター定義サイトへの伝播は、拡張されていないレプリケーション・グループと拡張されているレプリケーション・グループの間で交互に切り替わり、1サイクルごとに各グループに1回データがプッシュされます。このパラメータはサイクルの長さを秒単位で示します。

percentage_for_catchup_new

このパラメータはbreak_trans_to_new_mastersTRUEに設定されている場合のみ有効です。

新しいマスター・サイトへの伝播に追いつくために使用する、伝播リソースのパーセンテージです。10の倍数で、かつ0以上100以下の数値にする必要があります。

cycle_seconds_new

このパラメータはpercentage_for_catchup_newがともに有効で、10以上90以下の値に設定されている場合に有効です。この場合、新しいマスターへの伝播は、拡張されていないレプリケーション・グループと拡張されているレプリケーション・グループに対して、各サイクル中にプッシュが行われるたびに、交互に実行されます。このパラメータはサイクルの長さを秒単位で示します。


例外

表18-7 ADD_NEW_MASTERSプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

typefailure

パラメータの1つに指定されたパラメータ値が不適正です。

novalidextreq

有効な拡張要求がありません。extension_idは使用できません。

nonewsites

指定された拡張要求に追加する新しいマスター・サイトがありません。

notanewsite

拡張要求のための新しいサイトではありません。SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャを実行したときに指定されなかったサイトが指定されています。

dbnotcompatible

機能がデータベースのバージョンと互換性がありません。すべてのデータベースには、9.2.0以上の互換性のレベルが必要です。


使用上の注意

変更ベースのリカバリまたはデータベース全体のエクスポートやインポートを使用してインスタンス化される新しいマスター・サイトには、次の条件が適用されます。

  • 新しいマスター・サイトは既存のレプリケーション・グループを持つことはできません。

  • マスター定義サイトはマテリアライズド・ビュー・グループを持つことはできません。

  • マスター定義サイトはすべてのマスター・グループについて同じである必要があります。1つ以上のマスター・グループが異なるマスター定義サイトを持つ場合は、変更ベースのリカバリやデータベース全体のエクスポートまたはインポートは使用しないでください。その場合、かわりにオブジェクトレベルのエクスポートまたはインポートを使用します。

  • 新しいマスター・サイトは、拡張プロセスの完了時には、マスター定義サイトのすべてのレプリケーション・グループを含んでいる必要があります。すなわち、新しいマスター・サイトにマスター定義サイトのマスター・グループのサブセットを追加することはできず、すべてのグループを追加する必要があります。

オブジェクトレベルのエクスポートまたはインポートの際は、インポートの前に拡張グループのDBA_REPCATLOGデータ・ディクショナリ・ビューの全要求がエラーなしに処理されたことを確認してください。


注意:

変更ベースのリカバリを使用するには、既存のマスター・サイトおよび新しいマスター・サイトを同じオペレーティング・システム上で実行する必要があります(ただし、オペレーティング・システムのリリースは同じでなくてもかまいません)。

ADD_PRIORITY_datatypeプロシージャ

このプロシージャは、優先グループにメンバーを追加します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。コールするプロシージャは、priority列のデータ型によって異なります。priority列の指定するすべての値について、このプロシージャを1回ずつコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.ADD_PRIORITY_datatype (
   gname              IN   VARCHAR2, 
   pgroup             IN   VARCHAR2, 
   value              IN   datatype, 
   priority           IN   NUMBER);

datatypeは次のとおりです。

{ NUMBER
| VARCHAR2
| CHAR
| DATE
| RAW
| NCHAR
| NVARCHAR2 }

パラメータ

表18-8 ADD_PRIORITY_datatypeプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

優先グループを作成するマスター・グループの名前です。

pgroup

優先グループの名前です。

value

優先グループ・メンバーの値です。この優先グループを使用する表に対応付けられたpriority列の値の1つになります。

priority

この値の優先順位です。数値が高いほど、優先順位が高くなります。


例外

表18-9 ADD_PRIORITY_datatypeプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

duplicatevalue

指定された値は、優先グループに存在しています。

duplicatepriority

指定された優先順位は、優先グループに存在しています。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingprioritygroup

指定された優先グループは存在しません。

typefailure

指定された値のデータ型は、この優先グループには不適切です。

notquiesced

指定されたマスター・グループは静止していません。


ADD_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャ

このプロシージャは、サイト優先グループに新しいサイトを追加します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.ADD_SITE_PRIORITY_SITE (
   gname          IN   VARCHAR2, 
   name           IN   VARCHAR2,
   site           IN   VARCHAR2,
   priority       IN   NUMBER);

パラメータ

表18-10 ADD_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

グループにサイトを追加するマスター・グループの名前です。

name

メンバーを追加するサイト優先グループの名前です。

site

追加するサイトのグローバル・データベース名です。

priority

追加するサイトの優先順位レベルです。数値が高いほど、優先順位レベルが高くなります。


例外

表18-11 ADD_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingpriority

指定されたサイト優先グループは存在しません。

duplicatepriority

指定された優先順位レベルは、グループの他のサイト用に存在しています。

duplicatevalue

指定されたサイトは、サイト優先グループに存在しています。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。


ADD_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャ

これらのプロシージャは、更新、削除または一意性競合を解消する方法を指定します。これらのプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。コールするプロシージャは、ルーチンが解消する競合のタイプによって異なります。

表18-12 ADD_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャ

競合のタイプ プロシージャ名

update

ADD_UPDATE_RESOLUTION

uniqueness

ADD_UNIQUE_RESOLUTION

delete

ADD_DELETE_RESOLUTION



関連項目:

更新の競合解消メソッドの指定、一意性競合解消メソッドの選択、削除の競合解消メソッドの割当ての詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.ADD_UPDATE_RESOLUTION (
   sname                  IN   VARCHAR2, 
   oname                  IN   VARCHAR2, 
   column_group           IN   VARCHAR2,
   sequence_no            IN   NUMBER,
   method                 IN   VARCHAR2, 
   parameter_column_name  IN   VARCHAR2 
                               | DBMS_REPCAT.VARCHAR2S 
                               | DBMS_UTILITY.LNAME_ARRAY, 
   priority_group         IN   VARCHAR2     := NULL,
   function_name          IN   VARCHAR2     := NULL,
   comment                IN   VARCHAR2     := NULL);

DBMS_REPCAT.ADD_DELETE_RESOLUTION (
   sname                  IN   VARCHAR2, 
   oname                  IN   VARCHAR2, 
   sequence_no            IN   NUMBER,
   parameter_column_name  IN   VARCHAR2 | DBMS_REPCAT.VARCHAR2S, 
   function_name          IN   VARCHAR2,
   comment                IN   VARCHAR2     := NULL
   method                 IN   VARCHAR2     := 'USER FUNCTION');

DBMS_REPCAT.ADD_UNIQUE_RESOLUTION(
   sname                 IN   VARCHAR2, 
   oname                 IN   VARCHAR2, 
   constraint_name       IN   VARCHAR2,
   sequence_no           IN   NUMBER,
   method                IN   VARCHAR2, 
   parameter_column_name IN   VARCHAR2
                              | DBMS_REPCAT.VARCHAR2S 
                              | DBMS_UTILITY.LNAME_ARRAY,
   function_name         IN   VARCHAR2     := NULL,
   comment               IN   VARCHAR2     := NULL);

パラメータ

表18-13 ADD_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

レプリケートされる表が含まれるスキーマの名前です。

oname

競合解消ルーチンを追加する表の名前です。表はネストした表の記憶表を利用できます。

column_group

競合解消ルーチンを追加する列グループの名前です。列グループは、更新の競合解消ルーチンのみに必要です。

constraint_name

競合解消ルーチンを追加する一意制約または一意索引の名前です。一意索引の名前が対応付けられた一意制約の名前と異なる場合は、一意索引の名前を使用します。制約名は、一意性競合解消ルーチンのみに必要です。

sequence_no

指定された競合解消メソッドを適用する順序です。

method

作成する競合解消ルーチンのタイプです。アドバンスト・レプリケーションで提供される標準のルーチンの名前を指定できます。また、独自のルーチンを記述した場合は、user functionを選択して、独自のメソッドの名前をfunction_nameパラメータとして指定します。

このリリースでサポートされている更新の競合のための標準メソッドは次のとおりです。

  • minimum

  • maximum

  • latest timestamp

  • earliest timestamp

  • additiveaverage

  • priority group

  • site priority

  • overwrite

  • discard

このリリースでサポートされている一意性競合のための標準メソッドは、append site nameappend sequenceおよびdiscardです。削除の競合については、組込み(Oracle提供)方法はありません。

parameter_column_name

競合の解消に使用する列の名前です。標準メソッドは、1つの列で操作されます。たとえば、列グループにlatest timestampメソッドを使用する場合は、タイムスタンプ値が含まれる列の名前を、パラメータとして渡す必要があります。user functionを使用する場合は、任意の数の列を使用して競合を解消できます。

更新の競合または一意性競合については、このパラメータは列名のカンマ区切りのリスト、またはDBMS_REPCAT.VARCHAR2SおよびDBMS_UTILITY.LNAME_ARRAYタイプのPL/SQL連想配列を受け付けます。30バイト以上の列名がある場合は、DBMS_UTILITY.LNAME_ARRAYを使用します。これは列オブジェクトの属性を指定した際に起こる場合があります。

削除の競合については、このパラメータは列名のカンマ区切りのリスト、またはDBMS_REPCAT.VARCHAR2SタイプのPL/SQL連想配列を受け付けます。

単一の値'*'の場合は、競合の解消に表(更新の競合の場合は列グループ)内のすべての列が使用されます。'*'を指定した場合、列はアルファベット順にファンクションへ渡されます。

このパラメータには、LOB列は指定できません。

関連項目: 列オブジェクトを使用する場合は、「使用上の注意」を参照してください。

priority_group

更新の競合解消メソッドのpriority groupまたはsite priorityを使用する場合は、作成した優先グループの名前を渡す必要があります。

詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。その他のメソッドを使用する場合は、このパラメータのデフォルト値NULLを使用できます。このパラメータは、更新の競合のみに適用されます。

function_name

user functionメソッドを選択した場合、または削除の競合解消ルーチンを追加する場合は、記述した競合解消ルーチンの名前を渡す必要があります。標準メソッドを使用する場合は、このパラメータのデフォルト値NULLを使用できます。

comment

このユーザー・コメントは、DBA_REPRESOLUTIONビューに追加されます。


例外

表18-14 ADD_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは、行レベル・レプリケーションを使用する指定されたスキーマに表として存在しません。

missingschema

指定されたスキーマは存在しません。

missingcolumn

parameter_column_nameパラメータの一部として指定された列は存在しません。

missinggroup

指定された列グループは存在しません。

missingprioritygroup

指定された優先グループは、表に存在しません。

invalidmethod

指定された解決メソッドは認識されません。

invalidparameter

parameter_column_nameパラメータに指定された列数は無効です。(標準のルーチンでは、1つの列名のみが受け付けられます。)

missingfunction

指定されたユーザー・ファンクションは存在しません。

missingconstraint

一意性競合に指定された制約は存在しません。

notquiesced

指定された表が所属するレプリケーション・グループは静止していません。

duplicateresolution

指定された競合解消メソッドはすでに登録されています。

duplicatesequence

指定された順序番号は指定されたオブジェクトに割り当てられています。

invalidprioritygroup

指定された優先グループは存在しません。

paramtype

優先グループに割り当てられたタイプと異なります。


使用上の注意

列オブジェクトを使用する場合、parameter_column_nameパラメータに列オブジェクトの属性を指定できるかどうかは、競合解消メソッドが組込み(Oracle提供)かユーザー作成かによって異なります。

  • 組込みの競合解消メソッドを使用する場合は、このパラメータにオブジェクトの属性を指定できます。たとえば、cust_addressという列オブジェクトにstreet_addressという属性がある場合、このパラメータにcust_address.street_addressを指定できます。

  • 組込みの競合解消メソッドを使用する場合は、列オブジェクトのLOB属性、列オブジェクトのコレクションまたはコレクション属性、REF、および列オブジェクト全体といったタイプの列は、このパラメータには指定できません。

  • ユーザー作成の競合解消メソッドを使用する場合は、列オブジェクト全体を指定する必要があります。列オブジェクトの属性は指定できません。たとえば、cust_addressという列オブジェクトにstreet_addressという属性が(複数の属性の1つとして)ある場合、このパラメータにcust_addressのみを指定できます。

ALTER_CATCHUP_PARAMETERSプロシージャ

このプロシージャはDBA_REPEXTENSIONSのデータ・ディクショナリ・ビューに保存されたパラメータの値を変更します。

  • percentage_for_catchup_mdef

  • cycle_seconds_mdef

  • percentage_for_catchup_new

  • cycle_seconds_new

これらのパラメータはもともと、ADD_NEW_MASTERSプロシージャで設定されたものです。これらのパラメータに指定する新しい値は、マスター・グループに新しいマスター・サイトを追加するプロセスの残りの手順において使用されます。この変更はそれが実行されるサイトのみで行われます。そのためすべてのサイトでパラメータを変更する場合は、マスター定義サイトを含む各マスター・サイトで変更を行う必要があります。


関連項目:


構文

DBMS_REPCAT.ALTER_CATCHUP_PARAMETERS (
   extension_id                  IN    RAW,   
   percentage_for_catchup_mdef   IN    BINARY_INTEGER  := NULL,
   cycle_seconds_mdef            IN    BINARY_INTEGER  := NULL,    
   percentage_for_catchup_new    IN    BINARY_INTEGER  := NULL,    
   cycle_seconds_new             IN    BINARY_INTEGER  := NULL);

パラメータ

表18-15 ALTER_CATCHUP_PARAMETERSプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
extension_id

静止せずにマスター・データベースを追加するための、現在保留になっている要求の識別子です。extension_idは、DBA_REPSITES_NEWおよびDBA_REPEXTENSIONSデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せて検索できます。

percentage_for_catchup_mdef

マスター定義サイトへの伝播に追いつくために使用する、伝播リソースのパーセンテージです。10の倍数で、かつ0以上100以下の数値にする必要があります。

cycle_seconds_mdef

このパラメータはpercentage_for_catchup_mdefがともに有効で、10以上90以下の値に設定されている場合に有効です。この場合、マスター定義サイトへの伝播は、拡張されていないレプリケーション・グループと拡張されているレプリケーション・グループの間で交互に切り替わり、1サイクルごとに各グループに1回データがプッシュされます。このパラメータはサイクルの長さを秒単位で示します。

percentage_for_catchup_new

新しいマスター・サイトへの伝播に追いつくために使用する、伝播リソースのパーセンテージです。10の倍数で、かつ0以上100以下の数値にする必要があります。

cycle_seconds_new

このパラメータはpercentage_for_catchup_newがともに有効で、10以上90以下の値に設定されている場合に有効です。この場合、新しいマスターへの伝播は、拡張されていないレプリケーション・グループと拡張されているレプリケーション・グループに対して、各サイクル中にプッシュが行われるたびに、交互に実行されます。このパラメータはサイクルの長さを秒単位で示します。


例外

表18-16 ALTER_CATCHUP_PARAMETERSプロシージャの例外

例外 説明
typefailure

パラメータの1つに指定されたパラメータ値が不適正です。

dbnotcompatible

機能がデータベースのバージョンと互換性がありません。すべてのデータベースには、9.2.0以上の互換性のレベルが必要です。


ALTER_MASTER_PROPAGATIONプロシージャ

このプロシージャは、指定されたマスター・サイトにある指定されたレプリケーション・グループの伝播方法を変更します。レプリケーション・グループは静止する必要があります。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。マスターがdblink_listまたはdblink_tableに出現した場合、ALTER_MASTER_PROPAGATIONではそのデータベース・リンクが無視されます。伝播モードをマスターからマスターに変更できません。

構文

DBMS_REPCAT.ALTER_MASTER_PROPAGATION (
   gname               IN   VARCHAR2, 
   master              IN   VARCHAR2,
   { dblink_list       IN   VARCHAR2, 
   | dblink_table      IN   DBMS_UTILITY.DBLINK_ARRAY,}
   propagation_mode    IN   VARCHAR2 : ='ASYNCHRONOUS',
   comment             IN   VARCHAR2 := '');

注意:

このプロシージャはオーバーロードされています。dblink_listパラメータとdblink_tableパラメータは、同時には指定できません。

パラメータ

表18-17 ALTER_MASTER_PROPAGATIONプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

伝播モードの変更先のレプリケーション・グループの名前です。

master

伝播モードを変更するマスター・サイトの名前です。

dblink_list

伝播方法を変更するデータベース・リンクの、カンマ区切りのリストです。値がNULLに設定されている場合、変更されているマスター・サイト以外のすべてのマスター・サイトが使用されます。

dblink_table

伝播を変更するデータベース・リンクの、1の位置から索引付けされているPL/SQL連想配列です。

propagation_mode

指定されたマスター・サイトで変更された内容を、データベース・リンクのリストで識別されるサイトへ伝播する方法を指定します。適切な値はsynchronousおよびasynchronousです。

comment

このコメントは、DBA_REPPROPビューに追加されます。


例外

表18-18 ALTER_MASTER_PROPAGATIONプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

notquiesced

起動サイトは静止していません。

typefailure

指定された伝播モードは認識されませんでした。

nonmaster

データベース・リンクのリストに、マスター・サイト以外のサイトが含まれています。


ALTER_MASTER_REPOBJECTプロシージャ

このプロシージャは、レプリケーション環境のオブジェクトを変更します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

このプロシージャでは、次の条件のいずれかに該当する場合、オブジェクトのマスター・グループを静止させる必要があります。

  • マルチマスター・レプリケーション環境の表を変更する場合。

  • 単一のマスター・レプリケーション環境で、safe_table_changeパラメータがFALSEに設定された表を変更する場合。

このプロシージャを使用すると、マスター・グループを静止させることなく、表以外のオブジェクトを変更できます。

構文

DBMS_REPCAT.ALTER_MASTER_REPOBJECT (
   sname               IN   VARCHAR2, 
   oname               IN   VARCHAR2, 
   type                IN   VARCHAR2, 
   ddl_text            IN   VARCHAR2, 
   comment             IN   VARCHAR2     := '', 
   retry               IN   BOOLEAN      := FALSE
   safe_table_change   IN   BOOLEAN      := FALSE);

パラメータ

表18-19 ALTER_MASTER_REPOBJECTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

変更するオブジェクトが含まれるスキーマの名前です。

oname

変更するオブジェクトの名前です。オブジェクトには、ネストした表の記憶表は指定できません。

type

変更するオブジェクトのタイプです。サポートされているタイプは次のとおりです。

FUNCTION               SYNONYM
INDEX                  TABLE
INDEXTYPE              TRIGGER
OPERATOR               TYPE
PACKAGE                TYPE BODY
PACKAGE BODY           VIEW
PROCEDURE
ddl_text

オブジェクトの変更に使用するDDLテキストです。DDLは、適用の前に解析されることはありません。このため、変更されるオブジェクトについての適切なスキーマおよびオブジェクト名が、DDLテキストで提供されるようにする必要があります。

スキーマを指定せずにDDLが渡された場合、レプリケーション管理者のスキーマがデフォルトのスキーマになります。レプリケーション管理者のスキーマ以外のスキーマを使用する場合は、必ずスキーマを指定してください。

comment

値がNULLに設定されていない場合、このコメントはDBA_REPOBJECTビューのCOMMENTフィールドに追加されます。

retry

値がTRUEに設定されている場合、ALTER_MASTER_REPOBJECTでは、オブジェクト・ステータスがVALIDでないマスターでのみ、オブジェクトが変更されます。

safe_table_change

表の変更が安全である場合は、TRUEを指定します。表の変更が安全でない場合は、FALSEを指定します。

安全な変更は、単一のマスター・レプリケーション環境のマスター表に、その表を含むマスター・グループを静止させずに行うことができます。安全でない変更を行うには、マスター・グループを静止させる必要があります。

このパラメータは、単一のマスター・レプリケーション環境の表のみに指定します。このパラメータはマルチマスター・レプリケーション環境では、また指定したオブジェクトが表でない場合には無視されます。マルチマスター・レプリケーション環境では、マスター・グループを静止させて表のALTER_MASTER_REPOBJECTプロシージャを実行する必要があります。

安全な変更は次のとおりです。

  • 記憶域情報および拡張情報の変更

  • 既存の列の拡大。たとえばVARCHAR2(20)列をVARCHAR2(50)列にすること

  • 非主キー制約の追加

  • 非主キー制約の変更

  • 非主キー制約の有効化と無効化

安全でない変更は次のとおりです。

  • キーの列の追加または削除による主キーの変更

  • 列の追加または削除

  • 既存の列の縮小。たとえばVARCHAR2(50)列をVARCHAR2(20)列にすること

  • 主キー制約の無効化

  • 既存の列のデータ型の変更

  • 既存の列の削除

変更が安全かどうかが明確でない場合は、ALTER_MASTER_REPOBJECTプロシージャの実行前にマスター・グループを静止させます。


例外

表18-20 ALTER_MASTER_REPOBJECTプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

notquiesced

対応付けられたレプリケーション・グループは中断されていません。

missingobject

snameおよびonameで識別されるオブジェクトは存在しません。

typefailure

指定されたタイプ・パラメータはサポートされていません。

ddlfailure

マスター定義サイトのDDLが失敗しました。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。


ALTER_MVIEW_PROPAGATIONプロシージャ

このプロシージャはカレント・マテリアライズド・ビュー・サイトの、指定されたレプリケーション・グループの伝播方法を変更します。このプロシージャは、マテリアライズド・ビュー・サイトの遅延トランザクション・キューをプッシュし、マテリアライズド・ビューをロックし、トリガーおよびトリガーに対応付けられたパッケージを再生成します。このプロシージャは、マテリアライズド・ビュー・サイトからコールする必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.ALTER_MVIEW_PROPAGATION (
   gname                IN  VARCHAR2, 
   propagation_mode     IN  VARCHAR2,
   comment              IN  VARCHAR2   := '',
   gowner               IN  VARCHAR2   := 'PUBLIC');

パラメータ

表18-21 ALTER_MVIEW_PROPAGATIONプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

伝播方法の変更先のレプリケーション・グループの名前です。

propagation_mode

カレント・マテリアライズド・ビュー・サイトからの変更が、対応付けられたマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトに伝播される様式です。適切な値はsynchronousおよびasynchronousです。

comment

このコメントは、DBA_REPPROPビューに追加されます。

gowner

マテリアライズド・ビュー・グループの所有者です。


例外

表18-22 ALTER_MVIEW_PROPAGATIONプロシージャの例外

例外 説明
missingrepgroup

指定されたレプリケーション・グループは存在しません。

typefailure

伝播モードが正しく指定されませんでした。

nonmview

カレント・サイトは、指定されたレプリケーション・グループのマテリアライズド・ビュー・サイトではありません。

commfailure

マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトにコンタクトできません。

failaltermviewrop

マテリアライズド・ビュー・グループの伝播は、マテリアライズド・ビュー・サイトを共有するマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトが同一の、他のマテリアライズド・ビュー・グループが存在しない場合のみ変更できます。


ALTER_PRIORITYプロシージャ

このプロシージャは、指定された優先グループ・メンバーに対応付けられた優先順位レベルを変更します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.ALTER_PRIORITY (
   gname            IN   VARCHAR2, 
   pgroup           IN   VARCHAR2, 
   old_priority     IN   NUMBER, 
   new_priority     IN   NUMBER);

パラメータ

表18-23 ALTER_PRIORITYプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

優先グループの対応付けられたマスター・グループです。

pgroup

変更する優先順位が含まれる優先グループの名前です。

old_priority

優先グループ・メンバーの現行の優先順位レベルです。

new_priority

優先グループ・メンバーに割り当てる新しい優先順位レベルです。


例外

表18-24 ALTER_PRIORITYプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

duplicatepriority

新しい優先順位レベルは、優先グループに存在しています。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingvalue

DBMS_REPCAT.ADD_PRIORITY_datatypeへのコールで値が登録されませんでした。

missingprioritygroup

指定された優先グループは存在しません。

notquiesced

指定されたマスター・グループは静止していません。


ALTER_PRIORITY_datatypeプロシージャ

このプロシージャは、優先グループ・メンバーの値を変更します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。コールするプロシージャは、priority列のデータ型によって異なります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.ALTER_PRIORITY_datatype (
   gname        IN   VARCHAR2, 
   pgroup       IN   VARCHAR2, 
   old_value    IN   datatype, 
   new_value    IN   datatype);

datatypeは次のとおりです。

{ NUMBER
| VARCHAR2
| CHAR
| DATE
| RAW
| NCHAR
| NVARCHAR2 }

パラメータ

表18-25 ALTER_PRIORITY_datatypeプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

優先グループの対応付けられたマスター・グループです。

pgroup

変更する値が含まれる優先グループの名前です。

old_value

優先グループ・メンバーのカレント値です。

new_value

優先グループ・メンバーに割り当てる新しい値です。


例外

表18-26 ALTER_PRIORITY_datatypeプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

duplicatevalue

新しい値は、優先グループに存在しています。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingprioritygroup

指定された優先グループは存在しません。

missingvalue

古い値は存在しません。

paramtype

新しい値のデータ型は、この優先グループには不適切です。

typefailure

指定された値のデータ型は、この優先グループには不適切です。

notquiesced

指定されたマスター・グループは静止していません。


ALTER_SITE_PRIORITYプロシージャ

このプロシージャは、指定されたサイトに対応付けられた優先順位レベルを変更します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.ALTER_SITE_PRIORITY (
   gname         IN   VARCHAR2,
   name          IN   VARCHAR2,
   old_priority  IN   NUMBER,
   new_priority  IN   NUMBER);

パラメータ

表18-27 ALTER_SITE_PRIORITYプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

サイト優先グループの対応付けられたマスター・グループです。

name

メンバーを変更するサイト優先グループの名前です。

old_priority

優先順位レベルを変更するサイトの、現行の優先順位レベルです。

new_priority

サイトの新しい優先順位レベルです。数値が高いほど、優先順位レベルが高くなります。


例外

表18-28 ALTER_SITE_PRIORITYプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingpriority

古い優先順位レベルは、どのグループ・メンバーにも対応付けられていません。

duplicatepriority

新しい優先順位レベルは、グループの他のサイト用に存在しています。

missingvalue

古い値は存在しません。

paramtype

新しい値のデータ型は、この優先グループには不適切です。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。


ALTER_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャ

このプロシージャは、指定された優先順位レベルに対応付けられたサイトを変更します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.ALTER_SITE_PRIORITY_SITE (
   gname     IN   VARCHAR2,
   name      IN   VARCHAR2,
   old_site  IN   VARCHAR2,
   new_site  IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-29 ALTER_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

サイト優先グループの対応付けられたマスター・グループです。

name

メンバーを変更するサイト優先グループの名前です。

old_site

優先順位レベルとの対応付けを解除するサイトの、カレント・グローバル・データベース名です。

new_site

カレント優先順位レベルと対応付ける、新しいグローバル・データベース名です。


例外

表18-30 ALTER_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingpriority

指定されたサイト優先グループは存在しません。

missingvalue

古いサイトはグループ・メンバーではありません。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。


CANCEL_STATISTICSプロシージャ

このプロシージャは、正常に実行された表の更新、一意性および削除の競合解消の統計の収集を中止します。

構文

DBMS_REPCAT.CANCEL_STATISTICS (
   sname    IN   VARCHAR2,
   oname    IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-31 CANCEL_STATISTICSプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

表が置かれたスキーマの名前です。

oname

競合解消の統計を収集しない表の名前です。


例外

表18-32 CANCEL_STATISTICSプロシージャの例外

例外 説明
missingschema

指定されたスキーマは存在しません。

missingobject

指定された表は存在しません。

statnotreg

指定された表は現在、統計の収集用に登録されていません。


COMMENT_ON_COLUMN_GROUPプロシージャ

このプロシージャは、列グループのDBA_REPCOLUMN_GROUPビュー内のコメント・フィールドを更新します。このコメントは、DBMS_REPCAT.GENERATE_REPLICATION_SUPPORTへの次のコールまで、どのマスター・サイトでも追加されません。

構文

DBMS_REPCAT.COMMENT_ON_COLUMN_GROUP (
   sname           IN   VARCHAR2, 
   oname           IN   VARCHAR2, 
   column_group    IN   VARCHAR2, 
   comment         IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-33 COMMENT_ON_COLUMN_GROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

オブジェクトが置かれたスキーマの名前です。

oname

列グループが対応付けられているレプリケート表の名前です。

column_group

列グループの名前です。

comment

DBA_REPCOLUMN_GROUPビューのGROUP_COMMENTフィールドに含める、更新されたコメントのテキストです。


例外

表18-34 COMMENT_ON_COLUMN_GROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missinggroup

指定された列グループは存在しません。

missingobj

オブジェクトがありません。


COMMENT_ON_MVIEW_REPSITESプロシージャ

このプロシージャは、指定されたマテリアライズド・ビュー・グループのDBA_REPGROUPデータ・ディクショナリ・ビュー内のSCHEMA_COMMENTフィールドを更新します。グループ名は、ローカルでレプリケート・マテリアライズド・ビュー・グループとして登録する必要があります。このプロシージャは、マテリアライズド・ビュー・サイトで実行する必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.COMMENT_ON_MVIEW_REPSITES (
   gowner    IN   VARCHAR2,
   gname     IN   VARCHAR2,
   comment   IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-35 COMMENT_ON_MVIEW_REPSITESプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gowner

マテリアライズド・ビュー・グループの所有者です。

gname

マテリアライズド・ビュー・グループの名前です。

comment

DBA_REPGROUPビューのSCHEMA_COMMENTフィールドに含める、更新されたコメントです。


例外

表18-36 COMMENT_ON_MVIEW_REPSITESプロシージャの例外

パラメータ 説明
missingrepgroup

マテリアライズド・ビュー・グループは存在しません。

nonmview

接続サイトはマテリアライズド・ビュー・サイトではありません。


COMMENT_ON_PRIORITY_GROUPプロシージャ

このプロシージャは、優先グループのDBA_REPPRIORITY_GROUPビュー内のコメント・フィールドを更新します。このコメントは、GENERATE_REPLICATION_SUPPORTへの次のコールまで、どのマスター・サイトでも追加されません。

構文

DBMS_REPCAT.COMMENT_ON_PRIORITY_GROUP (
   gname       IN   VARCHAR2, 
   pgroup      IN   VARCHAR2, 
   comment     IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-37 COMMENT_ON_PRIORITY_GROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

マスター・グループの名前です。

pgroup

優先グループの名前です。

comment

DBA_REPPRIORITY_GROUPビューのPRIORITY_COMMENTフィールドに含める、更新されたコメントのテキストです。


例外

表18-38 COMMENT_ON_PRIORITY_GROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingprioritygroup

指定された優先グループは存在しません。


COMMENT_ON_REPGROUPプロシージャ

このプロシージャは、マスター・グループのDBA_REPGROUPビュー内のコメント・フィールドを更新します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.COMMENT_ON_REPGROUP (
   gname     IN   VARCHAR2,
   comment   IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-39 COMMENT_ON_REPGROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

コメントを付けるレプリケーション・グループの名前です。

comment

DBA_REPGROUPビューのSCHEMA_COMMENTフィールドに含める、更新されたコメントです。


例外

表18-40 COMMENT_ON_REPGROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。


COMMENT_ON_REPOBJECTプロシージャ

このプロシージャは、マスター・グループ内のレプリケート・オブジェクトのDBA_REPOBJECTビュー内のコメント・フィールドを更新します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.COMMENT_ON_REPOBJECT (
   sname    IN   VARCHAR2, 
   oname    IN   VARCHAR2, 
   type     IN   VARCHAR2, 
   comment  IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-41 COMMENT_ON_REPOBJECTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

オブジェクトが置かれたスキーマの名前です。

oname

コメントを付けるオブジェクトの名前です。オブジェクトには、ネストした表の記憶表は指定できません。

type

オブジェクトのタイプです。サポートされているタイプは次のとおりです。

FUNCTION              SYNONYM
INDEX                 TABLE
INDEXTYPE             TRIGGER
OPERATOR              TYPE
PACKAGE               TYPE BODY
PACKAGE BODY          VIEW
PROCEDURE
comment

DBA_REPOBJECTビューのOBJECT_COMMENTフィールドに含める、更新されたコメントのテキストです。


例外

表18-42 COMMENT_ON_REPOBJECTプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは存在しません。

typefailure

指定されたタイプ・パラメータはサポートされていません。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。


COMMENT_ON_REPSITESプロシージャ

レプリケーション・グループがマスター・グループの場合、このプロシージャは、マスターサイトのDBA_REPSITESビュー内のMASTER_COMMENTフィールドを更新します。レプリケーション・グループがマテリアライズド・ビュー・グループの場合、このプロシージャは、マテリアライズド・ビュー・サイトのDBA_REPGROUPビュー内のSCHEMA_COMMENTフィールドを更新します。

このプロシージャは、マスター・サイトでもマテリアライズド・ビュー・サイトでも実行できます。マテリアライズド・ビュー・サイトでこのプロシージャを実行する場合は、マテリアライズド・ビュー・グループの所有者がPUBLICである必要があります。


関連項目:

マテリアライズド・ビュー・グループの所有者がPUBLICでない場合にマテリアライズド・ビュー・サイトのDBA_REPGROUPビュー内のSCHEMA_COMMENTフィールドにコメントを配置する方法の詳細は、「COMMENT_ON_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャ」を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.COMMENT_ON_REPSITES ( 
   gname       IN   VARCHAR2, 
   [ master    IN   VARCHAR,] 
   comment     IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-43 COMMENT_ON_REPSITESプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

レプリケーション・グループの名前です。1つのデータベースが複数のレプリケーション環境でマスター・サイトになっている場合、このパラメータによって混乱が回避されます。

master

コメントを付けるマスター・サイトの、完全修飾されたデータベース名です。マスター・サイトでこのプロシージャを実行する場合は、このパラメータが必要です。マテリアライズド・ビュー・サイトでコメントを更新するには、このパラメータを省略します。このパラメータはオプションです。

comment

適切なディクショナリ・ビューのコメント・フィールドに含める、更新されたコメントのテキストです。サイトがマスター・サイトの場合、DBA_REPSITESビュー内のMASTER_COMMENTフィールドを更新します。サイトがマテリアライズド・ビュー・サイトの場合、DBA_REPGROUPビュー内のSCHEMA_COMMENTフィールドを更新します。


例外

表18-44 COMMENT_ON_REPSITESプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

nonmaster

起動サイトはマスター・サイトではありません。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。

missingrepgroup

レプリケーション・グループは存在しません。

commfailure

1つ以上のマスター・サイトにアクセスできません。

corrupt

レプリケーション・カタログ・ビューに不整合があります。


COMMENT_ON_SITE_PRIORITYプロシージャ

このプロシージャは、サイト優先グループのDBA_REPPRIORITY_GROUPビュー内のコメント・フィールドを更新します。このプロシージャはCOMMENT_ON_COLUMN_GROUPプロシージャのラッパーで、便宜的に提供されるものです。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.COMMENT_ON_SITE_PRIORITY (
   gname       IN   VARCHAR2, 
   name        IN   VARCHAR2, 
   comment     IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-45 COMMENT_ON_SITE_PRIORITYプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

マスター・グループの名前です。

name

サイト優先グループの名前です。

comment

DBA_REPPRIORITY_GROUPビューのPRIORITY_COMMENTフィールドに含める、更新されたコメントのテキストです。


例外

表18-46 COMMENT_ON_SITE_PRIORITYプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingprioritygroup

指定された優先グループは存在しません。


COMMENT_ON_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャ

このプロシージャは、競合解消ルーチンのDBA_REPRESOLUTIONビュー内のRESOLUTION_COMMENTフィールドを更新します。コールするプロシージャは、ルーチンが解消する競合のタイプによって異なります。これらのプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

表18-47 COMMENT_ON_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャ

競合のタイプ プロシージャ名

update

COMMENT_ON_UPDATE_RESOLUTION

uniqueness

COMMENT_ON_UNIQUE_RESOLUTION

delete

COMMENT_ON_DELETE_RESOLUTION


コメントは、GENERATE_REPLICATION_SUPPORTへの次のコールまで、どのマスター・サイトでも追加されません。

構文

DBMS_REPCAT.COMMENT_ON_UPDATE_RESOLUTION (
   sname                 IN   VARCHAR2,
   oname                 IN   VARCHAR2,
   column_group          IN   VARCHAR2,
   sequence_no           IN   NUMBER, 
   comment               IN   VARCHAR2);

DBMS_REPCAT.COMMENT_ON_UNIQUE_RESOLUTION (
   sname                 IN   VARCHAR2,
   oname                 IN   VARCHAR2,
   constraint_name       IN   VARCHAR2,
   sequence_no           IN   NUMBER, 
   comment               IN   VARCHAR2);

DBMS_REPCAT.COMMENT_ON_DELETE_RESOLUTION (
   sname                 IN   VARCHAR2,
   oname                 IN   VARCHAR2,
   sequence_no           IN   NUMBER, 
   comment               IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-48 COMMENT_ON_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

スキーマの名前です。

oname

競合解消ルーチンが対応付けられているレプリケート表の名前です。

column_group

更新の競合解消ルーチンが対応付けられている列グループの名前です。

constraint_name

一意性競合解消ルーチンが対応付けられている一意制約の名前です。

sequence_no

競合解消プロシージャの順序番号です。

comment

DBA_REPRESOLUTIONビューのRESOLUTION_COMMENTフィールドに含める、更新されたコメントのテキストです。


例外

表18-49 COMMENT_ON_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは存在しません。

missingresolution

指定された競合解消ルーチンは登録されていません。


COMPARE_OLD_VALUESプロシージャ

このプロシージャは、遅延トランザクションの伝播中に、更新および削除のために各マスター・サイトの古い列値をレプリケート表の非キー列と比較するかどうかを指定します。デフォルトでは、すべての列の古い値が比較されます。マスター定義サイトでDBMS_REPCAT.COMPARE_OLD_VALUESを呼び出すことにより、すべてのマスター・サイトおよびマテリアライズド・ビュー・サイトで、この動作を変更できます。

ユーザー定義型を使用する場合は、列オブジェクトのリーフ属性、または列オブジェクト全体を指定できます。たとえば、cust_addressという列オブジェクトにstreet_addressという属性がある場合、column_listパラメータに、またはcolumn_tableパラメータの一部として、cust_address.street_addressを指定するか、cust_addressのみを指定できます。

競合検出のための等価比較を実行する場合、オブジェクトは次のいずれかの条件に該当する場合のみ等価として扱われます。

  • 両方のオブジェクトがアトミックNULLの場合(オブジェクト全体はNULL)

  • オブジェクト内で、対応する属性すべてが等価な場合

これらの条件をふまえて、一方のオブジェクトがアトミックNULLで他方がそうでない場合、それらのオブジェクトは等価とは扱われません。等価比較を実行する際には、MAPメソッドおよびORDERメソッドは考慮されません。

構文

DBMS_REPCAT.COMPARE_OLD_VALUES(
   sname           IN  VARCHAR2,
   oname           IN  VARCHAR2,
   { column_list   IN  VARCHAR2,
   | column_table  IN  DBMS_UTILITY.VARCHAR2S | DBMS_UTILITY.LNAME_ARRAY,}
   operation       IN  VARCHAR2 := 'UPDATE',
   compare         IN  BOOLEAN  := TRUE );

注意:

このプロシージャはオーバーロードされています。column_listパラメータとcolumn_tableパラメータは、同時には指定できません。

パラメータ

表18-50 COMPARE_OLD_VALUESプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

表が置かれたスキーマの名前です。

oname

レプリケート表の名前。表はネストした表の記憶表を利用できます。

column_list

表の列のカンマ区切りのリストです。各エントリの間にはスペースを挿入しません。

column_table

リストのかわりに、DBMS_REPCAT.VARCHAR2SまたはDBMS_UTILITY.LNAME_ARRAYのPL/SQL連想配列を使用して列名を指定できます。最初の列名は1の位置、2番目の列名は2の位置と、順に配置します。

30バイト以上の列名がある場合は、DBMS_UTILITY.LNAME_ARRAYを使用します。これは列オブジェクトの属性を指定した際に起こる場合があります。

operation

可能な値は、updatedelete、または更新と削除を意味するアスタリスク・ワイルドカード'*'です。

compare

値がTRUEに設定されている場合、指定された列の古い値は送信時に比較されます。値がFALSEに設定されている場合、指定された列の古い値は送信時に比較されません。指定されていない列や操作には影響がありません。表のmin_communicationTRUEになると、マスター定義サイトで、指定された変更が有効になります。min_communication TRUEで、マスター・サイトやマテリアライズド・ビュー・サイトで次にレプリケーション・サポートが生成されると、変更が有効になります。



注意:

operationパラメータにより、行が削除または更新された際に非キー列の古い値を比較するかどうかを決定できます。古い値を比較しない場合、古い値は更新または削除を行った時点でのターゲット・サイドの列のカレント値とみなされます。

Oracleのデフォルトの動作を変更する前に、COMPARE_OLD_VALUESプロシージャを使用して削減されるデータ伝播の詳細を、『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』で参照してください。


例外

表18-51 COMPARE_OLD_VALUESプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは、行レベル・レプリケーションの情報が必要な指定されたスキーマ内の表として存在しません。

missingcolumn

少なくとも1つの列が、表に存在しません。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。

typefailure

無効な操作が指定されました。

keysendcomp

指定された列は、表中のキー列です。

dbnotcompatible

機能がデータベースのバージョンと互換性がありません。この例外は一般的に、列オブジェクトの属性を比較しようとした際に発生します。この場合、データベースの互換性のレベルは、すべて9.2.0以上である必要があります。


CREATE_MASTER_REPGROUPプロシージャ

このプロシージャは、新しい空の静止したマスター・グループを作成します。

構文

DBMS_REPCAT.CREATE_MASTER_REPGROUP (
   gname            IN   VARCHAR2, 
   group_comment    IN   VARCHAR2     := '', 
   master_comment   IN   VARCHAR2     := '',
   qualifier        IN   VARCHAR2     := '');

パラメータ

表18-52 CREATE_MASTER_REPGROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

作成するマスター・グループの名前です。

group_comment

このコメントは、DBA_REPGROUPビューに追加されます。

master_comment

このコメントは、DBA_REPSITESビューに追加されます。

qualifier

マスター・グループの接続修飾子です。@記号を必ず使用してください。接続修飾子の詳細は、『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。


例外

表18-53 CREATE_MASTER_REPGROUPプロシージャの例外

例外 説明
duplicaterepgroup

マスター・グループは存在しています。

norepopt

アドバンスト・レプリケーション・オプションがインストールされていません。

missingrepgroup

マスター・グループの名前が指定されませんでした。

qualifiertoolong

接続修飾子が長すぎます。


CREATE_MASTER_REPOBJECTプロシージャ

このプロシージャは、オブジェクトをマスター・グループに追加してレプリケート・オブジェクトにします。このプロシージャはユーザー定義型のオブジェクト識別子および全レプリケーション・サイトのオブジェクト表を保存します。

クラスタ化表のレプリケーションがサポートされていますが、クラスタ化表の場合は、use_existing_objectパラメータをFALSEに設定できません。つまり、CREATE_MASTER_REPOBJECTプロシージャを実行する前に、マスター・グループに関係するすべてのマスター・サイトでクラスタ化表を作成する必要があります。ただし、これらの表に表データを入れる必要はありません。このため、クラスタ化表のcopy_rowsパラメータをTRUEに設定できます。

構文

DBMS_REPCAT.CREATE_MASTER_REPOBJECT (
   sname                IN   VARCHAR2,
   oname                IN   VARCHAR2, 
   type                 IN   VARCHAR2,
   use_existing_object  IN   BOOLEAN     := TRUE, 
   ddl_text             IN   VARCHAR2    := NULL, 
   comment              IN   VARCHAR2    := '', 
   retry                IN   BOOLEAN     := FALSE,
   copy_rows            IN   BOOLEAN     := TRUE,
   gname                IN   VARCHAR2    := '');

パラメータ

表18-54 CREATE_MASTER_REPOBJECTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

レプリケートするオブジェクトが置かれたスキーマの名前です。

oname

レプリケートするオブジェクトの名前です。ddl_textNULLの場合、このオブジェクトは指定されたスキーマに存在しています。一意性を確実にするため、表の名前は最長で27バイト、パッケージの名前は24バイト以内にします。オブジェクトには、ネストした表の記憶表は指定できません。

type

レプリケートするオブジェクトのタイプです。サポートされているタイプは次のとおりです。

FUNCTION                SYNONYM
INDEX                   TABLE
INDEXTYPE               TRIGGER
OPERATOR                TYPE
PACKAGE                 TYPE BODY
PACKAGE BODY            VIEW
PROCEDURE
use_existing_object

カレント・マスター・サイトで、同じタイプで同じshapeのオブジェクトを再利用する場合は、TRUEを指定します。詳細は、表18-56を参照してください。

注意: クラスタ化表の場合、このパラメータはTRUEに設定する必要があります。

ddl_text

オブジェクトがマスター定義サイトに存在していない場合は、このオブジェクトの作成に必要なDDLテキストを渡す必要があります。PL/SQLパッケージ、パッケージ本体、プロシージャおよびファンクションには、セミコロン(;)が必要です。SQL文の最後はセミコロン(;)ではありません。DDLは、適用の前に解析されることはないため、DDLテキストには、作成されるオブジェクトについての適切なスキーマおよびオブジェクト名が含まれるようにする必要があります。

スキーマ(snameパラメータ)を指定せずにDDLが渡された場合、レプリケーション管理者のスキーマがデフォルトのスキーマになります。レプリケーション管理者のスキーマ以外のスキーマを使用する場合は、必ずスキーマを指定してください。

注意: ユーザー定義型やオブジェクト表の追加には、ddl_textパラメータを使用しないでください。かわりにまずオブジェクトを作成して、そのオブジェクトを追加します。

comment

このコメントは、DBA_REPOBJECTビューのOBJECT_COMMENTフィールドに追加されます。

retry

前に作成できなかったオブジェクトの作成を再実行する場合は、TRUEを指定します。エラーが一時的あるいは調整済の場合、または以前にリソースが不十分であった場合にはこれを使用します。TRUEを指定すると、オブジェクト・ステータスがVALIDでないマスター・サイトでのみ、オブジェクトが作成されます。

copy_rows

新しいレプリケート・オブジェクトの初期の内容を、マスター定義サイトのオブジェクトの内容と一致させる場合は、TRUEを指定します。詳細は、表18-56を参照してください。

gname

レプリケート・オブジェクトを作成するレプリケーション・グループの名前です。レプリケーション・グループ名が指定されない場合、スキーマ名がデフォルトのレプリケーション・グループ名として使用されます。その場合、プロシージャを正常に終了するためには、スキーマと同じ名前のレプリケーション・グループが存在している必要があります。


例外

表18-55 CREATE_MASTER_REPOBJECTプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。

duplicateobject

指定されたオブジェクトは、マスター・グループに存在しており、retryはFALSEです。名前が重複している場合も、この例外が発生します。

missingobject

snameおよびonameで識別されるオブジェクトは存在しません。また、適切なDDLが渡されていません。

typefailure

指定されたタイプのオブジェクトはレプリケートできません。

ddlfailure

マスター定義サイトのDDLが失敗しました。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。


オブジェクト作成

表18-56 マスター・サイトでのオブジェクト作成

既存のオブジェクトの有無 COPY_ROWS USE_EXISTING_
OBJECTS
結果

TRUE
TRUE

オブジェクトが一致しない場合、duplicatedobjectメッセージが生成されます。表の場合は、マスター定義サイトのデータを使用します。

FALSE
TRUE

オブジェクトが一致しない場合、duplicatedobjectメッセージが生成されます。表の場合、データベース管理者は、内容を同一にする必要があります。

TRUE/FALSE
FALSE

duplicatedobjectメッセージが生成されます。

TRUE
TRUE/FALSE

オブジェクトが作成されます。マスター定義サイトのデータを使用して、表が設定されます。

FALSE
TRUE/FALSE

オブジェクトが作成されます。データベース管理者は、表を設定し、すべてのサイトで表の整合性を保つようにする必要があります。


CREATE_MVIEW_REPGROUPプロシージャ

このプロシージャは、ローカル・データベースに、新しい空のマテリアライズド・ビュー・グループを作成します。CREATE_MVIEW_REPGROUPではREGISTER_MIEW_REPGROUPが自動的にコールされますが、登録中にエラーが発生しても無視されます。

構文

DBMS_REPCAT.CREATE_MVIEW_REPGROUP (
   gname              IN   VARCHAR2, 
   master             IN   VARCHAR2, 
   comment            IN   VARCHAR2     := '',
   propagation_mode   IN   VARCHAR2     := 'ASYNCHRONOUS',
   fname              IN   VARCHAR2     := NULL
   gowner             IN   VARCHAR2     := 'PUBLIC');

パラメータ

表18-57 CREATE_MVIEW_REPGROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

レプリケーション・グループの名前です。このグループは、指定されたマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトに存在する必要があります。

master

マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトとして使用する、レプリケーション環境のデータベースの完全修飾されたデータベース名です。必要な場合は接続修飾子も指定できます。接続修飾子の使用方法の詳細は、『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

comment

このコメントは、DBA_REPGROUPビューに追加されます。

propagation_mode

レプリケーション・グループ内の、すべての更新可能なマテリアライズド・ビューのための伝播方法です。使用できる値はsynchronousおよびasynchronousです。

fname

このパラメータは内部で使用します。

注意: Oracleサポート・サービスから指示された場合を除き、このパラメータを設定しないでください。

gowner

マテリアライズド・ビュー・グループの所有者です。


例外

表18-58 CREATE_MVIEW_REPGROUPプロシージャの例外

例外 説明
duplicaterepgroup

レプリケーション・グループは、起動サイトに存在しています。

nonmaster

データベースはマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトではありません。

commfailure

指定されたデータベースにはアクセスできません。

norepopt

アドバンスト・レプリケーション・オプションがインストールされていません。

typefailure

伝播モードが正しく指定されませんでした。

missingrepgroup

レプリケーション・グループはマスター・サイトに存在しません。

invalidqualifier

マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトに指定された接続修飾子は、レプリケーション・グループには使用できません。

alreadymastered

ローカル・サイトに、同じグループ名で、マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトが異なる別のマテリアライズド・ビュー・グループがあります。


CREATE_MVIEW_REPOBJECTプロシージャ

このプロシージャはマテリアライズド・ビュー・グループにレプリケート・オブジェクトを追加します。

構文

DBMS_REPCAT.CREATE_MVIEW_REPOBJECT (
   sname                   IN   VARCHAR2,
   oname                   IN   VARCHAR2, 
   type                    IN   VARCHAR2, 
   ddl_text                IN   VARCHAR2  := '',
   comment                 IN   VARCHAR2  := '',
   gname                   IN   VARCHAR2  := '',
   gen_objs_owner          IN   VARCHAR2  := '',
   min_communication       IN   BOOLEAN   := TRUE,
   generate_80_compatible  IN   BOOLEAN   := TRUE,
   gowner                  IN   VARCHAR2  := 'PUBLIC');

パラメータ

表18-59 CREATE_MVIEW_REPOBJECTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

オブジェクトが置かれたスキーマの名前です。スキーマは、このマテリアライズド・ビューのベースとなるマスター表またはマスター・マテリアライズド・ビューを所有するスキーマと同じものである必要があります。

oname

レプリケート・マテリアライズド・ビュー・グループに追加するオブジェクトの名前です。

type

レプリケートするオブジェクトのタイプです。サポートされているタイプは次のとおりです。

FUNCTION               SNAPSHOT
INDEX                  SYNONYM
INDEXTYPE              TRIGGER
OPERATOR               TYPE
PACKAGE                TYPE BODY
PACKAGE BODY           VIEW
PROCEDURE

SNAPSHOTタイプのオブジェクトを使用するのは、マテリアライズド・ビューです。

ddl_text

タイプMATERIALIZED VIEWのオブジェクトの場合、オブジェクトを作成するために必要なDDLです。他のタイプの場合は、次のデフォルトを使用します。

'' (an empty string)

同じ名前のマテリアライズド・ビューが存在している場合、DDLは無視され、既存のマテリアライズド・ビューがレプリケート・オブジェクトとして登録されます。マテリアライズド・ビュー用のマスター表またはマスター・マテリアライズド・ビューが、このスキーマに指定されているマスターのレプリケーション・グループに存在しない場合は、missingobjectエラーが発生します。

スキーマを指定せずにDDLが渡された場合、レプリケーション管理者のスキーマがデフォルトのスキーマになります。レプリケーション管理者のスキーマ以外のスキーマを使用する場合は、必ずスキーマを指定してください。

オブジェクトがMATERIALIZED VIEWタイプでない場合は、マテリアライズド・ビュー・サイトはマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトに接続してDDLテキストをプルダウンし、オブジェクトを作成します。オブジェクト型がTYPEまたはTYPE BODYの場合は、マテリアライズド・ビュー・サイトにおけるオブジェクトのオブジェクト識別子(OID)はマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトにおけるOIDと同じになります。

comment

このコメントは、DBA_REPOBJECTビューのOBJECT_COMMENTフィールドに追加されます。

gname

オブジェクトを追加するレプリケート・マテリアライズド・ビュー・グループの名前です。グループ名が指定されない場合、スキーマ名がデフォルトのグループ名として使用されます。また、プロシージャを正常に終了するためには、スキーマと同じ名前のマテリアライズド・ビュー・グループが存在している必要があります。

gen_objs_owner

トランザクションの所有者として割り当てるユーザーの名前です。

min_communication

このパラメータは廃止されています。デフォルト値(TRUE)を使用してください。

generate_80_compatible

Oracle8i のデータベースとOracle 11g 以上のデータベース間の相互運用性はサポートされていないため、FALSEに設定します。

gowner

マテリアライズド・ビュー・グループの所有者です。


例外

表18-60 CREATE_MVIEW_REPOBJECTプロシージャの例外

例外 説明
nonmview

起動サイトはマテリアライズド・ビュー・サイトではありません。

nonmaster

マスターがマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトではなくなっています。

missingobject

指定されたオブジェクトは、マスターのレプリケーション・グループに存在しません。

duplicateobject

指定されたオブジェクトは、異なるshapeで存在しています。

typefailure

許可されないタイプです。

ddlfailure

DDLが失敗しました。

commfailure

マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトにアクセスできません。

missingschema

スキーマは、データベース・スキーマとして存在していません。

badmviewddl

DDLは実行されましたが、マテリアライズド・ビューが存在しません。

onlyonemview

マスター表のマテリアライズド・ビュー、またはマスター・マテリアライズド・ビューを、1つのみ作成できます。

badmviewname

マテリアライズド・ビューがマスター表またはマスター・マテリアライズド・ビューと異なります。

missingrepgroup

マスターのレプリケーション・グループは存在しません。


DEFINE_COLUMN_GROUPプロシージャ

このプロシージャは、空の列グループを作成します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.DEFINE_COLUMN_GROUP ( 
   sname            IN   VARCHAR2,
   oname            IN   VARCHAR2,
   column_group     IN   VARCHAR2,
   comment          IN   VARCHAR2 := NULL);

パラメータ

表18-61 DEFINE_COLUMN_GROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

レプリケート表が置かれたスキーマの名前です。

oname

列グループを作成するレプリケート表の名前です。

column_group

作成する列グループの名前です。

comment

このユーザー・コメントは、DBA_REPCOLUMN_GROUPビューに表示されます。


例外

表18-62 DEFINE_COLUMN_GROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定された表は存在しません。

duplicategroup

指定された列グループはこの表に存在しています。

notquiesced

指定された表が所属するレプリケーション・グループは静止していません。


DEFINE_PRIORITY_GROUPプロシージャ

このプロシージャは、マスター・グループの新しい優先グループを作成します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.DEFINE_PRIORITY_GROUP (
   gname         IN   VARCHAR2, 
   pgroup        IN   VARCHAR2, 
   datatype      IN   VARCHAR2, 
   fixed_length  IN   INTEGER := NULL,
   comment       IN   VARCHAR2 := NULL);

パラメータ

表18-63 DEFINE_PRIORITY_GROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

優先グループを作成するマスター・グループの名前です。

pgroup

作成する優先グループの名前です。

datatype

優先グループ・メンバーのデータ型です。サポートされているデータ型は、CHARVARCHAR2NUMBERDATERAWNCHARおよびNVARCHAR2です。

fixed_length

CHARデータ型の列の長さを指定する必要があります。他のすべてのデータ型では、デフォルトのNULLを使用できます。

comment

このユーザー・コメントは、DBA_REPPRIORITYビューに追加されます。


例外

表18-64 DEFINE_PRIORITY_GROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

duplicatepriority group

指定された優先グループは、マスター・グループに存在しています。

typefailure

指定されたデータ型はサポートされていません。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。


DEFINE_SITE_PRIORITYプロシージャ

このプロシージャは、マスター・グループの新しいサイト優先グループを作成します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.DEFINE_SITE_PRIORITY (
   gname        IN   VARCHAR2, 
   name         IN   VARCHAR2,
   comment      IN   VARCHAR2 := NULL);

パラメータ

表18-65 DEFINE_SITE_PRIORITYプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

サイト優先グループを作成するマスター・グループの名前です。

name

作成するサイト優先グループの名前です。

comment

このユーザー・コメントは、DBA_REPPRIORITYビューに追加されます。


例外

表18-66 DEFINE_SITE_PRIORITYプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

duplicate prioritygroup

指定されたサイト優先グループは、マスター・グループに存在しています。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。


DO_DEFERRED_REPCAT_ADMINプロシージャ

このプロシージャは、カレント・マスター・サイトの指定されたマスター・グループ、またはすべてのマスター・サイトに対して、ローカルな遅延管理プロシージャを実行します。すべてのマスター・サイトに対する遅延管理プロシージャは、ジョブ・キューを利用して実行されます。

DO_DEFERRED_REPCAT_ADMINでは、DO_DEFERRED_REPCAT_ADMINをコールした接続ユーザーが発行した管理要求のみが実行されます。他のユーザーが発行した要求は無視されます。

構文

DBMS_REPCAT.DO_DEFERRED_REPCAT_ADMIN (
   gname          IN   VARCHAR2,
   all_sites      IN   BOOLEAN := FALSE);

パラメータ

表18-67 DO_DEFERRED_REPCAT_ADMINプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

マスター・グループの名前です。

all_sites

値がTRUEの場合は、ジョブを使用して、各マスター・サイトでローカルな管理プロシージャが実行されます。


例外

表18-68 DO_DEFERRED_REPCAT_ADMINプロシージャの例外

例外 説明
nonmaster

起動サイトはマスター・サイトではありません。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。all_sitesTRUEに設定されています。


DROP_COLUMN_GROUPプロシージャ

このプロシージャは、列グループを削除します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_COLUMN_GROUP (
   sname        IN   VARCHAR2,
   oname        IN   VARCHAR2,
   column_group IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-69 DROP_COLUMN_GROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

レプリケート表が置かれたスキーマの名前です。

oname

列グループを削除するレプリケート表の名前です。

column_group

削除対象の列グループの名前です。


例外

表18-70 DROP_COLUMN_GROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

referenced

指定された列グループは、競合の検出および解消に使用されています。

missingobject

指定された表は存在しません。

missinggroup

指定された列グループは存在しません。

notquiesced

表が所属するマスター・グループは静止していません。


DROP_GROUPED_COLUMNプロシージャ

このプロシージャは、列グループからメンバーを削除します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_GROUPED_COLUMN (
   sname                 IN   VARCHAR2,
   oname                 IN   VARCHAR2,
   column_group          IN   VARCHAR2,
   list_of_column_names  IN   VARCHAR2 | DBMS_REPCAT.VARCHAR2S);

パラメータ

表18-71 DROP_GROUPED_COLUMNプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

レプリケート表が置かれたスキーマの名前です。

oname

列グループが置かれたレプリケート表の名前です。表はネストした表の記憶表を利用できます。

column_group

メンバーを削除する列グループの名前です。

list_of_column_names

指定された列グループから削除する列の名前です。列名は、カンマ区切りのリストとPL/SQL連想配列のいずれでも指定できます。PL/SQL連想配列のタイプはDBMS_REPCAT.VARCHAR2Sにする必要があります。

列オブジェクトは指定できますが、列オブジェクトの属性は指定できません。

表がオブジェクトである場合、SYS_NC_OID$を指定して列グループにオブジェクト識別子列を追加できます。この列は各行オブジェクトのオブジェクト識別子を追跡します。

表がネストした表の記憶表である場合は、NESTED_TABLE_IDを指定して、ネストした表の各行の識別子を追跡する列を追加できます。


例外

表18-72 DROP_GROUPED_COLUMNプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定された表は存在しません。

notquiesced

表が所属するマスター・グループは静止していません。


DROP_MASTER_REPGROUPプロシージャ

このプロシージャは、カレント・サイトからマスター・グループを削除します。マスター・グループを、マスター定義サイトを含むすべてのマスター・サイトから削除するには、このプロシージャをマスター定義サイトでコールして、all_sitesTRUEに設定します。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_MASTER_REPGROUP (
   gname             IN VARCHAR2,
   drop_contents     IN BOOLEAN    := FALSE,
   all_sites         IN BOOLEAN    := FALSE);

パラメータ

表18-73 DROP_MASTER_REPGROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

カレント・マスター・サイトから削除するマスター・グループの名前です。

drop_contents

デフォルトでは、マスター・サイトのレプリケーション・グループを削除しても、すべてのオブジェクトはデータベースに残ります。ただし、これらのオブジェクトはレプリケートされなくなります。すなわち、レプリケーション・グループ内のレプリケート・オブジェクトは、他のマスター・サイトとの間で変更をやり取りしなくなります。値をTRUEに設定すると、マスター・グループ内のレプリケート・オブジェクトが、対応付けられたスキーマから削除されます。

all_sites

値がTRUEに設定され、起動サイトがマスター定義サイトの場合、このプロシージャにより要求がすべてのマスターに同期的にマルチキャストされます。この場合、マスター定義サイトではプロシージャが即座に実行されますが、他のマスター・サイトでは実行が遅れることがあります。


例外

表18-74 DROP_MASTER_REPGROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmaster

起動サイトはマスター・サイトではありません。

nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。all_sitesTRUEに設定されています。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。all_sitesTRUEに設定されています。

fullqueue

遅延リモート・プロシージャ・コール(RPC)キューには、マスター・グループへのエントリがあります。

masternotremoved

マスターはマスター定義サイトを認識しません。all_sitesTRUEに設定されています。


DROP_MASTER_REPOBJECTプロシージャ

このプロシージャは、マスター・グループからレプリケート・オブジェクトを削除します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_MASTER_REPOBJECT (
   sname          IN   VARCHAR2, 
   oname          IN   VARCHAR2, 
   type           IN   VARCHAR2, 
   drop_objects   IN   BOOLEAN     := FALSE);

パラメータ

表18-75 DROP_MASTER_REPOBJECTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

オブジェクトが置かれたスキーマの名前です。

oname

マスター・グループから削除するオブジェクトの名前です。オブジェクトには、ネストした表の記憶表は指定できません。

type

削除対象のオブジェクトのタイプです。サポートされているタイプは次のとおりです。

FUNCTION               SYNONYM
INDEX                  TABLE
INDEXTYPE              TRIGGER
OPERATOR               TYPE
PACKAGE                TYPE BODY
PACKAGE BODY           VIEW
PROCEDURE
drop_objects

デフォルトでは、オブジェクトはスキーマには残りますが、マスター・グループからは削除されます。すなわち、オブジェクトに対する変更が、他のマスター・サイトやマテリアライズド・ビュー・サイトにレプリケートされなくなります。レプリケーション環境からオブジェクトを完全に削除するには、このパラメータをTRUEに設定します。パラメータをTRUEに設定すると、オブジェクトは各マスター・サイトのデータベースから削除されます。


例外

表18-76 DROP_MASTER_REPOBJECTプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは存在しません。

typefailure

指定されたタイプ・パラメータはサポートされていません。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。


DROP_MVIEW_REPGROUPプロシージャ

このプロシージャは、レプリケーション環境からマテリアライズド・ビュー・サイトを削除します。DROP_MVIEW_REPGROUPは、マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトで自動的にUNREGISTER_MVIEW_REPGROUPをコールしてマテリアライズド・ビューの登録を解除しますが、登録解除の際に起こったエラーはすべて無視します。DROP_MVIEW_REPGROUPが正常に終了しなかった場合は、マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトに接続してUNREGISTER_MVIEW_REPGROUPを実行します。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_MVIEW_REPGROUP (
   gname                 IN   VARCHAR2, 
   drop_contents         IN   BOOLEAN   := FALSE,
   gowner                IN   VARCHAR2  := 'PUBLIC');

パラメータ

表18-77 DROP_MVIEW_REPGROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

現行のマテリアライズド・ビュー・サイトから削除するレプリケーション・グループの名前です。トリガーやパッケージなど、レプリケーションのサポート用に生成されたすべてのオブジェクトが削除されます。

drop_contents

デフォルトでは、マテリアライズド・ビュー・サイトのレプリケーション・グループを削除しても、すべてのオブジェクトは対応付けられたスキーマに残ります。ただし、これらのオブジェクトはレプリケートされなくなります。値をTRUEに設定すると、レプリケーション・グループ内のレプリケート・オブジェクトが、対応付けられたスキーマから削除されます。

gowner

マテリアライズド・ビュー・グループの所有者です。


例外

表18-78 DROP_MVIEW_REPGROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmview

起動サイトはマテリアライズド・ビュー・サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたレプリケーション・グループは存在しません。


DROP_MVIEW_REPOBJECTプロシージャ

このプロシージャは、マテリアライズド・ビュー・サイトからレプリケート・オブジェクトを削除します。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_MVIEW_REPOBJECT ( 
   sname          IN   VARCHAR2, 
   oname          IN   VARCHAR2, 
   type           IN   VARCHAR2, 
   drop_objects   IN   BOOLEAN  := FALSE);

パラメータ

表18-79 DROP_MVIEW_REPOBJECTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

オブジェクトが置かれたスキーマの名前です。

oname

レプリケーション・グループから削除するオブジェクトの名前です。

type

削除対象のオブジェクトのタイプです。サポートされているタイプは次のとおりです。

FUNCTION                SNAPSHOT
INDEX                   SYNONYM
INDEXTYPE               TRIGGER
OPERATOR                TYPE
PACKAGE                 TYPE BODY
PACKAGE BODY            VIEW
PROCEDURE

マテリアライズド・ビューを削除するには、SNAPSHOTを使用します。

drop_objects

デフォルトでは、オブジェクトは対応付けられたスキーマには残りますが、対応付けられたレプリケーション・グループからは削除されます。カレント・マテリアライズド・ビュー・サイトのスキーマからオブジェクトを完全に削除するには、このパラメータをTRUEに設定します。パラメータをTRUEに設定すると、オブジェクトはマテリアライズド・ビュー・サイトのデータベースから削除されます。


例外

表18-80 DROP_MVIEW_REPOBJECTプロシージャの例外

例外 説明
nonmview

起動サイトはマテリアライズド・ビュー・サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは存在しません。

typefailure

指定されたタイプ・パラメータはサポートされていません。


DROP_PRIORITYプロシージャ

このプロシージャは、優先順位レベルに基づいて、優先グループのメンバーを削除します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_PRIORITY(
      gname          IN   VARCHAR2,
      pgroup         IN   VARCHAR2, 
      priority_num   IN   NUMBER);

パラメータ

表18-81 DROP_PRIORITYプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

優先グループの対応付けられたマスター・グループです。

pgroup

削除対象のメンバーが含まれる優先グループの名前です。

priority_num

グループから削除する優先グループ・メンバーの優先順位レベルです。


例外

表18-82 DROP_PRIORITYプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingprioritygroup

指定された優先グループは存在しません。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。


DROP_PRIORITY_GROUPプロシージャ

このプロシージャは、指定されたマスター・グループの優先グループを削除します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_PRIORITY_GROUP (
   gname     IN   VARCHAR2,
   pgroup    IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-83 DROP_PRIORITY_GROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

優先グループの対応付けられたマスター・グループです。

pgroup

削除対象の優先グループの名前です。


例外

表18-84 DROP_PRIORITY_GROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

referenced

指定された優先グループは、競合解消に使用されています。

notquiesced

指定されたマスター・グループは静止していません。


DROP_PRIORITY_datatypeプロシージャ

このプロシージャは、値に基づいて、優先グループのメンバーを削除します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。コールするプロシージャは、priority列のデータ型によって異なります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_PRIORITY_datatype (
   gname    IN   VARCHAR2,
   pgroup   IN   VARCHAR2, 
   value    IN   datatype);

datatypeは次のとおりです。

{ NUMBER
| VARCHAR2
| CHAR
| DATE
| RAW
| NCHAR
| NVARCHAR2 }

パラメータ

表18-85 DROP_PRIORITY_datatypeプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

優先グループの対応付けられたマスター・グループです。

pgroup

削除対象のメンバーが含まれる優先グループの名前です。

value

グループから削除する優先グループ・メンバーの値です。


例外

表18-86 DROP_PRIORITY_datatypeプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingprioritygroup

指定された優先グループは存在しません。

paramtype, typefailure

値のデータ型は、この優先グループには不適切です。

notquiesced

指定されたマスター・グループは静止していません。


DROP_SITE_PRIORITYプロシージャ

このプロシージャは、指定されたマスター・グループのサイト優先グループを削除します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_SITE_PRIORITY (
   gname      IN   VARCHAR2,
   name       IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-87 DROP_SITE_PRIORITYプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

サイト優先グループの対応付けられたマスター・グループです。

name

削除対象のサイト優先グループの名前です。


例外

表18-88 DROP_SITE_PRIORITYプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

referenced

指定されたサイト優先グループは、競合解消に使用されています。

notquiesced

指定されたマスター・グループは静止していません。


DROP_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャ

このプロシージャは、指定された名前のサイトをサイト優先グループから削除します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.DROP_SITE_PRIORITY_SITE (
   gname      IN   VARCHAR2, 
   name       IN   VARCHAR2,
   site       IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-89 DROP_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

サイト優先グループの対応付けられたマスター・グループです。

name

メンバーを削除するサイト優先グループの名前です。

site

グループから削除するサイトのグローバル・データベース名です。


例外

表18-90 DROP_SITE_PRIORITY_SITEプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingrepgroup

指定されたマスター・グループは存在しません。

missingpriority

指定されたサイト優先グループは存在しません。

notquiesced

指定されたマスター・グループは静止していません。


DROP_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャ

このプロシージャは、更新、削除または一意性競合解消ルーチンを削除します。これらのプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。コールするプロシージャは、ルーチンが解消する競合のタイプによって異なります。

競合解消ルーチン

表18-91は、各競合解消ルーチンのプロシージャ名を示しています。

表18-91 競合解消ルーチン

ルーチン プロシージャ名

update

DROP_UPDATE_RESOLUTION

uniqueness

DROP_UNIQUE_RESOLUTION

delete

DROP_DELETE_RESOLUTION


構文

DBMS_REPCAT.DROP_UPDATE_RESOLUTION (
   sname              IN   VARCHAR2, 
   oname              IN   VARCHAR2, 
   column_group       IN   VARCHAR2, 
   sequence_no        IN   NUMBER);

DBMS_REPCAT.DROP_DELETE_RESOLUTION (
   sname              IN   VARCHAR2, 
   oname              IN   VARCHAR2, 
   sequence_no        IN   NUMBER);

DBMS_REPCAT.DROP_UNIQUE_RESOLUTION (
   sname              IN   VARCHAR2, 
   oname              IN   VARCHAR2, 
   constraint_name    IN   VARCHAR2, 
   sequence_no        IN   NUMBER);

パラメータ

表18-92 DROP_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

表が置かれたスキーマの名前です。

oname

競合解消ルーチンを削除する表の名前です。

column_group

更新の競合解消ルーチンを削除する列グループの名前です。

constraint_name

一意性競合解消ルーチンを削除する一意制約の名前です。

sequence_no

削除対象の競合解消メソッドに割り当てられた順序番号です。この番号でルーチンが識別されます。


例外

表18-93 DROP_conflicttype_RESOLUTIONプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトが指定されたスキーマ内の表として存在しないか、または指定された順序番号の競合解消ルーチンが登録されていません。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。


EXECUTE_DDLプロシージャ

このプロシージャは、いくつかの、またはすべてのマスター・サイトで実行されるDDLを渡します。このプロシージャは、マスター定義サイトからのみコールできます。

構文

DBMS_REPCAT.EXECUTE_DDL (
   gname           IN   VARCHAR2,
   { master_list   IN   VARCHAR2     := NULL, 
   | master_table  IN   DBMS_UTILITY.DBLINK_ARRAY,}
   DDL_TEXT        IN   VARCHAR2);

注意:

このプロシージャはオーバーロードされています。master_listパラメータとmaster_tableパラメータは、同時には指定できません。

パラメータ

表18-94 EXECUTE_DDLプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

マスター・グループの名前です。

master_list

渡されたDDLを実行するマスター・サイトの、カンマ区切りのリストです。各サイト名の間に空白は入れないでください。デフォルトのNULLの場合、マスター定義サイトを含むすべてのサイトでDDLが実行されます。

master_table

渡されたDDLを実行するマスター・サイトをリストした表です。最初のマスターは1の位置、2番目のマスターは2の位置と、順に配置します。

ddl_text

指定された各マスター・サイトで実行するDDLです。スキーマを指定せずにDDLが渡された場合、レプリケーション管理者のスキーマがデフォルトのスキーマになります。レプリケーション管理者のスキーマ以外のスキーマを使用する場合は、必ずスキーマを指定してください。


例外

表18-95 EXECUTE_DDLプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

nonmaster

少なくとも1つのサイトが、マスター・サイトではありません。

ddlfailure

マスター定義サイトのDDLが失敗しました。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。


GENERATE_MVIEW_SUPPORTプロシージャ

このプロシージャは、トリガーをアクティブにして、更新可能なマテリアライズド・ビューのレプリケーション、またはプロシージャ・レプリケーションのサポートに必要なパッケージを生成します。このプロシージャは、マテリアライズド・ビュー・サイトからコールする必要があります。


注意:

CREATE_MVIEW_REPOBJECTは自動的に、更新可能なマテリアライズド・ビューにマテリアライズド・ビュー・サポートを生成します。

構文

DBMS_REPCAT.GENERATE_MVIEW_SUPPORT (
   sname                    IN VARCHAR2,
   oname                    IN VARCHAR2,
   type                     IN VARCHAR2,
   gen_objs_owner           IN VARCHAR2 := '',
   min_communication        IN BOOLEAN  := TRUE,
   generate_80_compatible   IN BOOLEAN  := TRUE);

パラメータ

表18-96 GENERATE_MVIEW_SUPPORTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

オブジェクトが置かれたスキーマの名前です。

oname

サポートを生成するオブジェクトの名前です。

type

オブジェクトのタイプです。サポートされているタイプは、MATERIALIZED VIEWPACKAGEおよびPACKAGE BODYです。

gen_objs_owner

PACKAGEタイプまたはPACKAGE BODYタイプのオブジェクトの場合、オブジェクトが作成されるスキーマです。値がNULLの場合、オブジェクトはSNAMEに作成されます。

min_communication

値がTRUEの場合、UPDATE文で列が変更されるときにかぎり、更新トリガーで列の新しい値が送られます。列がキー列の場合、または変更された列グループ内の列の場合は、更新トリガーで列の古い値が送信されます。

generate_80_compatible

Oracle8i のデータベースとOracle 11g 以上のデータベース間の相互運用性はサポートされていないため、FALSEに設定します。


例外

表18-97 GENERATE_MVIEW_SUPPORTプロシージャの例外

例外 説明
nonmview

起動サイトはマテリアライズド・ビュー・サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは、行または列レベル・レプリケーションの情報が必要なレプリケート・スキーマ内のマテリアライズド・ビューとして存在しないか、またはラッパーの生成が必要なパッケージ(本体)として存在しません。

typefailure

指定されたタイプ・パラメータはサポートされていません。

missingschema

指定された生成オブジェクトの所有者は存在しません。

missingremoteobject

マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトのオブジェクトは、まだレプリケーション・サポートを生成していません。

commfailure

マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトにアクセスできません。


GENERATE_REPLICATION_SUPPORTプロシージャ

このプロシージャは、指定されたオブジェクトのレプリケーションのサポートに必要なトリガーおよびパッケージを生成します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.GENERATE_REPLICATION_SUPPORT (
  sname                     IN    VARCHAR2, 
  oname                     IN    VARCHAR2, 
  type                      IN    VARCHAR2, 
  package_prefix            IN    VARCHAR2   := NULL, 
  procedure_prefix          IN    VARCHAR2   := NULL, 
  distributed               IN    BOOLEAN    := TRUE,
  gen_objs_owner            IN    VARCHAR2   := NULL,
  min_communication         IN    BOOLEAN    := TRUE,
  generate_80_compatible    IN    BOOLEAN    := TRUE);

パラメータ

表18-98 GENERATE_REPLICATION_SUPPORTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

オブジェクトが置かれたスキーマの名前です。

oname

レプリケーション・サポートを生成するオブジェクトの名前です。

type

オブジェクトのタイプです。サポートされているタイプは、TABLEPACKAGEおよびPACKAGE BODYです。

package_prefix

PACKAGEタイプまたはPACKAGE BODYタイプのオブジェクトの場合は、生成されたラッパー・パッケージの名前にこの値が付加されます。デフォルトはDEFER_です。

procedure_prefix

PACKAGEタイプまたはPACKAGE BODYタイプのオブジェクトの場合は、生成されたラッパー・プロシージャの名前にこの値が付加されます。デフォルトでは接頭辞が付加されません。

distributed

このパラメータは、必ずTRUEに設定します。

gen_objs_owner

PACKAGEタイプまたはPACKAGE BODYタイプのオブジェクトの場合、オブジェクトが作成されるスキーマです。値がNULLの場合、オブジェクトはsnameに作成されます。

min_communication

このパラメータは廃止されています。デフォルト値(TRUE)を使用してください。

generate_80_compatible

Oracle8i のデータベースとOracle 11g 以上のデータベース間の相互運用性はサポートされていないため、FALSEに設定します。


例外

表18-99 GENERATE_REPLICATION_SUPPORTプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは、行レベル・レプリケーションの情報が必要な指定されたスキーマ内の表として存在しないか、またはラッパーの生成が必要なパッケージ(本体)として存在しません。

typefailure

指定されたタイプ・パラメータはサポートされていません。

notquiesced

レプリケーション・グループは静止していません。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。

missingschema

スキーマが存在しません。

duplicateobject

オブジェクトは存在しています。


MAKE_COLUMN_GROUPプロシージャ

このプロシージャは、1つ以上のメンバーを持つ新しい列グループを作成します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。


関連項目:

競合解消メソッドの詳細は、第6章「競合解消の構成」および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.MAKE_COLUMN_GROUP ( 
   sname                 IN   VARCHAR2,
   oname                 IN   VARCHAR2,
   column_group          IN   VARCHAR2,
   list_of_column_names  IN   VARCHAR2 | DBMS_REPCAT.VARCHAR2S);

パラメータ

表18-100 MAKE_COLUMN_GROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

レプリケート表が置かれたスキーマの名前です。

oname

新しい列グループを作成するレプリケート表の名前です。表はネストした表の記憶表を利用できます。

column_group

作成する列グループに割り当てる名前です。

list_of_column_names

グループ化する列の名前です。列名は、カンマ区切りのリストとPL/SQL連想配列のいずれでも指定できます。PL/SQL連想配列のタイプはDBMS_REPCAT.VARCHAR2Sにする必要があります。表のすべての列を含む列グループを作成するには、単一の値'*'を使用します。

列オブジェクトは指定できますが、列オブジェクトの属性は指定できません。

表がオブジェクト表の場合、SYS_NC_OID$を指定して列グループにオブジェクト識別子列を追加できます。この列は各行オブジェクトのオブジェクト識別子を追跡します。

表がネストした表の記憶表である場合は、NESTED_TABLE_IDを指定して、ネストした表の各行の識別子を追跡する列を追加できます。


例外

表18-101 MAKE_COLUMN_GROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

duplicategroup

指定された列グループはこの表に存在しています。

missingobject

指定された表は存在しません。

missingcolumn

指定された列は、指定された表に存在しません。

duplicatecolumn

指定された列は、すでに他の列グループのメンバーになっています。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。


PREPARE_INSTANTIATED_MASTERプロシージャ

このプロシージャは、他の準備された新しいマスター・サイトおよび既存のマスター・サイトから起動マスター・サイトへの遅延トランザクションの伝播を有効にします。このプロシージャはまた、起動マスター・サイトから他の準備された新しいマスター・サイトおよび既存のマスター・サイトへの遅延トランザクションの伝播も有効にします。

データベース全体のエクスポートやインポートまたは変更ベースのリカバリを実行した場合は、新しいマスター・サイトにはマスター定義サイトの遅延トランザクション・キューにあった遅延トランザクションがすべて含まれます。これらの遅延トランザクションは新しいマスター・サイトには存在できないため、このプロシージャではデータベース全体のエクスポートやインポートまたは変更ベースのリカバリが使用された場合、遅延トランザクション・キューおよびエラー・キューのすべてのトランザクションを削除します。

オブジェクトレベルのエクスポートまたはインポートの際は、このプロシージャを実行する前に、拡張グループのDBA_REPCATLOGデータ・ディクショナリ・ビューのすべての要求がエラーなしに処理されたことを確認してください。


注意:

  • 新しいマスター・サイトのインスタンス化(エクスポートやインポートまたは変更ベースのリカバリ)が完了するまで、このプロシージャをコールしないでください。

  • このプロシージャの実行が正常に戻されるまで、データ操作言語(DML)文を新しいマスター・サイトの拡張マスター・グループのオブジェクトに直接使用しないでください。DML文はレプリケートされない場合があります。

  • このプロシージャの実行が正常に戻されるまで、遅延トランザクションの作成にDBMS_DEFERパッケージは使用しないでください。これらの遅延トランザクションはレプリケートされない場合があります。



注意:

変更ベースのリカバリを使用するには、既存のマスター・サイトおよび新しいマスター・サイトを同じオペレーティング・システム上で実行する必要があります(ただし、オペレーティング・システムのリリースは同じでなくてもかまいません)。

構文

DBMS_REPCAT.PREPARE_INSTANTIATED_MASTER (
   extension_id             IN       RAW);

パラメータ

表18-102 PREPARE_INSTANTIATED_MASTERプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
extension_id

静止せずにマスター・グループにマスター・データベースを追加するための、現在保留になっている要求の識別子です。extension_idは、DBA_REPSITES_NEWおよびDBA_REPEXTENSIONSデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せて検索できます。


例外

表18-103 PREPARE_INSTANTIATED_MASTERプロシージャの例外

例外 説明
typefailure

パラメータの1つに指定されたパラメータ値が不適正です。

dbnotcompatible

機能がデータベースのバージョンと互換性がありません。すべてのデータベースには、9.2.0以上の互換性のレベルが必要です。


PURGE_MASTER_LOGプロシージャ

このプロシージャは、指定されたID番号、ソースまたはマスター・グループに対応付けられた、DBA_REPCATLOGビュー内のローカル・メッセージを削除します。

特定のソースから管理要求をすべてパージするには、idパラメータにNULLを指定します。全ソースから管理要求をすべてパージするには、idパラメータとsourceパラメータの両方にNULLを指定します。

構文

DBMS_REPCAT.PURGE_MASTER_LOG (
   id      IN   BINARY_INTEGER, 
   source  IN   VARCHAR2, 
   gname   IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-104 PURGE_MASTER_LOGプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
id

DBA_REPCATLOGビューに表示される要求のID番号です。

source

要求が発行されたマスター・サイトです。

gname

要求の対象であるマスター・グループの名前です。


例外

表18-105 PURGE_MASTER_LOGプロシージャの例外

例外 説明
nonmaster

gnameNULLでなく、起動サイトがマスター・サイトではありません。


PURGE_STATISTICSプロシージャ

このプロシージャは、DBA_REPRESOLUTION_STATISTICSビューから情報を削除します。

構文

DBMS_REPCAT.PURGE_STATISTICS (
   sname      IN   VARCHAR2, 
   oname      IN   VARCHAR2, 
   start_date IN   DATE,
   end_date   IN   DATE);

パラメータ

表18-106 PURGE_STATISTICSプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

レプリケート表が置かれたスキーマの名前です。

oname

競合解消の統計をパージする表の名前です。

start_date/end_date

統計をパージする日付の範囲です。start_dateNULLの場合は、end_dateまでのすべての統計がパージされます。end_dateNULLの場合は、start_date以後のすべての統計がパージされます。


例外

表18-107 PURGE_STATISTICSプロシージャの例外

例外 説明
missingschema

指定されたスキーマは存在しません。

missingobject

指定された表は存在しません。

statnotreg

統計の収集に表が登録されていません。


REFRESH_MVIEW_REPGROUPプロシージャ

このプロシージャは、マテリアライズド・ビュー・グループを、対応付けられたマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトからの最新データでリフレッシュします。

構文

DBMS_REPCAT.REFRESH_MVIEW_REPGROUP (
   gname                  IN   VARCHAR2,
   drop_missing_contents  IN   BOOLEAN    := FALSE,
   refresh_mviews         IN   BOOLEAN    := FALSE,
   refresh_other_objects  IN   BOOLEAN    := FALSE,
   gowner                 IN   VARCHAR2   := 'PUBLIC');

パラメータ

表18-108 REFRESH_MVIEW_REPGROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

レプリケーション・グループの名前です。

drop_missing_contents

オブジェクトはマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトのレプリケーション・グループから削除されても、マテリアライズド・ビュー・サイトのスキーマからは自動的に削除はされません。これは単に、レプリケートされなくなります。すなわち、オブジェクトに加えられた変更が、対応付けられたマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトに送信されなくなります。マテリアライズド・ビューは、対応付けられたマスター表またはマスター・マテリアライズド・ビューからリフレッシュし続けることができます。ただし、更新可能なマテリアライズド・ビューに加えられた変更は失われます。オブジェクトをレプリケーション・グループから削除する際は、このパラメータをTRUEに設定すると、スキーマから完全に削除できます。

refresh_mviews

値をTRUEに設定すると、レプリケーション・グループ内のマテリアライズド・ビューの内容がリフレッシュされます。

refresh_other_objects

この値をTRUEに設定すると、レプリケーション・グループ内の非マテリアライズド・ビュー・オブジェクトの内容がリフレッシュされます。非マテリアライズド・ビュー・オブジェクトには、次のようなものがあります。

  • ビュー

  • 索引

  • PL/SQLパッケージおよびパッケージ本体

  • PL/SQLプロシージャおよびファンクション

  • トリガー

  • シノニム

gowner

マテリアライズド・ビュー・グループの所有者です。


例外

表18-109 REFRESH_MVIEW_REPGROUPプロシージャの例外

例外 説明
nonmview

起動サイトはマテリアライズド・ビュー・サイトではありません。

nonmaster

マスターがマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトではなくなっています。

commfailure

マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトにアクセスできません。

missingrepgroup

レプリケーション・グループの名前が指定されていません。


REGISTER_MVIEW_REPGROUPプロシージャ

このプロシージャはDBA_REGISTERED_MVIEW_GROUPSでのマテリアライズド・ビュー・グループの挿入または変更を行って、マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトでのマテリアライズド・ビューの管理を容易にします。

構文

DBMS_REPCAT.REGISTER_MVIEW_REPGROUP (
   gname            IN   VARCHAR2,
   mviewsite        IN   VARCHAR2,
   comment          IN   VARCHAR2  := NULL,
   rep_type         IN   NUMBER    := reg_unknown,
   fname            IN   VARCHAR2  := NULL,
   gowner           IN   VARCHAR2  := 'PUBLIC');

パラメータ

表18-110 REGISTER_MVIEW_REPGROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

登録するマテリアライズド・ビュー・グループの名前です。

mviewsite

マテリアライズド・ビュー・サイトのグローバル名です。

comment

マテリアライズド・ビュー・サイトのコメント、または既存のコメントの更新です。

rep_type

マテリアライズド・ビュー・グループのバージョンです。割り当てることができる有効な定数を次に示します。

  • dbms_repcat.reg_unknown(デフォルト)

  • dbms_repcat.reg_v7_group

  • dbms_repcat.reg_v8_group

fname

このパラメータは内部で使用します。

注意: Oracleサポート・サービスから指示された場合を除き、このパラメータを設定しないでください。

gowner

マテリアライズド・ビュー・グループの所有者です。


例外

表18-111 REGISTER_MVIEW_REPGROUPプロシージャの例外

例外 説明
failregmviewrepgroup

マテリアライズド・ビュー・グループの登録に失敗しました。

missingrepgroup

レプリケーション・グループの名前が指定されていません。

nullsitename

マテリアライズド・ビュー・サイトが指定されていません。

nonmaster

プロシージャはマテリアライズド・ビューのマスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトで実行する必要があります。

duplicaterepgroup

レプリケーション・グループは存在しています。


REGISTER_STATISTICSプロシージャ

このプロシージャは、正常に実行された、表の更新、一意性および削除の競合解消の情報を収集します。

構文

DBMS_REPCAT.REGISTER_STATISTICS (
   sname IN   VARCHAR2,
   oname IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-112 REGISTER_STATISTICSプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

表が置かれたスキーマの名前です。

oname

競合解消の統計を収集する表の名前です。


例外

表18-113 REGISTER_STATISTICSプロシージャの例外

例外 説明
missingschema

指定されたスキーマは存在しません。

missingobject

指定された表は存在しません。


RELOCATE_MASTERDEFプロシージャ

このプロシージャは、マスター定義サイトをレプリケーション環境の他のマスター・サイトに変更します。

RELOCATE_MASTERDEFをコールするときに、古いマスター定義サイトまたは新しいマスター定義サイトが使用可能である必要はありません。計画済の再構成において、notify_mastersTRUEinclude_old_masterdefTRUEに設定して、RELOCATE_MASTERDEFをコールします。

構文

DBMS_REPCAT.RELOCATE_MASTERDEF (
   gname                  IN   VARCHAR2, 
   old_masterdef          IN   VARCHAR2, 
   new_masterdef          IN   VARCHAR2, 
   notify_masters         IN   BOOLEAN    := TRUE,
   include_old_masterdef  IN   BOOLEAN    := TRUE,
   require_flavor_change  IN   BOOLEAN    := FALSE);

パラメータ

表18-114 RELOCATE_MASTERDEFプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

マスター定義を再配置するレプリケーション・グループの名前です。

old_masterdef

現行のマスター定義サイトの、完全修飾されたデータベース名です。

new_masterdef

新しいマスター定義サイトにする既存のマスター・サイトの、完全修飾されたデータベース名です。

notify_masters

TRUEの場合、すべてのマスター(include_old_masterdefTRUEの場合はold_masterdefも含まれる)に、変更が同期的にマルチキャストされます。いずれかのマスターで変更が適用されなかった場合は、すべてのマスターでその変更がロールバックされます。

マスター定義サイトのみに障害が発生している場合は、notify_mastersTRUEinclude_old_masterdefFALSEに設定して、RELOCATE_MASTERDEFをコールします。複数のマスター・サイトとマスター定義サイトで障害が発生した場合は、それぞれの操作マスターで、管理者がnotify_mastersFALSEに設定してRELOCATE_MASTERDEFをコールします。

include_old_masterdef

notify_mastersTRUEで、include_old_masterdefTRUEの場合は、古いマスター定義サイトにも変更が通知されます。

require_flavor_change

このパラメータは内部で使用します。

注意: Oracleサポート・サービスから指示された場合を除き、このパラメータを設定しないでください。


例外

表18-115 RELOCATE_MASTERDEFプロシージャの例外

例外 説明
nonmaster

new_masterdefまたは起動サイトがマスター・サイトではありません。

nonmasterdef

old_masterdefはマスター定義サイトではありません。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。notify_mastersTRUEに設定されています。


REMOVE_MASTER_DATABASESプロシージャ

このプロシージャは、レプリケーション環境から1つ以上のマスター・データベースを削除します。このプロシージャは、残りのマスター・サイトで、トリガーとそれらに対応付けられたパッケージを再生成します。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.REMOVE_MASTER_DATABASES (
   gname           IN   VARCHAR2,
   master_list     IN   VARCHAR2 |
   master_table    IN   DBMS_UTILITY.DBLINK_ARRAY);

注意:

このプロシージャはオーバーロードされています。master_listパラメータとmaster_tableパラメータは、同時には指定できません。

パラメータ

表18-116 REMOVE_MASTER_DATABASESプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

レプリケーション環境に対応付けられたレプリケーション・グループの名前です。1つのマスター・データベースが複数のレプリケーション環境で使用されている場合、このパラメータによって混乱が避けられます。

master_list

レプリケーション環境から削除する完全修飾されたマスター・データベース名の、カンマ区切りのリストです。リスト内の名前の間にはスペースを挿入しません。

master_table

リストのかわりに、DBMS_UTILITY.DBLINK_ARRAYタイプのPL/SQL連想配列でデータベース名を指定できます。


例外

表18-117 REMOVE_MASTER_DATABASESプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

nonmaster

指定されたデータベースのうち少なくとも1つのデータベースが、マスター・サイトではありません。

reconfigerror

指定されたデータベースの1つが、マスター定義サイトです。

commfailure

残りのマスター・サイトのうち、少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。


RENAME_SHADOW_COLUMN_GROUPプロシージャ

このプロシージャは、レプリケート表のシャドウ列グループの名前を変更して、名前付きの列グループにします。このプロシージャを実行するためにレプリケート表のマスター・グループを静止させる必要はありません。

構文

DBMS_REPCAT.RENAME_SHADOW_COLUMN_GROUP (
   sname                IN VARCHAR2,
   oname                IN VARCHAR2,
   new_col_group_name   IN VARCHAR2)

パラメータ

表18-118 RENAME_SHADOW_COLUMN_GROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

レプリケート表が置かれたスキーマの名前です。

oname

レプリケート表の名前。

new_col_group_name

新しい列グループの名前です。現在シャドウ・グループにある列は、指定した名前の列グループに配置されます。


例外

表18-119 RENAME_SHADOW_COLUMN_GROUPプロシージャの例外

例外 説明
missmview

指定されたスキーマは存在しません。

nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは存在しません。

duplicategroup

作成を指定された列グループは存在します。


REPCAT_IMPORT_CHECKプロシージャ

このプロシージャを実行すると、レプリケート・オブジェクト、またはAdvanced Replicationで使用されたオブジェクトのエクスポートまたはインポート後に、マスター・グループのオブジェクトが適切なオブジェクト識別子およびステータス値を持つようになります。

構文

DBMS_REPCAT.REPCAT_IMPORT_CHECK (
   gname      IN   VARCHAR2,
   master     IN   BOOLEAN,
   gowner     IN   VARCHAR2  := 'PUBLIC');

パラメータ

表18-120 REPCAT_IMPORT_CHECKプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

マスター・グループの名前です。両方のパラメータを省略した場合、カレント・サイトで、すべてのマスター・グループがチェックされます。

master

マスター・サイトをチェックする場合はこれをTRUEに、マテリアライズド・ビュー・サイトをチェックする場合はFALSEに設定します。

gowner

マスター・グループの所有者です。


例外

表18-121 REPCAT_IMPORT_CHECKプロシージャの例外

例外 説明
nonmaster

masterTRUEに設定されています。データベースはレプリケーション・グループのマスター・サイトでないか、または望まれるデータベースではありません。

nonmview

masterFALSEに設定されています。データベースはレプリケーション・グループのマテリアライズド・ビュー・サイトではありません。

missingobject

レプリケーション・グループ内の有効なレプリケート・オブジェクトが存在しません。

missingrepgroup

指定したレプリケート・レプリケーション・グループは存在しません。

missingschema

指定されたスキーマは存在しません。


RESUME_MASTER_ACTIVITYプロシージャ

このプロシージャは、レプリケーション環境を静止させた後で、通常のレプリケーション・アクティビティを再開します。

構文

DBMS_REPCAT.RESUME_MASTER_ACTIVITY (
   gname       IN  VARCHAR2, 
   override    IN  BOOLEAN := FALSE);

パラメータ

表18-122 RESUME_MASTER_ACTIVITYプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

マスター・グループの名前です。

override

値がTRUEの場合は、保留になっている管理要求が無視され、各マスターで通常のレプリケーション・アクティビティがリストアされます。これは緊急の場合のみ使用します。

値がFALSEの場合は、各マスターで通常のレプリケーション・アクティビティがリストアされます。ただし、そのマスターでgnameに対する管理要求が保留にされていない場合にかぎられます。


例外

表18-123 RESUME_MASTER_ACTIVITYプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

notquiesced

マスター・グループが静止中でないか、または静止していません。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。

notallgenerated

レプリケーション・アクティビティを再開する前にレプリケーション・サポートが生成されました。


RESUME_PROPAGATION_TO_MDEFプロシージャ

新しいマスター・サイトを静止させずにマスター・グループに追加するプロセスにおいて、このプロシージャは、エクスポートが終了し、マスター・サイトに存在する拡張および影響を受けないレプリケーション・グループのマスター定義サイトへの伝播が可能になったことを示します。このプロシージャは、新しいマスター・サイトをマスター・グループに追加するために必要なエクスポートが完了した後に実行します。


関連項目:

マスター・グループへのマスター・サイトの追加の詳細は、「新しいマスター・サイトの追加」を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.RESUME_PROPAGATION_TO_MDEF (
   extension_id    IN    RAW);

パラメータ

表18-124 RESUME_PROPAGATION_TO_MDEFプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
extension_id

静止せずにマスター・グループにマスター・データベースを追加するための、現在保留になっている要求の識別子です。extension_idは、DBA_REPSITES_NEWおよびDBA_REPEXTENSIONSデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せて検索できます。


例外

表18-125 RESUME_PROPAGATION_TO_MDEFプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

extstinapp

拡張ステータスが不適切です。このプロシージャを実行する際、拡張ステータスはEXPORTINGである必要があります。拡張ステータスをチェックするには、DBA_REPEXTENSIONSのデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せます。

dbnotcompatible

機能がデータベースのバージョンと互換性がありません。すべてのデータベースには、9.2.0以上の互換性のレベルが必要です。


SEND_OLD_VALUESプロシージャ

レプリケート表の各非キー列についての遅延トランザクションの伝播中に、表中の行が更新または削除される際、古い列値を送るというオプションがあります。min_communicationTRUEに設定されている場合、デフォルトでは次のようになります。

  • 削除された行については、すべての列の古い値を送ります。

  • 更新された行については、キー列の古い値および列グループ内の修正された列を送ります。

マスター定義サイトでDBMS_REPCAT.SEND_OLD_VALUESを呼び出すことにより、すべてのマスター・サイトおよびマテリアライズド・ビュー・サイトで、この動作を変更できます。次にすべてのマスター・サイトおよび各マテリアライズド・ビュー・サイトで、レプリケーション・サポートを生成します。

ユーザー定義型を使用する場合は、列オブジェクトのリーフ属性、または列オブジェクト全体を指定できます。たとえば、cust_addressという列オブジェクトにstreet_addressという属性がある場合、column_listパラメータに、またはcolumn_tableパラメータの一部として、cust_address.street_addressを指定するか、cust_addressのみを指定できます。

構文

DBMS_REPCAT.SEND_OLD_VALUES(
   sname           IN  VARCHAR2,
   oname           IN  VARCHAR2,
   { column_list   IN  VARCHAR2,
   | column_table  IN  DBMS_UTILITY.VARCHAR2S | DBMS_UTILITY.LNAME_ARRAY,}
   operation       IN  VARCHAR2 := 'UPDATE',
   send            IN  BOOLEAN  := TRUE );

注意:

このプロシージャはオーバーロードされています。column_listパラメータとcolumn_tableパラメータは、同時には指定できません。

パラメータ

表18-126 SEND_OLD_VALUESプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

表が置かれたスキーマの名前です。

oname

レプリケート表の名前。表はネストした表の記憶表を利用できます。

column_list

表の列のカンマ区切りのリストです。各エントリの間にはスペースを挿入しません。

column_table

リストのかわりに、DBMS_REPCAT.VARCHAR2SまたはDBMS_UTILITY.LNAME_ARRAYのPL/SQL連想配列を使用して列名を指定できます。最初の列名は1の位置、2番目の列名は2の位置と、順に配置します。

30バイト以上の列名がある場合は、DBMS_UTILITY.LNAME_ARRAYを使用します。これは列オブジェクトの属性を指定した際に起こる場合があります。

operation

可能な値は、updatedelete、または更新と削除を意味するアスタリスク・ワイルドカード'*'です。

send

値がTRUEの場合は、指定された列の古い値が送られます。値がFALSEの場合は、指定された列の古い値が送られません。指定されていない列や操作には影響がありません。

表のmin_communicationTRUEになると、マスター定義サイトで、指定された変更が有効になります。min_communication TRUEで、マスター・サイトやマテリアライズド・ビュー・サイトで次にレプリケーション・サポートが生成されると、変更が有効になります。



注意:

operationパラメータにより、行が削除または更新された際に非キー列の古い値を送信するかどうかを指定できます。古い値を送信しない場合、古い値のかわりにNULLが送信され、更新または削除が適用されるときに古い値とターゲット・サイドの列の現在の値が等しいとみなされます。

Oracleのデフォルトの動作を変更する前に、SEND_OLD_VALUESプロシージャを使用して削減されるデータ伝播の詳細を、『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』で参照してください。


例外

表18-127 SEND_OLD_VALUESプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは、行レベル・レプリケーションの情報が必要な指定されたスキーマ内の表として存在しません。

missingcolumn

少なくとも1つの列が、表に存在しません。

notquiesced

マスター・グループは静止していません。

typefailure

無効な操作が指定されました。

keysendcomp

指定された列は、表中のキー列です。

dbnotcompatible

機能がデータベースのバージョンと互換性がありません。この例外は一般的に、列オブジェクトの属性を送ろうとした際に発生します。この場合、データベースの互換性のレベルは、すべて9.2.0以上である必要があります。


SET_COLUMNSプロシージャ

このプロシージャを使用すると、主キーのかわりに代替列または列グループを使用して、行レベル・レプリケーションを使用する際に比較する表中の列を決定できます。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

列オブジェクトを使用する際、列オブジェクトの属性が主キーまたは主キーの一部として使用できる場合は、その属性を代替キー列の一部にできます。たとえば、cust_addressという列オブジェクトにstreet_addressというVARCHAR2属性がある場合、column_listパラメータに、またはcolumn_tableパラメータの一部として、cust_address.street_addressを指定できます。ただし、列オブジェクトcust_address全体は指定できません

ネストした表の列の記憶表については、このプロシージャはNESTED_TABLE_IDを代替キー列として受け入れます。

オブジェクト表を使用する際は、代替キー列は指定できません。オブジェクト表のOIDがシステム生成の場合は、オブジェクト表のOID列がオブジェクト表のキーとして使用されます。オブジェクト表のOIDがユーザー定義の場合は、オブジェクト表の主キーがキーとして使用されます。

次のタイプの列は、代替キー列として指定できません。

  • LOBまたは列オブジェクトのLOB属性

  • コレクションまたは列オブジェクトのコレクション属性

  • REF

  • 列オブジェクト全体


関連項目:

主キー列の制限事項の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』constraint_clauseに関する説明を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.SET_COLUMNS (
   sname           IN    VARCHAR2,
   oname           IN    VARCHAR2,
   { column_list   IN    VARCHAR2
   | column_table  IN    DBMS_UTILITY.NAME_ARRAY | DBMS_UTILITY.LNAME_ARRAY } );

注意:

このプロシージャはオーバーロードされています。column_listパラメータとcolumn_tableパラメータは、同時には指定できません。

パラメータ

表18-128 SET_COLUMNSプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
sname

表が置かれたスキーマの名前です。

oname

表の名前です。

column_list

主キーとして使用する表内の列の、カンマ区切りのリストです。各エントリの間にはスペースを挿入しません。

column_table

リストのかわりに、DBMS_UTILITY.NAME_ARRAYまたはDBMS_UTILITY.LNAME_ARRAYのPL/SQL連想配列を使用して列名を指定できます。最初の列名は1の位置、2番目の列名は2の位置と、順に配置します。

30バイト以上の列名がある場合は、DBMS_UTILITY.LNAME_ARRAYを使用します。これは列オブジェクトの属性を指定した際に起こる場合があります。


例外

表18-129 SET_COLUMNSプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

missingobject

指定されたオブジェクトは、行レベル・レプリケーションの情報が必要な指定されたスキーマ内の表として存在しません。

missingcolumn

少なくとも1つの列が、表に存在しません。

notquiesced

レプリケーション・グループが静止中でないか、または静止していません。


SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャ

このプロシージャは、既存のレプリケーション・グループに追加したいマスター・サイトを、グループを静止させずに指定します。このプロシージャは、指定されたマスター・グループのマスター定義サイトで実行する必要があります。

必要な場合は、このプロシージャはマスター・グループに新しいマスター・サイトを追加するプロセスを追跡するextension_idを作成します。このextension_idは、プロセスの様々な段階で実行する他のプロシージャで使用します。extension_idは、DBA_REPSITES_NEWデータ・ディクショナリ・ビューおよびDBA_REPEXTENSIONSデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せて検索できます。

このプロシージャは、指定されたレプリケーション・グループのDBA_REPSITES_NEWデータ・ディクショナリ・ビューに新しいマスター・サイトを追加します。このプロシージャは指定されたレプリケーション・グループに何度でも実行できます。2度以上実行する場合、指定されたレプリケーション・グループのローカルなDBA_REPSITES_NEWデータ・ディクショナリ・ビューのマスターは、master_listパラメータまたはmaster_tableパラメータで指定されたマスターに置換されます。

このプロシージャは、ADD_NEW_MASTERSプロシージャを実行する前に実行する必要があります。ADD_NEW_MASTERSプロシージャを実行するまで、マスター・グループに新しいマスター・サイトは追加されません。


関連項目:


構文

DBMS_REPCAT.SPECIFY_NEW_MASTERS (
   gname           IN   VARCHAR2,
   { master_list   IN   VARCHAR2 
   | master_table  IN   DBMS_UTILITY.DBLINK_ARRAY});

注意:

このプロシージャはオーバーロードされています。master_listパラメータとmaster_tableパラメータは、同時には指定できません。

パラメータ

表18-130 SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

新しいマスター・サイトを追加するマスター・グループの名前です。

master_list

マスター・グループに追加する新しいマスター・サイトの、カンマ区切りのリストです。既存のマスター・サイトは含めず、新しいマスター・サイトのみをリストします。各サイト名の間に空白は入れないでください。

master_listNULLの場合、指定されたレプリケーション・グループのマスター・サイトはすべてDBA_REPSITES_NEWデータ・ディクショナリ・ビューから削除されます。マスター・グループが拡張されていないことを示すには、NULLを指定します。

master_table

マスター・グループに追加する新しいマスター・サイトをリストした表です。表には既存のマスター・サイトは含めず、新しいマスター・サイトのみをリストします。最初のマスター・サイトは1の位置、2番目のマスターは2の位置と、順に配置します。

表が空の場合は、指定されたレプリケーション・グループのマスター・サイトはすべてDBA_REPSITES_NEWデータ・ディクショナリ・ビューから削除されます。マスター・グループが拡張されていないことを示すには、空の表を使用します。


例外

表18-131 SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャの例外

例外 説明
duplicaterepgroup

追加しようとしているマスター・サイトは、すでにマスター・グループの一部となっています。

nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

propmodenotallowed

同期伝播モードはこの操作では使用できません。使用できるのは非同期伝播モードのみです。

extstinapp

ステータス付きの拡張要求は使用できません。マスター・グループにextension_idはないか、またはextension_idステータスはREADYである必要があります。各extension_idのステータスは、DBA_REPEXTENSIONSデータ・ディクショナリ・ビューのマスター・サイトで表示できます。

dbnotcompatible

機能がデータベースのバージョンと互換性がありません。すべてのデータベースには、9.2.0以上の互換性のレベルが必要です。

notsamecq

マスター・グループが同じ接続修飾子を持っていません。


STREAMS_MIGRATIONプロシージャ

Advanced Replication環境をStreams環境に移行する移行スクリプトを生成します。具体的には、このプロシージャでは、特定のレプリケーション・グループに対するStreams環境を設定するスクリプトが生成されます。生成されたスクリプトはカスタマイズが可能であり、各マスター・サイトでこのスクリプトを実行して移行できます。


関連項目:

Advanced ReplicationからStreamsへの移行の詳細は、『Oracle Streamsレプリケーション管理者ガイド』を参照してください。

構文

DBMS_REPCAT.STREAMS_MIGRATION ( 
     gnames              IN   DBMS_UTILITY.NAME_ARRAY, 
     file_location       IN   VARCHAR2, 
     filename            IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-132 STREAMS_MIGRATIONプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gnames

Streamsに移行するレプリケーション・グループのリストです。リスト表示されたすべてのレプリケーション・グループには、同じマスター・サイトが含まれている必要があります。レプリケーション・グループに異なるマスターが含まれていると、エラーが発生します。

file_location

移行スクリプトのディレクトリ位置です。指定する位置は、PL/SQLにアクセスできるディレクトリ・オブジェクトである必要があります。SQL文CREATE DIRECTORYを使用して、ディレクトリ・オブジェクトを作成できます。

関連項目: CREATE DIRECTORY文の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

filename

移行スクリプトの名前です。


SUSPEND_MASTER_ACTIVITYプロシージャ

このプロシージャは、マスター・グループのレプリケーション・アクティビティを中断します。このプロシージャを使用して、マスター・グループを静止させます。このプロシージャは、マスター定義サイトからコールする必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.SUSPEND_MASTER_ACTIVITY (
   gname   IN   VARCHAR2);

パラメータ

表18-133 SUSPEND_MASTER_ACTIVITYプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

アクティビティを中断するマスター・グループの名前です。


例外

表18-134 SUSPEND_MASTER_ACTIVITYプロシージャの例外

例外 説明
nonmasterdef

起動サイトはマスター定義サイトではありません。

notnormal

マスター・グループで通常の操作が行われていません。

commfailure

少なくとも1つのマスター・サイトにアクセスできません。


SWITCH_MVIEW_MASTERプロシージャ

このプロシージャは、マテリアライズド・ビュー・グループのマスター・サイトを他のマスター・サイトに変更します。このプロシージャは、影響を受けるマテリアライズド・ビューの完全なリフレッシュを行い、必要に応じてトリガーおよびその対応付けられたパッケージを再生成します。このプロシージャでは、マスター・サイトの変更前に、キューが古いマスター・サイトにプッシュされることはありません。


注意:

他のマテリアライズド・ビュー(レベル2以上)に基づくマテリアライズド・ビューのマスターを切り替えることはできません。このようなマテリアライズド・ビューのベースを別のマスターにするには、マテリアライズド・ビューを削除して再作成する必要があります。

構文

DBMS_REPCAT.SWITCH_MVIEW_MASTER (
   gname         IN   VARCHAR2, 
   master        IN   VARCHAR2,
   gowner        IN   VARCHAR2  := 'PUBLIC');

パラメータ

表18-135 SWITCH_MVIEW_MASTERプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

マスター・サイトを変更するマテリアライズド・ビュー・グループの名前です。

master

マテリアライズド・ビュー・グループに使用する新しいマスター・サイトの、完全修飾されたデータベース名です。

gowner

マテリアライズド・ビュー・グループの所有者です。


例外

表18-136 SWITCH_MVIEW_MASTERプロシージャの例外

例外 説明
nonmview

起動サイトはマテリアライズド・ビュー・サイトではありません。

nonmaster

データベースはマスター・サイトではありません。

commfailure

指定されたデータベースにはアクセスできません。

missingrepgroup

マテリアライズド・ビュー・グループは存在しません。

qrytoolong

マテリアライズド・ビュー定義問合せが32KBを超えています。

alreadymastered

ローカル・サイトに、同じグループ名で、古いマスター・サイトをマスターに持つ別のマテリアライズド・ビュー・グループがあります。


UNDO_ADD_NEW_MASTERS_REQUESTプロシージャ

このプロシージャは、指定されたextension_idについて、SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャおよびADD_NEW_MASTERSプロシージャによるすべての変更を元に戻します。

このプロシージャは1つのマスター・サイト(マスター定義サイトの場合もある)で実行され、そのマスター・サイトのみに影響を与えます。このプロシージャを、要求の影響を受けた1つのマスター・サイトで実行するには、その要求の影響を受けた、新規および既存のマスター・サイトすべてで実行する必要があります。DBA_REPSITES_NEWデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せると、extension_idの影響を受けた新しいマスター・サイトを調べることができます。このデータ・ディクショナリ・ビューには、レプリケーション・グループ名もリストされており、このプロシージャはレプリケーション・グループ内の既存のマスター・サイトすべてで実行する必要があります。


注意:

このプロシージャは、通常はコールしません。このプロシージャは、1つ以上のマスター・サイトで、新しいマスターを静止なしで追加する操作が行えない場合にのみ使用します。このプロシージャは、SPECIFY_NEW_MASTERSプロシージャおよびADD_NEW_MASTERSプロシージャの実行後で、RESUME_PROPAGATION_TO_MDEFプロシージャおよびPREPARE_INSTANTIATED_MASTERプロシージャの実行に実行してください。

特定のextension_idRESUME_PROPAGATION_TO_MDEFまたはPREPARE_INSTANTIATED_MASTERを実行した後に、このプロシージャを実行しないでください


構文

DBMS_REPCAT.UNDO_ADD_NEW_MASTERS_REQUEST (
   extension_id   IN  RAW,
   drop_contents  IN  BOOLEAN := TRUE);

パラメータ

表18-137 UNDO_ADD_NEW_MASTERS_REQUESTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
extension_id

静止せずにマスター・グループにマスター・データベースを追加するための、現在保留になっている要求の識別子です。extension_idは、DBA_REPSITES_NEWおよびDBA_REPEXTENSIONSデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せて検索できます。

drop_contents

ローカル・サイトで拡張されている新しいレプリケーション・グループ内のオブジェクトの目次を削除するには、デフォルトのTRUEを指定します。目次を保存するには、FALSEを指定します。


例外

表18-138 UNDO_ADD_NEW_MASTERS_REQUESTプロシージャの例外

例外 説明
dbnotcompatible

機能がデータベースのバージョンと互換性がありません。すべてのデータベースには、9.2.0以上の互換性のレベルが必要です。

typefail

指定されたパラメータ値は不適正です。


UNREGISTER_MVIEW_REPGROUPプロシージャ

このプロシージャはDBA_REGISTERED_MVIEW_GROUPSからのマテリアライズド・ビュー・グループの削除を行って、マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトでのマテリアライズド・ビューの管理を容易にします。このプロシージャは、マスター・サイトまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイトで実行します。

構文

DBMS_REPCAT.UNREGISTER_MVIEW_REPGROUP (
   gname      IN   VARCHAR2,
   mviewsite  IN   VARCHAR2,
   gowner     IN   VARCHAR2  := 'PUBLIC');

パラメータ

表18-139 UNREGISTER_MVIEW_REPGROUPプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

登録解除するマテリアライズド・ビュー・グループの名前です。

mviewsite

マテリアライズド・ビュー・サイトのグローバル名です。

gowner

マテリアライズド・ビュー・グループの所有者です。


VALIDATEファンクション

このファンクションは、マルチマスター・レプリケーション環境のキー条件が正確であるかどうかを確認します。

構文

DBMS_REPCAT.VALIDATE (
   gname               IN  VARCHAR2, 
   check_genflags      IN  BOOLEAN := FALSE,
   check_valid_objs    IN  BOOLEAN := FALSE,
   check_links_sched   IN  BOOLEAN := FALSE,
   check_links         IN  BOOLEAN := FALSE,
   error_table         OUT DBMS_REPCAT.VALIDATE_ERR_TABLE)
  RETURN BINARY_INTEGER;

DBMS_REPCAT.VALIDATE (
   gname               IN  VARCHAR2, 
   check_genflags      IN  BOOLEAN := FALSE,
   check_valid_objs    IN  BOOLEAN := FALSE,
   check_links_sched   IN  BOOLEAN := FALSE,
   check_links         IN  BOOLEAN := FALSE,
   error_msg_table     OUT DBMS_UTILITY.UNCL_ARRAY,
   error_num_table     OUT DBMS_UTILITY.NUMBER_ARRAY )
  RETURN BINARY_INTEGER;

注意:

このファンクションはオーバーロードされています。VALIDATEの戻り値は、検出されたエラーの数です。このファンクションのOUTパラメータでは、検出されたエラーが戻されます。「構文」に示す最初のインタフェース・ファンクションで、error_tableは、レコードの配列で構成されます。それぞれのレコードには、VARCHAR2NUMBERがあります。文字列フィールドにはエラー・メッセージが、数値フィールドにはOracleエラー番号が入ります。

「構文」に示す2番目のインタフェース・ファンクションも同様ですが、OUT配列が2つあります。VARCHAR2配列にはエラー・メッセージが、NUMBER配列にはエラー番号が入ります。


パラメータ

表18-140 VALIDATEファンクションのパラメータ

パラメータ 説明
gname

確認するマスター・グループの名前です。

check_genflags

グループ内のすべてのオブジェクトが生成されたかどうかが確認されます。この処理は、マスター定義サイトでのみ行われます。

check_valid_objs

グループ内のオブジェクトの基になるオブジェクトが有効であるかどうかが確認されます。この処理は、マスター定義サイトでのみ行われます。マスター定義サイトでの処理が他のすべてのサイトに波及し、基になるオブジェクトが有効であるかどうかがチェックされます。オブジェクトの有効性は、接続ユーザーのスキーマ内で確認されます。

check_links_sched

リンクがスケジュールされているかどうかが確認されます。この処理は各マスター・サイトで実行されます。

check_links

レプリケーションが正しく行われるように、接続ユーザー(repadmin)およびプロパゲータに正しいリンクが設定されているかどうかが確認されます。リンクがデータベースに存在し、アクセス可能であるかどうかがチェックされます。この処理は各マスター・サイトで実行されます。

error_table

検出されたエラーの総数およびメッセージが戻されます。

error_msg_table

検出されたすべてのエラーのメッセージが戻されます。

error_num_table

検出されたエラーの総数が戻されます。


例外

表18-141 VALIDATEファンクションの例外

例外 説明
missingdblink

データベース・リンクがレプリケーション・プロパゲータのスキーマに存在しないか、またはスケジュールされていません。データベース・リンクが確実にデータベースに存在し、アクセス可能で、その実行がスケジュールされるようにしてください。

dblinkmismatch

ローカル・ノードのデータベース・リンク名が、リンクがアクセスするデータベースのグローバル名と一致しません。GLOBAL_NAMES初期化パラメータがTRUEに設定され、リンク名がグローバル名と一致するようにしてください。

dblinkuidmismatch

ローカル・ノードのレプリケーション管理ユーザーのユーザー名と、データベース・リンクに対応するノードのユーザー名が異なります。Advanced Replicationでは、これらのユーザーの名前が同じことを前提としています。ローカル・ノードのレプリケーション管理ユーザーのユーザーIDと、データベース・リンクに対応するノードのユーザーIDを同じにしてください。

objectnotgenerated

オブジェクトが他のマスター・サイトで生成されていないか、生成がまだ終了していません。マスター定義サイトのオブジェクトに対するGENERATE_REPLICATION_SUPPORTおよびDO_DEFERRED_REPCAT_ADMINのコールで、確実にオブジェクトが生成されるようにしてください。


使用上の注意

VALIDATEの戻り値は、検出されたエラーの数です。このファンクションのOUTパラメータでは、検出されたエラーが戻されます。最初のインタフェース・ファンクションerror_tableは、レコードの配列で構成されます。それぞれのレコードには、VARCHAR2NUMBERがあります。文字列フィールドにはエラー・メッセージが、数値フィールドにはOracleエラー番号が入ります。

2番目のインタフェースは最初のインタフェースに似ていますが、OUT配列が2つあります。VARCHAR2配列にはエラー・メッセージが、NUMBER配列にはエラー番号が入ります。

WAIT_MASTER_LOGプロシージャ

このプロシージャは、マスター・サイトに非同期で伝播された変更が適用されたかどうかを判別します。

構文

DBMS_REPCAT.WAIT_MASTER_LOG (
   gname          IN    VARCHAR2, 
   record_count   IN    NATURAL, 
   timeout        IN    NATURAL, 
   true_count     OUT   NATURAL);

パラメータ

表18-142 WAIT_MASTER_LOGプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
gname

マスター・グループの名前です。

record_count

完了していないアクティビティの数がこのしきい値と同じか、このしきい値より少なくなると、プロシージャが終了します。

timeout

プロシージャが終了するまで待つ最大秒数です。

true_count
(out parameter)

完了していないアクティビティの数が戻されます。


例外

表18-143 WAIT_MASTER_LOGプロシージャの例外

例外 説明
nonmaster

起動サイトはマスター・サイトではありません。