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Oracle® Databaseアドバンスト・レプリケーション・マネージメントAPIリファレンス
12cリリース1 (12.1)
E52979-02
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19 DBMS_REPCAT_INSTANTIATE

DBMS_REPCAT_INSTANTIATEパッケージによって、デプロイメント・テンプレートがインスタンス化されます。

この章には、次の項が含まれます。

DBMS_REPCAT_INSTANTIATEサブプログラムの概要

表19-1 DBMS_REPCAT_INSTANTIATEパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明
DROP_SITE_INSTANTIATION Procedure

DBA_REPCAT_TEMPLATE_SITESビューからターゲット・サイトを削除するパブリック・プロシージャです。

INSTANTIATE_OFFLINE Function

オフラインでリモート・マテリアライズド・ビュー・サイトにマテリアライズド・ビュー環境を構築する際に使用するスクリプトを、マスター・サイトに生成するパブリック・ファンクションです。

INSTANTIATE_ONLINE Function

オンラインでリモート・マテリアライズド・ビュー・サイトにマテリアライズド・ビュー環境を構築する際に使用するスクリプトを、マスター・サイトに生成するパブリック・ファンクションです。


DROP_SITE_INSTANTIATIONプロシージャ

このプロシージャは、ターゲット・サイトでテンプレートのインスタンス化を削除します。このプロシージャは、マスター・サイトで関連するすべてのメタデータを削除し、指定されたサイトでのマテリアライズド・ビューのリフレッシュを使用禁止にします。このプロシージャは、最初にテンプレートをインスタンス化したユーザーとして実行する必要があります。テンプレートをインスタンス化したユーザーを確認するには、ALL_REPCAT_TEMPLATE_SITESビューで問合せを行います。

構文

DBMS_REPCAT_INSTANTIATE.DROP_SITE_INSTANTIATION(
     refresh_template_name  IN   VARCHAR2,
     site_name              IN   VARCHAR2);

パラメータ

表19-2 DROP_SITE_INSTANTIATIONプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明
refresh_template_name

削除対象のデプロイメント・テンプレートの名前です。

site_name

指定されたテンプレートのインスタンス化を削除するマスター・サイトの位置です。


INSTANTIATE_OFFLINEファンクション

このファンクションは、オフラインでリモート・マテリアライズド・ビュー・サイトにマテリアライズド・ビュー環境を構築する際に使用するファイルを、マスター・サイトに生成します。生成されたファイルは、オフライン・インスタンシエーション・ファイルで、マスター・サイトに長時間接続できないリモート・マテリアライズド・ビュー・サイトで使用します。

リモート・マテリアライズド・ビュー・サイトがラップトップの場合、このプロシージャを使用すると便利です。Oracle Enterprise Manager Cloud ControlのAdvanced Replicationインタフェースのパッケージ・インタフェースを使用して、生成されたファイルやデータを1つのファイルにパッケージ化すると、FTPサイトに転送したり、CD-ROMやフロッピィ・ディスクなどにロードできます。ファイルは、DBMS_FILE_TRANSFERパッケージを使用して転送することもできます。

このファンクションで生成されたスクリプトは、USER_REPCAT_TEMP_OUTPUT一時ビューに格納され、デプロイメント・テンプレートの配布時に、Oracle Enterprise Manager Cloud ControlのAdvanced ReplicationインタフェースなどのOracleツール製品で使用します。このファンクションで戻される数値は、USER_REPCAT_TEMP_OUTPUTビューから適切な情報を取り出す際に使用します。

このパブリック・ファンクションを実行するユーザーは、指定されたサイトのインスタンス化されたテンプレートの登録ユーザーになります。


注意:

このファンクションは、デプロイメント・テンプレートのオフライン・インスタンシエーションに使用します。

このファンクションを、DBMS_OFFLINE_OGパッケージのプロシージャ(マスター表のオフライン・インスタンシエーションの実行に使用)と混同しないでください。これらのプロシージャの使用方法の詳細は、このパッケージのドキュメントを参照してください。



関連項目:


構文

DBMS_REPCAT_INSTANTIATE.INSTANTIATE_OFFLINE(
     refresh_template_name   IN   VARCHAR2,
     site_name               IN   VARCHAR2, 
     runtime_parm_id         IN   NUMBER    := -1e-130,
     next_date               IN   DATE      := SYSDATE,
     interval                IN   VARCHAR2  := 'SYSDATE + 1',
     use_default_gowner      IN   BOOLEAN   := TRUE)
     return NUMBER;

パラメータ

表19-3 INSTANTIATE_OFFLINEファンクションのパラメータ

パラメータ 説明
refresh_template_name

インスタンス化されるデプロイメント・テンプレートの名前です。

site_name

デプロイメント・テンプレートをインスタンス化しているリモート・サイトの名前です。

runtime_parm_id

INSERT_RUNTIME_PARMSプロシージャを使用してランタイム・パラメータ値を定義した場合は、ランタイム・パラメータの作成時に使用したIDを指定します(IDは、GET_RUNTIME_PARM_IDファンクションで取得済です)。

next_date

リフレッシュ・グループの作成時に使用する、次のリフレッシュ日の値です。

interval

リフレッシュ・グループの作成時に使用する、リフレッシュ間隔です。

use_default_gowner

値がTRUEの場合、作成されたマテリアライズド・ビュー・グループはデフォルトのユーザーPUBLICが所有します。値がFALSEの場合、作成されたマテリアライズド・ビュー・グループはインスタンス化を実行するユーザーが所有します。


例外

表19-4 INSTANTIATE_OFFLINEファンクションの例外

例外 説明
miss_refresh_template

指定されたデプロイメント・テンプレート名が無効か、または存在しません。

dupl_template_site

デプロイメント・テンプレートは、このマテリアライズド・ビュー・サイトでインスタンス化されています。デプロイメント・テンプレートは、各マテリアライズド・ビュー・サイトにつき1回のみインスタンス化できます。

not_authorized

このユーザーは、デプロイメント・テンプレートのインスタンス化を認証されていません。


戻り値

表19-5 INSTANTIATE_OFFLINEファンクションの戻り値

戻り値 説明

<システム生成番号>

USER_REPCAT_TEMP_OUTPUTビューから選択して、生成されたインスタンス化スクリプトを取得するときの、output_idに対するシステム生成番号を示します。


INSTANTIATE_ONLINEファンクション

このファンクションは、オンラインでリモート・マテリアライズド・ビュー・サイトにマテリアライズド・ビュー環境を構築する際に使用するスクリプトを、マスター・サイトに生成します。生成されたスクリプトは、マスター・サイトに長時間接続できるリモート・マテリアライズド・ビュー・サイトで使用します。新しいマテリアライズド・ビューに設定されるデータの量によっては、リモート・マテリアライズド・ビュー・サイトでのインスタンス化処理に時間がかかります。

このファンクションで生成されたスクリプトは、USER_REPCAT_TEMP_OUTPUT一時ビューに格納され、デプロイメント・テンプレートの配布時に、Oracle Enterprise Manager Cloud ControlのAdvanced ReplicationインタフェースなどのOracleツール製品で使用します。このファンクションで戻される数値は、USER_REPCAT_TEMP_OUTPUTビューから適切な情報を取り出す際に使用します。

このパブリック・ファンクションを実行するユーザーは、指定されたサイトのインスタンス化されたテンプレートの登録ユーザーになります。


関連項目:


構文

DBMS_REPCAT_INSTANTIATE.INSTANTIATE_ONLINE(
     refresh_template_name   IN   VARCHAR2,
     site_name               IN   VARCHAR2, 
     runtime_parm_id         IN   NUMBER    := -1e-130,
     next_date               IN   DATE      := SYSDATE,
     interval                IN   VARCHAR2  := 'SYSDATE + 1',
     use_default_gowner      IN   BOOLEAN   := TRUE)
     return NUMBER;

パラメータ

表19-6 INSTANTIATE_ONLINEファンクションのパラメータ

パラメータ 説明
refresh_template_name

インスタンス化されるデプロイメント・テンプレートの名前です。

site_name

デプロイメント・テンプレートをインスタンス化しているリモート・サイトの名前です。

runtime_parm_id

INSERT_RUNTIME_PARMSプロシージャを使用してランタイム・パラメータ値を定義した場合は、ランタイム・パラメータの作成時に使用したIDを指定します(IDは、GET_RUNTIME_PARM_IDファンクションで取得済です)。

next_date

リフレッシュ・グループの作成時に使用する、次のリフレッシュ日の値を指定します。

interval

リフレッシュ・グループの作成時に使用する、リフレッシュ間隔を指定します。

use_default_gowner

値がTRUEの場合、作成されたマテリアライズド・ビュー・グループはデフォルトのユーザーPUBLICが所有します。値がFALSEの場合、作成されたマテリアライズド・ビュー・グループはインスタンス化を実行するユーザーが所有します。


例外

表19-7 INSTANTIATE_ONLINEファンクションの例外

例外 説明
miss_refresh_template

指定されたデプロイメント・テンプレート名が無効か、または存在しません。

dupl_template_site

デプロイメント・テンプレートは、このマテリアライズド・ビュー・サイトでインスタンス化されています。デプロイメント・テンプレートは、各マテリアライズド・ビュー・サイトにつき1回のみインスタンス化できます。

not_authorized

このユーザーは、デプロイメント・テンプレートのインスタンス化を認証されていません。


戻り値

表19-8 INSTANTIATE_ONLINEファンクションの戻り値

戻り値 説明

<システム生成番号>

USER_REPCAT_TEMP_OUTPUTビューから選択して、生成されたインスタンス化スクリプトを取得するときの、output_idに対するシステム生成番号を示します。