コロケーションとは、同じ位置または非常に近い位置に、複数の空間オブジェクトが存在することです。コロケーション・パターンは、非空間属性に関して空間データ・オブジェクト間の興味深い関連性を示す場合があります。たとえば、データ・マイニング・アプリケーションによって、特定のピザ・レストラン・チェーンのフランチャイズ店の売上が、ビデオ店と同じ場所で営業している店舗の方が、そうでない店舗より多いことが発見される場合があります。
次の2種類のコロケーション・マイニングがサポートされています。
データ・マイニング表内の項目のコロケーション。この方法では、任意のデータ・レイヤーで、複数のフィーチャのコロケーションが識別されます。たとえば、捕食動物と被捕食動物が同じ場所に生息していたり、売上の多いピザ・レストランは売上の多いビデオ店と同じ場所で営業している可能性があります。参照フィーチャによる方法(1つのフィーチャを参照として、また他のフィーチャをテーマ属性として使用し、その参照フィーチャのすべての近隣フィーチャをマテリアライズする方法)またはバッファ・ベースの方法(指定したサイズのすべてのウィンドウ内に存在するすべての項目をマテリアライズする方法)を使用できます。
テーマ・レイヤーとのコロケーション。この方法では、任意の複数のデータ・レイヤーで、複数のレイヤーにまたがるコロケーションが識別されます。たとえば、任意の湖レイヤーと植物レイヤーでは、湖が存在する場所に植物が多い可能性があります。データをマテリアライズし、分類と数値の空間関係をデータ・マイニング表に追加して、Oracle Data Miningの相関ルール・メカニズムを適用します。
次のファンクションおよびプロシージャ(「SDO_SAMパッケージ(空間分析およびマイニング)」を参照)は、コロケーション・マイニングに関連する操作を実行します。