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Oracle® Spatial and Graph開発者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B72470-07
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A.4 非常に大きなジオメトリをサポートするための縦座標配列のサイズの増大

1,048,576より大きい縦座標のジオメトリをサポートする必要がある場合は、この項の説明に従う必要があります。ただし、これにより、多くの追加作業(スクリプトの実行や既存の空間データの移行)、データベースのダウンタイム、およびいくつかの考慮事項と制限事項が発生します。したがって、必要がないかぎり、この項の操作は実行しないようにしてください。

最大10Mの縦座標のジオメトリをサポートするために縦座標配列のサイズを増やすには、次の手順を実行します。

  1. 空間表やOracle Spatial and GraphまたはLocatorの機能を使用しているユーザーがいないことを確認します。
  2. SYSDBA権限を持つSYSユーザーとしてデータベースに接続します(SYS AS SYSDBAを使用し、SYSアカウントのパスワードを求められたら入力します)。
  3. 次の文を入力します。
    • Linuxの場合: @$ORACLE_HOME/md/admin/sdoupggeom.sql

    • Windowsの場合: @%ORACLE_HOME%\md\admin\sdoupggeom.sql

    sdoupggeom.sqlスクリプトの操作のうちの1つは、新しいSDO_ORDINATE_ARRAY定義を反映するために、すべての空間データを自動的に移行することです。このスクリプトは完了までに時間がかかることがあり、必要な時間は、データベースに存在する空間データの量によって変わります。

これらの手順を実行した後、次の考慮事項および制限事項が適用されます。

  • 古いSDO_ORDINATE_ARRAY定義で作成された既存のトランスポータブル表領域はどれも機能しません。

  • エクスポート・ファイルが、古いSDO_ORDINATE_ARRAY定義を持つデータベース上で従来のエクスポート・ユーティリティを使用して作成された場合、および新しいSDO_ORDINATE_ARRAY定義を使用しているデータベースにそのファイルをインポートする必要がある場合は、次の例のように、従来のインポート・ユーティリティでTOID_NOVALIDATEフラグを指定する必要があります。

    imp scott/<password> file=states.dmp tables=states TOID_NOVALIDATE=MDSYS.SDO_GEOMETRY,MDSYS.SDO_ORDINATE_ARRAY,MDSYS.SDO_ELEM_INFO_ARRAY
    
  • また、sdoupggeom.sqlをソース・データベースで実行した後に、Oracle Data Pumpを使用してデータをインポートする場合、インポート操作の後に、sdoupggeom.sqlをターゲット(移行先)データベースで実行する必要もあります。