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Oracle® Spatial and Graph開発者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B72470-07
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E.1 管理操作のロギング

ルーティング・エンジンでは、すべての管理ファンクションが指定したログ・ファイルまたはデフォルト・ログ・ファイルに記録されます。すべての管理ログは、Oracleディレクトリ・オブジェクトSDO_ROUTER_LOG_DIRに記述されるディレクトリに書き込まれます。

SDO_ROUTER_LOG_DIRディレクトリが存在する必要があります。MDSYSとルーティング・エンジン・スキーマの両方に、PL/SQLとJavaの両方からこのディレクトリを読み書きするための権限が必要です。

次の各項はロギング管理操作に関連します。

E.1.1 CREATE_SDO_ROUTER_LOG_DIRプロシージャ

構文:

SDO_ROUTER_PARTITION.CREATE_SDO_ROUTER_LOG_DIR(
  ROUTER_SCHEMA IN VARCHAR2,
  NEW_DIR_PATH  IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

ディレクトリ・オブジェクトを作成し、他のデータベース・ユーザーに権限を付与するには、Oracle権限を持つアカウントからCREATE_SDO_ROUTER_LOG_DIRプロシージャを実行する必要があります。このプロシージャはルーティング・エンジンおよびMDSYSスキーマに権限を付与するため、これらのスキーマからは実行できません。

ROUTER_SCHEMAパラメータを指定する必要があり、ルーティング・エンジン・データを含む有効なスキーマである必要があります。

NEW_DIR_PATHパラメータはオプションのパラメータです。ディレクトリ・パスが指定されていない場合は、有効なSDO_ROUTER_LOG_DIR Oracleディレクトリがデータベースにすでに存在する必要があります。そうでない場合は、例外が発生します。ディレクトリ・パスが指定されている場合は、新しいSDO_ROUTER_LOG_DIR Oracleディレクトリが作成されます。SDO_ROUTER_LOG_DIRがすでに定義されている場合は、新しい定義で古い定義が置換されます。

ディレクトリの作成後、PL/SQLとJavaの両方からの読取り/書込みアクセス権がルーティング・エンジンとMDSYSスキーマに付与されます。

以前のバージョンのルーティング・エンジンでは、ユーザーはディレクトリの作成と権限の付与に個別のステップを実行しました。これは推奨されなくなりました。現在は、ルーティング・エンジンに必要なOracleディレクトリを管理するにはCREATE_SDO_ROUTER_LOG_DIRプロシージャの使用が推奨されます。

E.1.2 VALIDATE_SDO_ROUTER_LOG_DIRプロシージャ

構文:

SDO_ROUTER_PARTITION.VALIDATE_SDO_ROUTER_LOG_DIR(
  LOG_FILE_NAME IN VARCHAR2 := 'sdo_router_partition.log');

VALIDATE_SDO_ROUTER_LOG_DIRプロシージャは、ルーティング・エンジンとMDSYSスキーマの両方から実行する必要があります。

LOG_FILE_NAMEパラメータは、開いて書込みを試行するログ・ファイルの名前です。名前を指定するか、デフォルトのログ・ファイルsdo_router_partition.logを使用できます。

ログ・ファイルが存在しない場合は、SDO_ROUTER_LOG_DIRディレクトリに作成されて開かれます。ログ・ファイルが存在する場合は、それが再び開かれます。検証プロシージャは、PL/SQLとJavaの両方からログ・ファイルへの書込みを試行し、ログ・ファイルを閉じます。

ディレクトリが存在しない場合、またはPL/SQL、Java、あるいはその両方がログ・ファイルへの書込みに失敗した場合は、例外がスローされます。