書式
SDO_UTIL.RECTIFY_GEOMETRY( geometry IN SDO_GEOMETRY, tolerance IN NUMBER ) RETURN SDO_GEOMETRY;
説明
入力ジオメトリの特定の問題点を修正して、有効なジオメトリを戻します。
パラメータ
修正可能な問題を確認するジオメトリを指定します。
許容差(「許容差」を参照)。
使用上の注意
このファンクションは、ジオメトリを無効とする次の問題点があるかどうかを確認し、問題点を修正したジオメトリを戻します。
重複する頂点
自分自身と交わるポリゴン境界
方向が無効な、ポリゴンの外部または内部の輪(両方の輪の向きが無効な場合も含む)
入力ジオメトリが無効となる理由が他にある場合、このファンクションは例外を発生します。
入力ジオメトリが有効な場合、このファンクションは、入力ジオメトリと同じジオメトリを戻します。
空間データをロードおよび検証する際の推奨手順の一部としてこのファンクションを使用する方法については、「空間データのロードおよび検査の推奨手順」を参照してください。
このファンクションは、ジオメトリの簡略化プロセスの一部として、SDO_UTIL.SIMPLIFYファンクションによって内部的に使用されます。
必要な場合は、SDO_GEOM.SDO_SELF_UNIONファンクションが内部的にコールされます。
例
次の例では、cola_b
ジオメトリをチェックして、修正可能な問題点があるかどうかを確認します。(ここでは、ジオメトリが有効なため、入力ジオメトリが戻ります。例では、「空間データの挿入、索引付けおよび問合せの例」の定義およびデータを使用しています。)
SELECT SDO_UTIL.RECTIFY_GEOMETRY(shape, 0.005) FROM COLA_MARKETS c WHERE c.name = 'cola_b'; SDO_UTIL.RECTIFY_GEOMETRY(SHAPE,0.005)(SDO_GTYPE, SDO_SRID, SDO_POINT(X, Y, Z), -------------------------------------------------------------------------------- SDO_GEOMETRY(2003, NULL, NULL, SDO_ELEM_INFO_ARRAY(1, 1003, 1), SDO_ORDINATE_ARR AY(5, 1, 8, 1, 8, 6, 5, 7, 5, 1))