プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Spatial and Graph開発者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B72470-07
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

7.6 LRSファンクションの許容差

多くのLRSファンクションでは、許容差または1つ以上の次元配列を指定する必要があります。そのため、メジャー次元以外のすべての次元に対して1つの許容差を指定するか、または次元配列でメジャー次元以外の各次元に関連付けられている許容差を使用するかを選択できます。許容差は、メジャー次元ではなく、データのジオメトリ部分にのみ適用されます。測地データの許容差の単位はmです。非測地データの場合、許容差の単位はデータに関連付けられた測定単位です。(許容差の詳細は、「許容差」を参照。)

データと目的に合った許容差を使用しているかどうかを確認してください。LRSファンクションの結果が正しくない場合、許容差を小さくする必要がある場合があります。

クリップ操作(「ジオメトリ・セグメントのクリップ」を参照)およびオフセット操作(「ジオメトリ・セグメントのオフセット設定」を参照)では、戻されたセグメントに入力ジオメトリ・セグメントの(本来、戻されたセグメントの開始点または終了点になる点から)許容差内の形状点が生成された場合、その形状点は、戻されたセグメントの開始点または終了点として使用されます。これは、結果のジオメトリに重複する頂点が含まれないようにするためです。頂点が重複すると、ジオメトリが無効になります。たとえば、図7-19では、ジオメトリ・セグメント(非測地データ)に関連付けられる許容差が0.5であると想定されています。

図7-19 許容差の影響を受けるクリップ操作のセグメント

図7-19の説明が続きます
図7-19「許容差の影響を受けるクリップ操作のセグメント」の説明

図7-19で、メジャー値0(開始点)と61.5の間のセグメントを戻すクリップ操作を要求し、メジャー値61.5と61.257に関連付けられた点の間の距離が許容差0.5未満である場合、戻されるセグメントの終了点は(35, 10, 61.257)になります。