構文

用途
STDDEVは、数値の集合であるexprの標本標準偏差を戻します。これは、集計ファンクションまたは分析ファンクションとして使用できます。このファンクションは、STDDEV_SAMPがNULLを戻すことに対して、入力データが1行のみの場合にSTDDEVが0(ゼロ)を戻すという点で、STDDEV_SAMPと異なります。
Oracle Databaseは、VARIANCE集計ファンクションに対して定義された分散の平方根として標準偏差を計算します。
このファンクションは、引数として、任意の数値データ型、または暗黙的に数値データ型に変換可能な数値以外のデータ型を取ります。また、引数の数値データ型と同じデータ型を戻します。
DISTINCTを指定する場合は、analytic_clauseのquery_partition_clauseのみ指定できます。order_by_clauseおよびwindowing_clauseは指定できません。
集計の例
次の例では、サンプル表hr.employeesの給与値の標本標準偏差を戻します。
SELECT STDDEV(salary) "Deviation" FROM employees; Deviation ---------- 3909.36575
分析の例
次の例では、hire_dateで順序付けられたサンプル表hr.employeesの部門80の給与の値の累積標準偏差を戻します。
SELECT last_name, salary, STDDEV(salary) OVER (ORDER BY hire_date) "StdDev" FROM employees WHERE department_id = 30 ORDER BY last_name, salary, "StdDev"; LAST_NAME SALARY StdDev ------------------------- ---------- ---------- Baida 2900 4035.26125 Colmenares 2500 3362.58829 Himuro 2600 3649.2465 Khoo 3100 5586.14357 Raphaely 11000 0 Tobias 2800 4650.0896