バインド変数は、SQL*Plusで作成し、PL/SQLまたはSQLで参照する変数です。SQL*Plusでバインド変数を作成した場合、その変数はPL/SQLサブプログラムの中で宣言した変数と同様に使用でき、SQL*Plusからもアクセスできます。バインド変数は、リターン・コードの格納、PL/SQLサブプログラムのデバッグなどに使用できます。
バインド変数はSQL*Plusから認識できるため、SQL*Plusでのバインド変数の値の表示、およびSQL*Plusで実行するPL/SQLサブプログラムでのバインド変数の参照が可能です。
バインド変数は、SQL*PlusでVARIABLEコマンドを使用して作成します。次に例を示します。
VARIABLE ret_val NUMBER
このコマンドによって、データ型がNUMBERで、ret_valという名前のバインド変数が作成されます。詳細は、「VARIABLE」コマンドを参照してください。(あるセッションで作成したすべてのバインド変数を表示するには、引数を付けずにVARIABLEと入力します。)
PL/SQLでバインド変数を参照するには、コロン(:)を入力し、その直後に変数の名前を指定します。次に例を示します。
:ret_val := 1;
SQL*Plusでこのバインド変数を変更するには、PL/SQLブロックを入力する必要があります。次に例を示します。
BEGIN :ret_val:=4; END; /
PL/SQL procedure successfully completed.
このコマンドは、ret_valという名前のバインド変数に値を割り当てます。
SQL*Plusでバインド変数の値を表示するには、SQL*PlusのPRINTコマンドを使用します。次に例を示します。
PRINT RET_VAL
RET_VAL ---------- 4
このコマンドは、ret_valという名前のバインド変数を表示します。バインド変数の表示の詳細は、「PRINT」を参照してください。