DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR
プロシージャを実行して、LogMinerを起動します。LogMinerディクショナリ・オプションを指定することをお薦めします。このオプションを指定していない場合、LogMinerでは、内部オブジェクトの識別子とデータ型を、オブジェクト名と外部データ書式に変換できません。したがって、内部オブジェクトIDが返され、データはバイナリ・データとして提供されます。また、ディクショナリがない場合、MINE_VALUE
機能およびCOLUMN_PRESENT
機能は使用できません。
フラット・ファイルのLogMinerディクショナリの名前を指定する場合は、そのディクショナリ・ファイルに完全修飾されたファイル名を指定する必要があります。たとえば、/oracle/database/dictionary.ora
を使用してLogMinerを起動するには、次の文を発行します。
EXECUTE DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR( - DICTFILENAME =>'/oracle/database/dictionary.ora');
フラット・ファイルのディクショナリ名を指定しない場合は、OPTIONS
パラメータを使用して、DICT_FROM_REDO_LOGS
オプションまたはDICT_FROM_ONLINE_CATALOG
オプションのいずれかを指定します。
DICT_FROM_REDO_LOGS
を指定した場合、LogMinerでは、DBMS_LOGMNR.ADD_LOGFILE
プロシージャで指定したREDOログ・ファイルに、ディクショナリが含まれていると認識されます。ディクショナリが含まれているREDOログ・ファイルを判別するには、V$ARCHIVED_LOG
ビューを使用します。例については、「REDOログ・ファイルへのLogMinerディクショナリの抽出」を参照してください。
注意:
LogMinerの起動後にREDOログ・ファイルを追加した場合は、LogMinerを再起動する必要があります。LogMinerは、DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR
に対する前回のコールに含まれていたオプションを保持しないため、使用するオプションを再度指定する必要があります。ただし、DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR
に対する現在のコールでディクショナリを指定しない場合は、前回のコールで指定したディクショナリ仕様を保持します。
DICT_FROM_ONLINE_CATALOG
オプションの詳細は、「オンライン・カタログの使用」を参照してください。
OPTIONS
パラメータを使用して、LogMinerセッションの特性を追加指定することもできます。たとえば、オンライン・カタログをLogMinerディクショナリとして使用して、V$LOGMNR_CONTENTS
ビューにコミット済トランザクションのみを表示できます。次のように入力します。EXECUTE DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR(OPTIONS => - DBMS_LOGMNR.DICT_FROM_ONLINE_CATALOG + - DBMS_LOGMNR.COMMITTED_DATA_ONLY);
DBMS_LOGMNR.START_LOGMNR
オプションの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
DBMS_LOGMNR
.START_LOGMNR
プロシージャは、毎回異なるオプションを指定して、複数回実行できます。この機能は、たとえば、V$LOGMNR_CONTENTS
の問合せから必要な結果を取得できず、他のオプションを指定してLogMinerを再起動する場合に有効です。LogMinerディクショナリを再指定する必要がないかぎり、DBMS_LOGMNR
.START_LOGMNR
に対する前回のコールでREDOログ・ファイルがすでに追加されている場合は、再度追加する必要はありません。