デフォルト: export
.log
用途
エクスポート・ジョブのログ・ファイルの名前を指定します。また、オプションで、そのログ・ファイルを格納するディレクトリを指定します。
構文および説明
LOGFILE=[directory_object:]file_name
directory_object
には、DBAによって作成済であるデータベースのディレクトリ・オブジェクトを指定できます(そのオブジェクトへのアクセス権がある場合)。この指定は、DIRECTORY
パラメータに指定されたディレクトリ・オブジェクトよりも優先されます。
file_name
には、ログ・ファイル名を指定します。デフォルトでは、DIRECTORY
パラメータで指定されたディレクトリ・オブジェクトが示すディレクトリに、export
.log
というファイルが作成されます。
処理中の作業、完了した作業および発生したエラーに関するすべてのメッセージがログ・ファイルに書き込まれます。(ジョブのリアルタイムの状態を把握するには、対話方式モードでSTATUS
コマンドを使用します。)
NOLOGFILE
パラメータを指定しないかぎり、エクスポート・ジョブには、常にログ・ファイルが作成されます。ダンプ・ファイル・セットと同様に、ログ・ファイルの基準となるのは、クライアントではなく、サーバーです。
このファイル名と一致する既存のファイルは上書きされます。
制限事項
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用してデータ・ポンプ・エクスポートを実行する場合、LOGFILE
パラメータは、Oracle ASMの+表記法を使用せずにディレクトリ・オブジェクトを指定する必要があります。つまり、ログ・ファイルはディスク・ファイルに書き込まれ、Oracle ASMの記憶域には書き込まれません。かわりに、NOLOGFILE=YES
を指定することもできます。ただし、この場合はログ・ファイルの書込みは行われません。
例
次の例に、デフォルトの名前を使用しない場合に、ログ・ファイル名を指定する方法を示します。
> expdp hr DIRECTORY=dpump_dir1 DUMPFILE=hr.dmp LOGFILE=hr_export.log
注意:
データ・ポンプ・エクスポート・ユーティリティは、データベースのキャラクタ・セットを使用してログ・ファイルに書込みを行います。クライアントのNLS_LANG
環境設定がデータベースのキャラクタ・セットと異なるキャラクタ・セットの場合は、ログ・ファイル内の表の名前が、クライアントの出力画面に表示される名前と異なることがあります。
関連項目:
Oracle Automatic Storage Managementおよびディレクトリ・オブジェクトの詳細は、「Oracle Automatic Storage Managementを使用可能にした場合のディレクトリ・オブジェクトの使用方法」を参照してください