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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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SHOW INCIDENT

用途

カレントADRホームに関連付けられているすべてのインシデントを表示します。未解決のインシデントとクローズしたインシデントの両方を含めます。

構文および説明

show incident [-p "predicate_string"] [-mode {BASIC|BRIEF|DETAIL}]          [-orderby field1, field2, ... [ASC|DSC]]

表17-15に、SHOW INCIDENTのフラグを示します。

表17-15 SHOW INCIDENTコマンドのフラグ

フラグ 説明

-p "predicate_string"

述語文字列を使用して、述語がtrueであるインシデントのみを示します。述語文字列は、二重引用符で囲む必要があります。

表17-16に、述語文字列で使用できるフィールドを表示します。

-mode {BASIC|BRIEF|DETAIL}

インシデントの出力モードを選択します。BASICはデフォルトです。

  • BASICは、基本的なインシデント情報(INCIDENT_IDPROBLEM_IDおよびCREATE_TIMEの各フィールド)のみを表示します。フラッド制御されているインシデントは表示されません。

  • BRIEFは、表17-16で説明されているフィールドの指定に従って、インシデントに関連するすべての情報を表示します。フラッド制御されているインシデントも含みます。

  • DETAILは、(BRIEFモードを使用した場合と同じ)インシデントに関連するすべての情報と、インシデント・ダンプに関する情報を表示します。フラッド制御されているインシデントも含みます。

-orderby field1, field2, ... [ASC|DSC]

結果を指定した順序のフィールドでソートするだけでなく、昇順(ASC)および降順(DSC)でソートして表示します。デフォルトでは、結果は昇順で表示されます。

表17-16 SHOW INCIDENTのインシデント・フィールド

フィールド タイプ 説明

INCIDENT_ID

number

インシデントのID

PROBLEM_ID

number

インシデントが属する問題のID

CREATE_TIME

timestamp

インシデントが作成された時間

CLOSE_TIME

timestamp

インシデントがクローズされた時間

STATUS

number

このインシデントの状態

FLAGS

number

内部使用のフラグ

FLOOD_CONTROLLED

number(ADRCIによりテキスト・ステータスにデコードされる)

インシデントのフラッド制御の状態をエンコード

ERROR_FACILITY

text(10)

インシデントの原因となったエラーのエラー機能

ERROR_NUMBER

number

インシデントの原因となったエラーのエラー番号

ERROR_ARG1

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する最初の引数

エラーの引数では、エラーを発行したコードの位置など、エラーの追加情報が提供されます。

ERROR_ARG2

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する2番目の引数

ERROR_ARG3

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する3番目の引数

ERROR_ARG4

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する4番目の引数

ERROR_ARG5

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する5番目の引数

ERROR_ARG6

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する6番目の引数

ERROR_ARG7

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する7番目の引数

ERROR_ARG8

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する8番目の引数

SIGNALLING_COMPONENT

text(64)

インシデントの原因となったエラー信号を出したコンポーネント

SIGNALLING_SUBCOMPONENT

text(64)

インシデントの原因となったエラー信号を出したサブコンポーネント

SUSPECT_COMPONENT

text(64)

インシデントの原因の可能性があると自動的に識別されたコンポーネント

SUSPECT_SUBCOMPONENT

text(64)

インシデントの原因の可能性があると自動的に識別されたサブコンポーネント

ECID

text(64)

実行コンテキストID

IMPACT

number

インシデントの影響のエンコード化

ERROR_ARG9

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する9番目の引数

ERROR_ARG10

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する10番目の引数

ERROR_ARG11

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する11番目の引数

ERROR_ARG12

text(64)

インシデントの原因となったエラーに関する12番目の引数

次の例では、このADRホームのすべてのインシデントを示します。

show incident

出力例:

ADR Home = /u01/app/oracle/log/diag/rdbms/emdb/emdb:
*************************************************************************
INCIDENT_ID          PROBLEM_KEY                                  CREATE_TIME
-------------------- -------------------------------------------- ----------------------------
3808                 ORA 603                                      2010-06-18 21:35:49.322161 -07:00
3807                 ORA 600 [4137]                               2010-06-18 21:35:47.862114 -07:00
3806                 ORA 603                                      2010-06-18 21:35:26.666485 -07:00
3805                 ORA 600 [4136]                               2010-06-18 21:35:25.012579 -07:00
3804                 ORA 1578                                     2010-06-18 21:35:08.483156 -07:00
3713                 ORA 600 [4136]                               2010-06-18 21:35:44.754442 -07:00
3633                 ORA 600 [4136]                               2010-06-18 21:35:35.776151 -07:00
7 rows fetched

次の例では、インシデント3805の詳細を示します。

adrci> show incident -mode DETAIL -p "incident_id=3805"

出力例:

ADR Home = /u01/app/oracle/log/diag/rdbms/emdb/emdb:
*************************************************************************
 
**********************************************************
INCIDENT INFO RECORD 1
**********************************************************
   INCIDENT_ID                   3805
   STATUS                        closed
   CREATE_TIME                   2010-06-18 21:35:25.012579 -07:00
   PROBLEM_ID                    2
   CLOSE_TIME                    2010-06-18 22:26:54.143537 -07:00
   FLOOD_CONTROLLED              none
   ERROR_FACILITY                ORA
   ERROR_NUMBER                  600
   ERROR_ARG1                    4136
   ERROR_ARG2                    2
   ERROR_ARG3                    18.0.628
   ERROR_ARG4                    <NULL>
   ERROR_ARG5                    <NULL>
   ERROR_ARG6                    <NULL>
   ERROR_ARG7                    <NULL>
   ERROR_ARG8                    <NULL>
   SIGNALLING_COMPONENT          <NULL>
   SIGNALLING_SUBCOMPONENT       <NULL>
   SUSPECT_COMPONENT             <NULL>
   SUSPECT_SUBCOMPONENT          <NULL>
   ECID                          <NULL>
   IMPACTS                       0
   PROBLEM_KEY                   ORA 600 [4136]
   FIRST_INCIDENT                3805
   FIRSTINC_TIME                 2010-06-18 21:35:25.012579 -07:00
   LAST_INCIDENT                 3713
   LASTINC_TIME                  2010-06-18 21:35:44.754442 -07:00
   IMPACT1                       0
   IMPACT2                       0
   IMPACT3                       0
   IMPACT4                       0
   KEY_NAME                      Client ProcId
   KEY_VALUE                     oracle@dbhost1 (TNS V1-V3).23716_3083142848
   KEY_NAME                      SID
   KEY_VALUE                     127.52237
   KEY_NAME                      ProcId
   KEY_VALUE                     23.90
   KEY_NAME                      PQ
   KEY_VALUE                     (0, 1182227717)
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   INCIDENT_FILE                 /.../emdb/emdb/incident/incdir_3805/emdb_ora_23716_i3805.trc
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1 rows fetched