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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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DBMS_LOGMNR.START_LOGMNRの複数回のコール

DBMS_LOGMNR.START_LOGMNRのコールに成功し、V$LOGMNR_CONTENTSビューから選択した後でも、現在のLogMinerセッションを終了せずにDBMS_LOGMNR.START_LOGMNRを再度コールし、異なるオプションおよび時間範囲またはSCN範囲を指定できます。次の場合にコールを複数回行います。

例: DBMS_LOGMNR.START_LOGMNRの複数回のコール

次に、どのような場合にDBMS_LOGMNR.START_LOGMNRを複数回コールすると役立つかの例を示します。

例1: REDOログ・ファイルのデータのサブセットのみのマイニング

LogMinerがマイニングするREDOログ・ファイルのリストに、1週間の間に生成されたログ・ファイルが含まれているとします。ただし、それぞれの日の12:00から1:00の間に生成されたログ・ファイルのみを分析します。これを最も効率的に行う方法は次のとおりです。

  1. 月曜日に、この時間範囲を指定して、DBMS_LOGMNR.START_LOGMNRをコールします。

  2. V$LOGMNR_CONTENTSビューから変更を選択します。

  3. 一週間のそれぞれの日に対して、手順1と2を繰り返します。

この方法では、その週のREDOデータの合計量が多い場合、リスト内の各REDOログ・ファイルの小さなサブセットのみがLogMinerによって読み込まれるため、全体の分析が非常に速く行われます。

例2: 時間範囲またはSCN範囲の調整

REDOログ・ファイル・リストを指定し、LogMiner起動時に時間範囲(またはSCN範囲)を指定するとします。V$LOGMNR_CONTENTSビューを問い合せると、指定した時間範囲には、必要なデータの一部のみが含まれます。時間範囲を1時間拡張するために、またはSCN範囲を調整するためにDBMS_LOGMNR.START_LOGMNRを再度コールできます。

例3: リモート・データベースで受信された場合のREDOログ・ファイルの分析

変更を分析またはデータベース間で変更をレプリケートするためのアプリケーションを作成したとします。ソース・データベースは、そのREDOログ・ファイルをマイニング・データベースに送信し、オペレーティング・システム・ディレクトリに格納します。アプリケーションは、次の手順を実行します。

  1. 現在ディレクトリにあるすべてのREDOログ・ファイルをREDOログ・ファイル・リストに追加します。

  2. 適切な設定でDBMS_LOGMNR.START_LOGMNRをコールし、V$LOGMNR_CONTENTSビューから選択します。

  3. ディレクトリに新しく受信されたREDOログ・ファイルを追加します。

  4. 必要に応じて、手順2と3を繰り返します。