デフォルト: コマンドラインでCSVパラメータを指定しない場合、SQL*Loaderエクスプレスでは、ロードされるCSVファイルに埋込み文字や囲み文字を含まないデータが存在するものと想定されます。
コマンドラインでCSV=WITHOUT_EMBEDDED
を指定する場合、SQL*Loaderエクスプレスでは、ロードされるCSVファイルに埋込み文字を含まないデータと、オプションで「"」に囲まれたデータが存在するものと想定されます。
用途
CSV
パラメータによって、ロードされるカンマ区切り値(CSV)形式のファイルにレコード終了記号の埋込みフィールドが含まれるかどうかを指定するオプションが提供されます。
構文および説明
CSV=[WITH_EMBEDDED | WITHOUT_EMBEDDED]
このパラメータの有効なオプションは次のとおりです。
WITH_EMBEDDED
: このオプションは、レコードのフィールドにレコード終了記号が含まれる(埋め込まれている)場合があることを示します。レコード終了記号は改行です。デフォルトのデリミタは、TERMINTATED
BY
","
およびOPTIONALLY_ENCLOSED_BY
'"'
です。埋込みのレコード終了記号は囲む必要があります。
CSVファイルに埋込みのレコード終了記号が多く含まれると、パフォーマンスが低下する可能性があります。
WITHOUT_EMBEDDED
: このオプションは、レコードのフィールドにレコード終了記号が含まれない(埋め込まれていない)ことを示します。レコード終了記号は改行です。デフォルトのデリミタは、TERMINTATED
BY
","
およびOPTIONALLY_ENCLOSED_BY
' " 'です。
制限事項
通常、ファイルはパラレルに処理できます(同時に複数の実行サーバーによって分割および処理されます)。ただし、埋込みのレコード終了記号を含むCSV形式のファイルの場合、そのファイルはただ1つの実行サーバーによって処理される必要があります。したがって、データ・ファイル内のパラレル処理は、CSV=WITH_EMBEDDED
の場合は無効になります。
例
次の例では、埋込みのレコード終了記号を含むCSV形式のファイルとしてデータ・ファイルを処理します。
> sqlldr hr TABLE=employees CSV=WITH_EMBEDDED