エクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティを使用して大規模データベースを移行する場合、移行を複数のエクスポート・ジョブおよびインポート・ジョブにパーティション化するとより効率的です。移行をパーティション化する場合は、次のメリットおよびデメリットに注意してください。
移行をパーティション化すると、次のメリットがあります。
多くのサブジョブをパラレルに実行できるため、移行に必要な時間を削減できます。
最初のエクスポート・ジョブが完了するとすぐにインポート・ユーティリティを起動できます。
移行をパーティション化すると、次のデメリットがあります。
エクスポートおよびインポートのプロセスがより複雑になります。
特定の型のオブジェクトに対する相互スキーマ参照のサポートが損なわれます。たとえば、異なるスキーマの表に対する外部キー制約を持つ表がスキーマに含まれている場合、その表を依存スキーマにインポートしたときに、必要な親レコードが存在しない場合があります。
データベースの移行をパーティション化方法で実行するには、次の手順に従います。
データベースのすべての最上位メタデータに、次のコマンドを発行します。
exp FILE=full FULL=y CONSTRAINTS=n TRIGGERS=n ROWS=n INDEXES=n
imp FILE=full FULL=y
データベースの各スキーマnに、次のコマンドを発行します。
exp OWNER=scheman FILE=scheman
imp FILE=scheman FROMUSER=scheman TOUSER=scheman IGNORE=y
すべてのエクスポートはパラレルで実行できます。full.dmpのインポートが完了すると、残りのインポートもパラレルで実行できます。