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Oracle® Databaseユーティリティ
12cリリース1 (12.1.0.2)
B71303-09
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リリースが異なるエクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティの使用

この項では、リリースが異なるエクスポート・ユーティリティおよびOracle Databaseを使用することに関連した互換性の問題について説明します。

異なるリリースのOracle Database間でデータを移動するときは、必ず次の基本的な規則に従います。

リリースが異なるエクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティの使用時の制限事項

異なるリリースのエクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティを使用する場合、次の制限があります。

  • エクスポート・ダンプ・ファイルは、特別なバイナリ形式で格納されているため、インポート・ユーティリティによる読取り専用です。

  • すべてのエクスポート・ダンプ・ファイルは、上位リリースのOracle Databaseにインポートできます。

  • インポート・ユーティリティでは、上位のメンテナンス・リリースのエクスポート・ユーティリティで作成されたエクスポート・ダンプ・ファイルの読取りはできません。たとえば、リリース9.2のエクスポート・ダンプ・ファイルは、リリース9.0.1のインポート・ユーティリティではインポートできません。

  • 下位バージョンのエクスポート・ユーティリティを上位リリースのOracle Databaseで実行すると、下位リリースに存在しないデータベース・オブジェクトのカテゴリは、常にエクスポートから除外されます。

  • Oracle9iのエクスポート(ダイレクト・パスまたは従来型パス)によって生成されたエクスポート・ファイルは、以前のリリースのインポート・ユーティリティと互換性がありません。したがって、インポートにはOracle9iのインポートのみを使用できます。下位互換性が問題になる場合は、Oracle9iデータベースよりも古いリリースのエクスポート・ユーティリティを使用してください。

リリースが異なるエクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティの使用例

表22-5に、異なるリリースのOracle Database間でデータを移動させる場合に使用するエクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティのリリースの例を示します。

表22-5 リリースが異なるエクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティの使用

エクスポート元>インポート先 使用するエクスポート・ユーティリティのリリース 使用するインポート・ユーティリティのリリース

8.1.6 -> 8.1.6

8.1.6

8.1.6

8.1.5 -> 8.0.6

8.0.6

8.0.6

8.1.7 -> 8.1.6

8.1.6

8.1.6

9.0.1 -> 8.1.6

8.1.6

8.1.6

9.0.1 -> 9.0.2

9.0.1

9.0.2

9.0.2 -> 10.1.0

9.0.2

10.1.0

10.1.0 -> 9.0.2

9.0.2

9.0.2

表22-5に、オリジナルのエクスポートおよびインポート・ユーティリティ間のデータ移動を示します。Oracle Database 10gリリース1 (10.1)以上では、ほとんどの場合にデータ・ポンプ・エクスポートおよびデータ・ポンプ・インポート・ユーティリティを使用することをお薦めします。これらのユーティリティは、オリジナルのエクスポートおよびインポート・ユーティリティと比較して、パフォーマンスが著しく向上しています。

関連項目:

10.1以上のリリースを含めた異なるリリース間でのデータのエクスポートおよびインポートの詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。